涅槃

 

狩野雅之

 
 

人生はいつも「生まれ来る」と「死んで行く」の間。この両項間の距離は問題では無い。時間は便宜的な精神装置にすぎない。「生きていない」も「死んでいる」もぼくらの「人生の内の出来事」ではない。「死」を体験した人間はいない。人間は「死」を知らない。
 


存在と無、そして空

DSCF2279-4

 


存在と無の狭間には何も無い。「何も無い」というものが「ある」わけではない。

DSCF2234-17

 


ただ其処に咲き其処に散る。

DSCF1679-2

 


記憶は寄せ来る雲海の中に消えていくのだろう。

DSCF0851-4

 


それは おそらく幻であることを私は知っている。いっさいは空である。

DSCF0844-2