廿楽順治
さて
安息日がおわって
武蔵浦和のマリアさんと
べつのマリアさんが墓をみにきた
するとおおきな地震がおこった
スーパーの店員が
天から下って
そこにきてすわり
おもい台車をわきへころがした
その姿は
いなづまのように輝き
その野菜の束は雪のように真白であった
(いまごろ起床してきて
おまえは全体なんだ)
弟子たちが夜中にきて
われわれの寝ている間に
彼の死と
野菜をぬすんだ
(まだ揺れてる)
そしてこの武蔵浦和の復活の話は
今にいたるまで
人々のあいだに広まっている
ということらしい