buried alive in blues

 

工藤冬里

 
 

線は流れて水母の足はひだりに曲がり
名付けなかった死は野良に過ぎ去り
芯の別れに「今すぐ会いたい」と
それには勝てるかどうか確かめないと
アサド屋ゆんたの文字は光りに
誰のものだろうひとは胎児は
投げ出されたスクーターが
音符のようにみぎうえに向かっている
無限の肋トンネルがつづき
青と白の大理石があった
gentilesのモリブデンが氷解し
部外者の埋葬の唐鍬はひかった
そしてスタカートを打つ

自分を自分のものと思い込んでいる時点で話はそこまでだ
自分の体や思考やレンタルした子供を自分のものと思い込み
シェアした車を汚している

 

 

 

#poetry #rock musician

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