白石ちえこ
田んぼといえば、里山の田園風景思い描いていたが、長崎県諫早には、どこまでも続くまっすぐな道と大きな四角い田んぼが広がっていた。
地平線のむこうから洋犬も走ってきて、ここには、いつか雑誌で見たオランダのような異国の風景があった。
丸ゴシック体の市報に囲まれ
医者にさえも穴が空く
二日酔いに似た抜けの無さがあゝ
つらい
つらい
つらい
冷たい雨
半端者にウォ―ムジェット
#poetry #rock musician
this morning too
you came
from morning
it was raining
I didn’t go for a walk
that man
what are you doing
are you looking at the tree and plants which died of the rainy garden
this morning too
you came
white-eye was beaking the tangerine at the tip of the driftwood branch on the windowsill
green body
the area around her eyes is white
cute
when I was 18
I was reading a poem by Junzaburo Nishiwaki at Sakurajosui’s apartment
it was the poem “eggplant”
“Apollon” **
“Silk tree”
“Human feces”
and
a few years later
I met “Puapua” in Higashi-Nakano
“Grotmantica” ***
“Grotmantica”
“Nipe Porto Pain”
“Good good good good”
・
I remember this poem in particular *
今朝も
来てくれた
朝から
雨は降っていた
散歩に行かなかった
あのヒト
どうしているのかな
雨の庭の枯れた草木を見ているのか
今朝も
来てくれた
窓辺の流木の枝の先の蜜柑をメジロは啄ばんでた
緑のからだで
眼のまわりを白くして
いて
可愛いな
18の頃
桜上水のアパートで西脇順三郎の詩を読んでた
“茄子”という詩だった
空0アポロンよ **
空0ネムノキよ
空0人糞よ
そして
数年後に
東中野で”プアプア”に会った
空0グロットマンティカ ***
空0グロットマンティカ
空0ニーぺポルトペイン
空0イイイイイイイイ
・
私は特にこの詩を覚えている *
* twitterの「楽しい例文」さんから引用させていただきました.
** 西脇順三郎「茄子」より引用しました. (新潮文庫 村野四郎編 西脇順三郎詩集)
*** 鈴木志郎康「口辺筋肉感覚説による抒情的作品抄」より引用しました. (思潮社現代詩文庫22 鈴木志郎康詩集)
#poetry #no poetry,no life
this morning too
I walked to the estuary
there were stray cats
the morning sun was on the peninsula
gone home
with moco
I saw off the woman
then
I ate chinese porridge made by the woman
chopped green onions and ginger
I mixed it with sesame oil and soy sauce and put it on porridge
I ate
in the study
when I open the window
on the windowsill
tangerine is stuck at the tip of a driftwood branch picked up on the beach
this morning
white-eye came
beak a little
flew immediately
when I open the window
there is a west mountains
always there
I have never climbed the west mountains
・
The higher up you go, the colder it becomes *
今朝も
河口まで
歩いた
ノラたちがいた
朝日が半島の上にいた
帰って
モコと
女が出かけるのを
見送った
それから
女が作ってくれた中華粥を食べた
ネギと生姜が刻んであり
胡麻油と醤油で和えて粥にのせていただいた
本のある部屋の
窓を開けると
窓辺には
浜辺で拾った流木の枝の先に蜜柑が刺してある
今朝は
メジロが来てくれた
少し啄ばんで
すぐに飛んでいった
窓を開けると西の山はいる
いつもそこに
いる
西の山に登ったことはない
・
高く登れば登るほどますます寒くなる *
* twitterの「楽しい例文」さんから引用させていただきました.
#poetry #no poetry,no life
It’s fine today
it’s time to obey
渋滞の中で
封じ込める
アライグマは猫小屋に居座るが反逆的だ
怪我をしているようだ
It’s fine today
it’s time to obey
流氷よせめて南へ流れよ
それが溶けるまでの 時間
※ 富澤 赤黄男
#poetry #rock musician
2021年2月
掃除したし庭の水撒きしたし
ミヤミヤ出かけちゃったし
ふわぁーっ
何か意義あることしようと思います
そうだ、愛猫レドの一生
ざっくり書き出してみよう
もうすぐ一周忌だしね
紅茶でも飲みながらね
2008年5月
全身真っ黒な猫が当時住んでいた祐天寺のアパートに現れました
気まぐれにスルメ投げてやったら毎日来るようになりました
ミルクあげたりしました
クロと名づけました
部屋の前にちょこんと座っている姿が凛として美しかったです
2008年6月
しばらく姿を見せないなと思っていたら
クロが4匹の子猫を連れてきました
三毛と、ほとんど白でちょっと三毛のが2匹と、白に黒がちょっと混じった奴の計4匹
まとめて面倒見ることにしました
ファミ、レド、ソラ、シシと名づけました
レドは白に黒がちょっと混じったオス猫で他はメス猫でした
ミルクを盛った皿を置くと家族5匹が代わりばんこに首を突っ込んでいました
2008年11月
子猫たちが大きくなってきて遊びたがるようになりました
真夜中アパートの前に出て
原っぱのススキ引っこ抜いて猫じゃらし代わりに揺らすと
夢中で飛びついてきました
レドは本気になりやすくススキを握った指に噛みついてきたりしました
ちょっと血が出ました
2008年12月
一番なついているファミが部屋に入りたいそびりを見せ始めました
結局部屋に入れました
たちまち我が物顔で部屋の中を歩き回るようになりました
あれよあれよというまにレドもソラも入ってくるようになりました
シシは警戒心が強く部屋にも入らないし体を撫でさせてもくれませんでした
夜、大家さんの家の門の上で並んでぼくを待ち構えていました
鍵を開けるとみんなぼくより先に部屋の中に入っていきました
クロは子猫たちと別行動を取るようになりました
2009年1月
動物病院でファミに不妊手術を受けさせました
2009年2月
ソラ、シシ、クロに不妊手術を受けさせました
2009年3月
レドの手術も終わりました
まったりしていたメス猫たちと違い
唯一のオス猫レドは動物病院でやたらと神経質でした
エサも食べずおしっこもせず
お願いだから早く引き取りに来て下さいと言われました
庭に放すとぼくの目の前でおしっこしました
プレゼントしたマグロをモリモリ食べました
2009年5月
急にレドが姿を見せなくなりました
次いでクロが姿を見せなくなりました
周辺を毎日毎日探し回りましたが見つかりませんでした
猫嫌いの住民が捕獲した可能性があると思いました
2009年6月
伊勢原にいる両親に頼み込んでファミを飼ってもらうことにしました
早朝キャリーバッグに入れて電車で実家まで運びました
小田急線の中で鳴いて暴れて困りました
帰ったらソラとシシもいなくなっていました
ソラとシシに会うことは2度とありませんでした
その後ファミは1度脱走しましたが順調に実家に慣れていきました
2009年7月
クロがひょっこり戻ってきました
猫嫌いの住民が捕獲してどこかに放したけれど
老練なクロだけは土地勘があり戻って来れたのかもしれないと思いました
クロの面倒も見ていましたがそのうちどっかに行ってしまいました
2009年11月
相変わらず祐天寺の猫路地で夜な夜な猫たちを探し回っていたところ
あるマンションの駐車場でレドを発見しました
深夜
全くの偶然でした
光る目
闇を横切ってきゅっと止まりました
白、ちょっと黒の
ぼくもレドもしばらく動けませんでした
アパート周辺の猫嫌いの住民が捕まえてここに放したようです
そして猫好きの誰かがご飯の世話をして下さったようです
毛並みもつやつやしていましたが少し噛み傷がありました
ノラ猫同士で喧嘩をしていたようです
レドは小さい時から気性が荒かった
荒かった荒かった
アパートの庭に紛れ込んだ他のノラ猫を相手がギャンギャン鳴くまで追っかけた
飛びついてきたので抱き止めました
犬みたいにペロペロ舐めてきました
アパートに戻すと危ないのでついてきそうになるのを振り切って帰宅しました
それから毎晩おいしいものを持ってマンションの駐車場に会いに行きました
アパートに連れ戻すとまた怖い目に遭いそうでした
帰る時は腕を振り上げて威嚇しついて来ないようにしました
2009年12月
ある晩、レドは振り切っても振り切ってもついてきました
駐車場に戻れ、と脅すような仕草をしましたがだめでした
ああ、遂にアパートに来てしまいました
もう部屋には入れないようにしようと思いましたが
ベランダに回ってガラス戸に体を力いっぱい打ちつけ打ちつけ
大きな声で鳴きました
近所迷惑なので部屋に入れました
不安だった時の記憶からかやはり大きな声で鳴きました
近所迷惑で困り果てました
両親に相談しレドも実家で飼ってもらうことにしました
実家に着いて家に放すとファミが近づいてきました
ファミはレドのことをすっかり忘れておりました
威嚇しながらレドを追い回しました
歯をむき出してすっごい怖い顔でした
レドはすっかり脅えて逃げ回った挙句玄関の隙間に逃げ込みました
仕方がないので水とご飯を置いて祐天寺に帰りました
レドが隙間から出てきたので2階の部屋に入れて鍵をかけたとの連絡がありました
2010年1月
お正月にレドに会いました
かなり落ち着いていて特に母に懐いていました
父は怖がっていて懐いていませんでした
ぼくの顔を見ると飛びついてきました
膝に乗せて小一時間程も撫で撫でしました
トイレもちゃんとしてご飯も食べているとのことでした
部屋のドアは開けっ放しにされていました
撫でている最中、ファミが入ってきました
レドをじろっと睨んでレドのお皿のご飯をひと口食べていきました
母によるとファミはまだ威嚇するものの以前程ではないそうでした
2010年2月
レドとファミはだんだん仲が良くなってきました
レドはファミの跡をつけて慎重に頭や背中を舐めました
ご機嫌を取っているように見えました
でもファミはレドとすれ違いざま
鼻をパシッと猫パンチすることがありました
自分の方が先にこの家に来たからえらいんだぞと言っているように見えました
レドがやり返すことは一切ありませんでした
2010年3月
レドはファミとかなり仲良くなってきました
相変わらずファミの方が偉そうにしていましたが
プロレスごっこをすると体の大きいレドが勝ちました
2匹並んで冷蔵庫の上で眠りました
魚を焼くと匂いに興奮して冷蔵庫から飛び降りて母の膝にまとわりついたりしました
母は陶器の店を経営していて朝出かけると寂しそうでした
夜は母の布団の中で眠りました
父にも時々机の上でべたっと伏せの姿勢をしてマッサージをねだりました
安心したぼくは余り実家に寄らなくなりました
レドもファミもぼくに対して少しよそよそしくなっていきました
2021年2月
ちょっとトイレ休憩
パソコンの前にずっと座っていると腰を伸ばしたくなってきますね
2010年8月
レドが庭を通りがかった猫と喧嘩し左の長い牙を失いました
レドもファミもノラ猫だっただけに外に出たがりました
ガラス戸がちょっとでも開いていると隙間を狙って飛び出していきました
ファミは外に出ても1時間くらいで戻ってきましたが
レドは半日は帰ってきませんでした
帰ると甘えん坊で食いしん坊の家猫に戻りました
懐いている母の気を引きたくて
畳の上や台所でおしっこしたりしました
わざわざ母の目の前でおしっこしました
母は怒らず頭やお腹を撫でてやりました
2012年1月
婚約者のミヤコさんを連れて実家にお正月の挨拶に行きました
ミヤコさんはレドの口元にマグロを運んでご機嫌を取ろうとしました
レドはマグロを食べたそうでしたが最終的にはそっぽ向いてしまいました
2012年2月
かずとんことぼくはミヤミヤことミヤコさんと入籍しました
祐天寺のアパートを引き払い、レドとファミは故郷を喪失しました
2018年6月
母からレドが大けがをして大変なことになったとの連絡がありました
後ろ足を引きずっていて、おしっこをしないので病院に連れて行ったら
腰の骨が折れ脊髄を損傷していて治らないとのことでした
カテーテルを尿道に入れ排尿させてやらないとおしっこできないとのことでした
ベランダの戸の隙間から逃げて羽を伸ばした際に負傷したようでした
車は余り通らない場所だし猫が高いところから落ちてケガすることも考えにくく
近所の猫嫌いの誰かが棒のようなもので殴った可能性がありました
引退した父は猫の世話を自分のメインの仕事だと考え
毎日猫たちのおしっことうんちの回数を記録していたのですぐ気がつきました
父の手柄でした
猫を外へ逃がしてしまい悪かったと謝っていましたが
悪いのは父ではなくおしっこをしていないことに気づいたのは父の手柄でした
実家に飛んでいくと
レドはよたよたびっこひいて歩いていました
へこたれている様子はなく割と普通でした
食欲もあり夕食時には人間の食卓を熱心に覗いていました
しばらく毎日バスで動物病院に通って排尿してもらわないといけないということでした
やがて両親が動物病院で排尿介助を習いました
父が体を押さえてペニスを飛び出させる係
母が尿道にカテーテルを通しておしっこを取る係
だんだん慣れて1日2回おしっこを取ることができるようになりました
ぼくもやらせてもらいましたがうまくいきませんでした
2018年7月
レドは後ろ足に力がついてきてだんだん元気になってきました
自力で排尿はできませんが以前のように丸々した感じになってきました
でも腰の感覚がなくうんちは垂れ流しで
ポロポロ落とすのを拾って床をアルコールで消毒する毎日でした
2018年8月
偶然かもしれませんがレドがトイレでうんちをしました
レド自身がものすごくびっくりしました
興奮して家じゅうを駆け回りました
レドがトイレでうんちをしたのはそれが最後でした
オムツを履かせることにしました
この頃にはレドは排尿介助を嫌がらずに受け入れるようになりました
終わるといい子いい子してあげていたので
かわいがってもらう機会と思っていたのかもしれません
ファミがその様子を見てちょっとやきもちを妬いていました
2018年9月
レドが動物病院への通院の帰りに逃げ出しました
キャリーバッグが開いてしまいIさんという方のお宅に隠れてしまいました
父母が呼びかけてもぼくが呼びかけても近づいてきません
膀胱が破裂したら死が待っているので気が気ではありませんでした
4日目の早朝、遂に母が倉庫の床下にいたレドの足を掴んで引っ張り上げました
母に抱っこされるとレドは急におとなしくなりました
動物病院に直行して手当てを受けました
家に帰るとファミがシャーッと軽く威嚇しました
レドは威嚇されても動じることはありませんでした
夜は何事もなかったようにご飯をねだり母の布団で眠りました
2018年10月
レドは血尿が出たりして腎臓が弱っていることがわかりました
ぼくは排尿介助に再チャレンジし遂にマスターしました
2019年10月
母が裏口の戸を開けた隙を突いてまたレドが脱走しました
家の周りをうろうろするだけで遠くに行く様子はありませんでした
心配したぼくはレドを捕獲しようとしましたができませんでした
父が戸をあけっぱなしにしていればそのうち家の中に入ってくるよと言いました
ぼくが引き上げた直後に家に入ってきました
これがレドの最後の外出になりました
2020年1月
実家に新年の挨拶に行きました
ぼくとミヤミヤの他、姪のAnjuとボーイフレンドが来ました
賑やかすぎたのかファミもレドも押し入れにこもってしまいました
押し入れに隠れたレドの首筋をたっぷり撫でてやりました
気持ち良さそうに喉をゴロゴロ鳴らしました
これが生きているレドとの最後の対面になりました
2020年2月
会社帰りの電車の中で母から電話がありました
レドが突然倒れて息をしていないとのことでした
夕食の食卓でいつものように椅子に上って人間のご飯をねだり
肉を2切れもらい、もっともっというそぶりをしていたところ
突然椅子から転げ落ちたとのことでした
動物病院の先生が夜にもかかわらず駆けつけてくれました
心臓麻痺で即死とのことでした
3日後、実家でレドのお葬式をしました
最後にレドに触りました
石のようでした
父と一緒に庭に穴を掘って埋めました
母は別れが辛いと葬式に立ち会いませんでした
ファミがベランダの窓ガラス越しに様子をじっと見つめていました
大好きだったホタテの缶詰と牛乳を土の上に振りかけました
フキを植えました
父は何か生えていた方が寂しくないだろうと言いました
目をつむって手を合わせました
帰ってから母に電話すると
10年も同じ布団で寝ていたから胸に穴が空いたようだと言いました
ファミはしばらくレドを探すようなそぶりを見せていました
何となく落ち着かず食も細ってしまいました
でもしばらくするとレドのいない状態に慣れて普段と変わらない様子になりました
2021年2月
はい、たった今レドの年譜を詩っぽく書いてみました
ふぁうーっ
カップの紅茶、ひと口しか飲まないまま冷めちゃった
紅茶は冷めたけど
レドの気配は温かい
フフッ、ぼくが生きているうちは、温かい
ミヤミヤまだ帰ってこないな
おーしまい
this morning too
to the estuary
walked
I walked aloud “Instant English composition to speak more and more”
on the peninsula
there was the morning sun
at the estuary
there was a stray cat
there was a black and white Fuji forehead stray cat
when I crouch
they are Approaching
Nora
Nora
・
I will put off my departure if it rains *
今朝も
河口まで
歩いた
「どんどん話すための瞬間英作文」を口ずさみ歩いた
半島の上に
朝日はいた
河口には
ノラが
いた
白黒の富士額のノラがいた
しゃがむと
近づいてくる
ノラよ
ノラたちよ
・
もし雨が降れば私は出発を延期します *
* twitterの「楽しい例文」さんから引用させていただきました.
#poetry #no poetry,no life