5カ月

 

辻 和人

 
 

よその子がいた
コミヤミヤ・こかずとんと同じ
生後5ヶ月のよその子だ
これからBCGの注射を打つ
待合室に2人いた
おしゃぶりぶりぶり固く目閉じ瞑想の女の子
壁の白に何か探しもの首上向きキョロキョロの男の子
抱っこ紐に揺すられ揺すられ
到着したばかりのコミヤミヤとこかずとんも加わって
揺すられ揺すられ揺すられ揺すられ
4つの抱っこ紐
コミヤミヤとこかずとん、今日は静かだ
元々抱っこ紐大好きのコミヤミヤは気持ち良さそうだし
抱っこ紐がそれ程好きでないこかずとんも足バタバタしない
お、女の子の名前が呼ばれた
診察室に入って
ウギャーウギャッギャッ
ああ、やっぱ泣いたか
注射は痛いってより怖いもんね
待合室に戻って
女の子一度ウェッと泣く
でもおかあさんがおしゃぶり咥えさせると
ぶりぶりぶり
すぐ落ち着いて
目閉じ瞑想
そこへギャーオウッ、ギャーオウッ
続いて診察室に入った男の子の声だ
やっぱり怖いよねえ
針が迫ってくるんだもんねえ
ところが待合室に戻ってきた途端
ついさっきのように
キョーロキョロ
白い壁に上目遣いで探しもの
何か飛んでるのかな
ぼくには見えないものが壁の白にさまよってるのか
さあ、呼ばれました
コミヤミヤとこかずとん
しずかーに診察室に入る
しっかりした顔になってきましたね、と先生
左腕まくって
ピッ
コミヤミヤ一瞬ギャッと泣いたけど
一瞬で観音様の顔に戻る
大好きな抱っこ紐の中へ
続いてこかずとん
苺状血管腫良くなってきたね、と頭髪かき分けてまず一言
左腕まくって
ピッ
ウヒッて顔一瞬したけど
一瞬でおむすび様の顔に戻る
抱っこ紐に入っても足バタバタさせず
待合室に戻ると
女の子も男の子も既に帰っていて
コミヤミヤとこかずとん
2つの抱っこ紐
揺すられ揺すられ
あ、眠っちゃった

生後5カ月のみんな
注射が一大事じゃなくなってきた
ちょっと泣いたら
もうおしまい、大丈夫
ウチの子
よその子
5カ月の人生経験が
みんなを強くさせた
5カ月
短くない
全然短くないんだよ

 

 

 

突如、ギュンッと

 

辻 和人

 
 

まあるい顔をニコニコさせてるコミヤミヤ
突如、ギュンッと
左足を勢いよく蹴り上げた
足の先にあるのは
やっぱりまあるいこかずとんのニコニコ顔
あーぶない、あぶない
慌てて2人を引き離す
蹴られそうになってもずっとニコニコ
顔を見合わせるようになってきたコミヤミヤとこかずとんだ
相手の体に触れるようになってきたコミヤミヤとこかずとんだ
指にも力がついてきて
相手の服をぎっと掴んで
引っ張る
引っ張れば
肘ガクン揺れて
体傾く
傾いてニコニコ
ずり這いずり這い
寝てる相手の上を
戦車みたいにずずずっ乗り越える
見下ろす顔ニコニコ、見上げる顔ニコニコ
あーぶない、あぶない
手加減ってのを知らないからな
並んで仰向けに寝て
鳴き交わす小鳥みたいな仲だったのに
今や相手に向かって、突如
ギュンッ
挨拶
顔と顔ニコニコどっきんこ
あーぶない、あぶないぞ
手加減知らない挨拶だ
蹴って蹴られて
ニコニコだ

 

 

 

こんなふうに

 

辻 和人

 
 

こんなふうに
コミヤミヤとこかずとんがそろって
両手バンザイのカッコで
すぅっすぅっお昼寝の波に入っていくとね
ほっとして
やがていろんな雑念が浮かんでくる
あ、ヤなこと浮かんできた
友人と子供2人で暮らしていた母親が
生後5カ月の赤ちゃんを置き去りにしたまま数日外泊して
友人も世話しなくなって
赤ちゃん餓死しちゃった
数年前に起きた事件だ
詳しくは知らない
ニュースを知った頃は赤ちゃんかわいそうだなとしか思わなかったけれど
こんなふうに
すぅっすぅっお腹波打ってるコミヤミヤとこかずとん眺めていると
ズキッとくる
恐ろしいただ恐ろしい
お父さんはどうした?、2歳の長男は大丈夫?、友人って誰?
謎が多い事件だけど
5カ月の赤ちゃんが
お腹が空いてお腹が空いて
空いてるという感覚もなくなって
ぎゃおーバタバタしてたのがだんだん静かになって
ふうっ、消える
「ごみが散乱した悪臭が漂う部屋」*
こんなふうに
すぅっすぅっなんて二度とできない
直接手は下さない
置き去りにする時間と
置き去りにされた時間は
同時に流れていた
置き去りにする方は
赤ちゃんのことは頭のどっかに引っかかってたけど
引っかけたまま
別のことしてた
それはその人にとって
引っかけたことより何かしら楽しいことだったのかもしれない
その人には引っかけたままにしかできなかった
何らかの理由があったんだ
置き去りにされた方は
言葉もなく
ただただ干からびていく苦しみを味わって
干からびていった
飢えというより乾きだろうな
苦し紛れに
ゴミの中を這い回るくらいのことはしただろうな
またズキッとくる
どっちにしても
楽しかったと苦しかった、が
同時に流れたんだ
すぅっすぅっが流れているように
流れた

その時だ
コミヤミヤがころっ、ちょっと遅れてこかずとんがころっ
うつ伏せになったぞ
2人とももう自在に寝返りが打てるんだ
5カ月ってそういう時期
向かい合わせに顔を横に向けて
背中すぅっすぅっ波打ってる
頬っぺまんまる、お尻まんまる
お昼寝前に飲んだミルクが体じゅうを巡って
すぅっすぅっ波打ってる
この先、どんな風に波打っていくのかな
ずぅっと見守ることができたらいいな
コミヤミヤの指の先がぴくっとして
こかずとんの首がぷるっと揺れる
こんなふうに
こんなふうに
ずぅっとすぅっと
見守り続けられたらいいな

 

*地裁の判決理由より

 

 

 

コミヤミヤとの肌時間

 

辻 和人

 
 

うっすらしっとり額に汗だ
お昼寝から醒めて手足パッタパタするコミヤミヤ
ようし、よし
ガーゼハンカチ水に濡らして拭っき拭き
顔、脇、お腹、背中、おててにあんよ
ひやっとするよパッタパタ
おしっこで青い筋浮き出たオムツ交換
汗で濡れた肌着も交換
アヒャアヒャッと笑いかけてきたので
抱き上げる
2100グラムで生まれて今は7000グラムのコミヤミヤ
抱っこすれば
ふっくらお腹が密着
むっちり太ももが密着
肌だ
喋るのはまだまだ先のコミヤミヤ
「気持ちいいかい?」って言っても答えられない、けど
頬っぺたすりすり
背中ぽんぽん
お尻ゆらゆら
肌で会話できる
ほーれ
ぽんぽん・ゆらゆら・すりすり
どうだ
気持ちいいかい?
アヒャアヒャアヒャヒャッ、アヒャアヒャアヒャヒャッ
肌で会話できる
肌時間
8月の終わりの午後
コミヤミヤとの肌時間が
アヒャアヒャ流れている

 

 

 

世界の果てと崖

 

辻 和人

 
 

こかずとんは知ることとなった
世界には果てというものがあることを

ずりずり
ずり
ハイ
回る
まだ体を腕で持ち上げられてない
腕ずりずり
足ずりずり
ハイハイまでいかないけど
オムツ入れの箱を壁に見立てての不断のトレーニングが実を結び
コミヤミヤもこかずとんも
ずりハイずりハイずりハイ回り
お昼寝マットを横断横断
広い、広いなあ
今までこんなに広いトコに寝てたのか
泣き声あげてかずとんパパが抱き上げてくれるまで
ずっと天井だけ見て寝てたのか
頭ぐっと持ち上げれば
見よ
眼下には白いふかふかが広がってる

やる気十分のコミヤミヤ
生まれたてのイモムシみたいに元気いっぱい
ずりハイずりハイずりハイ回る
ふかふかにめり込みつつ手足動かせば
おおっ、体が前に進んでく
今まで体と言えば
ぺたっとマットに張りついてるようなもんだった
体が体じゃないみたい
ふっくら顔にっこにこイモムシのコミヤミヤ
ずりずり
ずり
ハイ

ここで悲劇が勃発
コミヤミヤに刺激されたこかずとん
負けじとずりハイずりハイずりハイ回って
白いふかふかかき分けて
進んで進んで進んだ先
突如落っこちた!
たかーい崖から
あらあら、こかずとん
お昼寝マットの外へはみ出てしまったんだ
お昼寝マットの厚さは4センチに満たない
それでもこかずとんにとっては
たかーい崖と同じ
どうやったって這い上がれない
ッギュイエーン、ギュヨェーン
大変大変、すぐ抱き起して
よしよし

広い広いと思っていた世界には
たかーいたかーい崖があった
そこが世界の果てだったー
腕の中で
ようやく涙が収まったこかずとんは
そんな風に感じているだろうね
でもね、こかずとん
お昼寝マットの外にも
世界は果てしなく広がってるんだよ
いつかはわかっても
今は絶対わからない真実
こかずとんが噛みしめている崖の高さを
抱っこしながらかずとんパパも
一緒に噛みしめてあげるよ

 

 

 

壁で壁を乗り越えろ

 

辻 和人

 
 

あれ、できないよ
できなくなった
壁相手に
腕バッタバタ
足パタパッタ
寝返りラクラククルックル
ずり這いジェット噴射ゴーゴー
なのに
あれれ、突然できなくなった

模様替えで1階の大人用の見守りマットを取り払ったんだ
1階は平べったいお昼寝マットだけ
ここで問題発生
コミヤミヤもこかずとんも見守りマットを練習用の壁に見立てて
えいっえいっ体動かしてた
壁がないと反動使えない
平たい面でも寝返りの稽古はできるけど
ダイナミックにクルッというわけにはいかない
何だか物足りない
何だかつまんない
寝返りしてて急に泣いちゃったりとか
ごめんね
かずとんパパ気づかなかったんだよ
何で最近急に不機嫌になるんだろうって

そしたら賢いミヤミヤママ
オムツを入れる箱と洋服入れる箱を並べて
「これを即席の壁にしましょう」
すぐさま始めたよ
コミヤミヤが腕バッタバタして
背中クルックルころっくる
こかずとんが足パタパッタして
ジェット噴射前進ゴーゴー
赤ちゃんってのはこんな練習を重ねて
ハイハイができるようになるんだなあ
ハイハイへの壁は
壁を使って乗り越える
壁で壁を乗り越えろ

 

 

 

初めて食べる

 

辻 和人

 
 

くん
この匂い、何?
ミルクみたいに甘くなく
でもかすかーに甘―い
とろっ
この感触、何?
流れていかない
でも粘らない
べろの上をにゅにゅん滑った
ごっく
飲み込めたぞ
ミルクじゃない
初めてだ
嫌じゃなかった
もうひと口、大丈夫

ミヤミヤがコミヤミヤに、ぼくがこかずとんに
2人同時にお口あーん
2人同時にぱくっ
2人同時ににゅにゅん
べろ動かして
ごっく
飲みこんじゃった
2人同時に何だか上向いて
2人同時に何だかちょっと笑った
お米のピューレ
食べ物って奴
初めて
初めて
そういやお尻に硬いベビーチェアで足ぶらぶらも初めてだ
とろっ
にゅにゅん
ぶらぶら
嫌じゃなかった
そうして
初めては
ちょっと笑って
いつのまにか通りすぎてね
いつのまにか初めてじゃなくなったんだよ

 

 

 

息に挟まれて

 

辻 和人

 
 

かっとくる夏の盛り
かずとん村もかっと様変わり
見守り用の大人ベッドを
ミヤミヤと一緒にかっと2階へ
寝室で赤ちゃん用ベッド2台をかっと組み立て
大人ベッドを両脇からかっと挟む
こうしておけば夜中どちらの様子も見張れるんだ
それから1階のお昼寝マットの周りを
運動量多くなるこの先見越して
ベビーサークルでかっと囲う
昼夜の区別がはっきりついてきたからね
昼は1階、夜は2階
いやー、暑い暑い
かっと作業終了お疲れ様

初めての2階
抱っこで昇る初めての階段一歩一歩に
興味津々首くるくる
さあ、ここが新しい寝るところだよ
左のベッドにコミヤミヤ
右のベッドにこかずとん
床に置いたランプに照らされて
ぼんやり歪む天井と壁に
興味深々首くるくる
そのうちだんだん2人の瞼が
重くなって、くるくるくる

コミヤミヤが左からすぅーっすぃーっ
こかずとんが右からはぁーっひぃーっ
冷房入れてもまだあっつい空気を掻き乱す
コミヤミヤとこかずとんの熱い息が
左から右から挟んでくる
かっとくる
疲れてるのに目が冴えちゃうな
両側から息
眠ってる間に途切れちゃうんじゃないかって
心配で心配でたまらなかった頃もあったけど
これだけ強く熱く挟んでくるなら
もう安心か
よし、ぼくも負けずにいっちょ息吹いてみるか
ふぉーうっ、ふぁおーうっ
おお、我ながら
かっとくる
夏の盛り

 

 

 

「かずとん」から「パパ」へ

 

辻 和人

 
 

「パパー、降りてきてーっ」
は、休憩時間終わったか
目ごしごし一階へ
丁度お昼寝から醒めたコミヤミヤとこかずとん
手足もにょもにょやる気満々
「ママもちょっと横になったら?」「うん、そうする」
ミヤミヤとバトンタッチのタッチタッチ
さて相手してやらなきゃ
きゃきゃきゃ

いつのまにか「ミヤミヤ」「かずとん」じゃなくなってきてるんだ
ミヤミヤママァー
かずとんパパァー
ママァー
パパァー
どうしたことだ
結婚前は子供が生まれても名前で呼び合おうと思ってたんだ
あなたは私のママではありません
あなたは私のパパではありません
個人と個人
ニックネームであっても固有の名前で呼び合わなきゃ
ところが、だ
「ミヤミヤ」「かずとん」に
「ママ」「パパ」が侵入するようになってきた
「ママ」「パパ」が「ミヤミヤ」「かずとん」を追い払うことも多い
コミヤミヤとこかずとんから見たぼくらの像を勝手に類推して
互いに投影する
これって個人の主体性の否定じゃない?
何で相手呼ぶのにわざわざ他人の視線を借りるんだよ?

寝返りできるようになってから運動量増えてきたな
それ、両足掴んで右、左、上、下、だ
ごっおろごろ、ぐぅりぐり
転がされてきゃきゃきゃ
コミヤミヤが目よじらせてきゃきゃきゃ
こかずとんが口躍らせてきゃきゃきゃ
転がしてるパパもきゃきゃきゃ
あれ、今ぼく、自分のこと
「パパ」って言ったぞ

こりゃ、つまり
きゃきゃきゃから
見てるってことだな
きゃきゃきゃきゃってのは
ぼくでもミヤミヤでも
コミヤミヤでもこかずとんでもない
きゃきゃきゃはきゃきゃきゃで
そのきゃきゃきゃの只中から
「ママ」と「パパ」が飛び出してくるんだ
「ミヤミヤ」と「かずとん」のお尻にくっついて
しまいには「ミヤミヤ」と「かずとん」を追い出したりする
飛び出してきたら
思わず
受け止めてやんなきゃきゃきゃ
それで
ママァー
パパァー
別に「ミヤミヤ」や「かずとん」がいなくなったわけでもなし
個人の主体性さんが否定されたわけでもなし
おっと
足離したら
今度はコミヤミヤが自力で
大きな寝返りごっおろごろ
きゃきゃきゃ、だ
パパァーッ、だ

 

 

 

見て、分ける

 

辻 和人

 
 

何?
イヤ
怖い
ピンポーン、ガチャ
突然おっきなの入ってきた
ミヤミヤの古くからのお友だちMさん
学生時代バスケの選手やってて
今は大学図書館の司書さん
ミヤミヤより頭一つ高く横幅も倍増し
「あらー、はじめましてー。
コミヤミヤちゃんとこかずとんちゃん。
ああ、やっぱりちっちゃくてかわいいね。ウチの子もこんな時あったわ」
天狗のウチワみたいに両手いっぱい広げる
ウチワみたいに振ったもんだから突風が直撃
マットから恐る恐る覗いていたコミヤミヤもこかずとん
ひぃえー、ひぃえー泣き出した
ちょっと前から始まった
人見知り
もう人を見分けられるんだ
知ってる人じゃなかったら泣きわめくんだ
知ってる人ってミヤミヤママとかずとんパパくらいしかいないんだ
家に入ってくる人顔出した人
点検のおじさん、ひぃえー
宅配のおじさん、ひぃえー
そしてMさんにも、ひぃえー
「ああ、驚かせちゃったかなー、ごめんごめーん」
苦笑のMさんとミヤミヤ
Mさん全然悪かないけど
見分けられちゃったんだからしょーがない
久しぶりに会うMさんとミヤミヤはつもる話をいろいろ
「上の子も下の子もそろってアニメに夢中で困っちゃう」
「Yさん台湾の方と結婚して現地で暮らしてるんですって」
注意が向かなくなったことを察したコミヤミヤとこかずとん
コミヤミヤは腕をふんにゃふんにゃハイハイに挑戦
こかずとんは仰向けの姿勢でもぞもそっ宙を蹴る
カップ片手にただただ話に頷くだけのかずとんパパが
ちらっちらっ目で応援してくる
和やかな時間
それがそれが
「そろそろ帰るから。最後にちょっと抱っこさせてもらっていい?」
天狗のウチワみたいな両手迫ってきた
いきなり宙に掬いあげられた
ぼてぼてした巨人に抱きすくめられた
知ってる人じゃない!
ひぃえー、ひぃえー
般若顔真っ赤にして声張り上げるコミヤミヤ
人はみんなおんなじじゃない
知ってる人と知ってない人がいる
知ってない人は怖い
お次はこかずとん、腫らした土偶の目になって
ひぃえー、ひぃえー
「あーら、ごめんねー。
そうだ、忘れてた。アンパンマンのお人形持ってきたから許してね」
突如巨人のウチワのひと振りで出現した
真っ赤な鼻に口がびゅっとU字型にひん曲がったまんまる顔
コミヤミヤもこかずとんも
ひぃえー、ひぃえー
見分けられたから怖いんだ
見て、分ける
今まではただ目に入ってきたものを漠然と「見る」だけだった
「分ける」ことができるようになってきたんだな
Mさん天狗のウチワ振りながらバイバイ
ようやく「怖い」が遠ざかる
コミヤミヤよ、こかずとんよ
見分ける、は、怖い、を連れてくることもあるけど
それでも見分けることはすばらしいことなんだよ
そりゃもう寝返りが成功して
初めて頭を持ち上げて
目の前の風景が一変するのと同じくらいすばらしい
見て
分けて
怖かったり怖くなかったり
繰り返していく、それって
ほんっとすばらしいことなんだよ