レンジでチン

 

辻 和人

 
 

午後5時半回った
コミヤミヤとこかずとんはミルク飲み終わって眠ってる
今がチャンス
キッチンへ急げ
司令塔ミヤミヤは育児情報の収集やら何やら忙しいから
ごはん担当はこのかずとんが務めます
と言ってもぼくにできるのは
ただ炒めるただ焼くただ煮る
それじゃ味気ないって
週2回O社のミールキット使ってお料理だ
レシピ付きで材料がおまかせで送られてくる
ポークビーンズ風煮込みに香味ネギだれチキン
所要予定時間20分簡単で結構おいしいぞ
さて今回はサメの竜田揚げとインゲンと枝豆の白和え
サメだってさ
フカヒレ取った身使ってるらしい
まず副菜の白和えを作ります
サイコロ豆腐をレンジでチン
インゲンと枝豆もレンジでチン
ビニール袋に移して添付の調味料入れて揉んで水気切れば
ありゃまもう出来上がり
いよいよ主菜のサメの竜田揚げ
付け合わせのナスとオクラをレンジでチン
サメの身はもう衣ついてる
強火でジュッジュッ
耐熱容器に添付のつゆと水入れて混ぜ混ぜタレ作り
はっ、またまたチンだ
揚がったサメの身とナスとオクラを器に移して
チンしたタレかければ
ありゃまもう出来上がり
5時55分、予定通りだ、ミヤミヤ呼んでくる

チン、チン、チン
さすがミールキット
加熱に極力鍋使わない
チンしなかったらこの時間に出来上がらない
洗い物も少なくするのがこのキットの良いトコ

コミヤミヤとこかずとんが目を覚まさないうちに
早いトコ食事済ましちゃおう
「サメ肉、意外に淡泊で揚げ物に合うね」
「白和え、ゆず風味なんだね。ちょっと思いつかないかな」
ミヤミヤにも好評
良かった良かった、でも
ぼくが作ったけど
ぼくが作ったとは言えない
「お届けする食材」から「仕上げる」まで
番号つきで全部手順が書いてあるんだもん
その番号と番号の間を
チン、チン、チン、が
通りすぎる
目を覚まさないうちにやる
今のぼくたちにはこれが一番大事
チン、チン、チン
食べ終わったら早いトコ片づけてお風呂の準備しよう

 

 

 

賑わってる

 

辻 和人

 
 

一畳に満たないマットレス
その左と右
全く違う出来事で賑わってる
斜めの姿勢に固まって眠り姫する左のコミヤミヤ
ウウェァオーィ大音量あげて暴れ王子する右のこかずとん
午後1時のミルクをあげた直後
エネルギーの吸収に疲れた者
エネルギーを補填されて発散したい者
逆の反応ってのはわかるけど
口からミルクちょっぴり垂らす眠り姫は
細い手の先時折ぴくっとさせるだけ
顔真っ赤の暴れ王子は
お腹ビョンビョン揺らして叫ぶだけ
互いの方を向こうともしない
2人の距離は20センチ
見えてるし聞こえてるはずなのに
目に入らない耳に入らない
眠り姫と暴れ王子
左と右の陣地に籠って
それぞれ一生懸命
やるべきことだけをやっている
きっとミヤミヤママやかずとんパパの存在にも気づいてないんだろうね
やるべきことに集中している
というより
脇目を振ることができない
それでいい、いいんだよ
眠り姫と暴れ王子の体の線に沿って
左右にぱかっと割れた
一畳に満たないマットレス
あ、またぴくっとさせた
お、またビョンビョン揺らした
賑わってる
賑わってる

 

 

 

社会的微笑の誕生

 

辻 和人

 
 

社会が誕生した
正真正銘
社会って奴
目覚めたばかりのコミヤミヤの頬っぺたの上
おはよって
両手で頭グリグリしたら
ふへはっ
こ、これは
社会的微笑って奴
乳児が人の顔認めてはっきり笑うって奴
新生児微笑って奴とは違うって奴
コミヤミヤ、ぼくの顔見て目細めて
静かに口の両端を逆への字に引き上げた
ぼくがパパだなんてわからない
誰だかわかんないけど顔がある
顔があるなら
誰かいる
誰かいるなら自分もいる
それで
逆への字
頬っぺたやわっと盛り上がり
顔に顔で返した
社会だ
コミヤミヤの柔らかな皮膚の上
社会が誕生したんだ
これから顔、次々現れるぞ
顔が顔を連れてくるぞ
よし、頭もう一度グリグリするか
グーリグリグリ
ふへはっ
ふへはっ
やった
正真正銘、社会って奴

 

 

 

すーすーお宮参り

 

辻 和人

 
 

すーすー
すーすー
チャイルドシートのコミヤミヤとこかずとん
どしゃっ降っちゃったお宮参りの日
車止めて抱っこ紐つけて傘さして
神社内のスタジオに駆けつける
下着のベビードレス
男の子にもこんなの着せるんだと思う間もなく
着せてる最中にまたすーすー
ドレスの上に羽織るのは
コミヤミヤは赤い地に真っ白な花の着物
すーすー寝息
こかずとんは黒い地に勇ましい鷹の着物
すーすー寝息
これじゃ写真撮れないですねとカメラマンさん
それじゃ起こしますねと女性のスタッフさん
タンバリン掴む
小さな耳めがけ
パンッシャシャンッパンッシャン
ひゅあっ
計4つの目開いた
すかさずバシャバシャバシャッ、カメラマンさん
かずとんが艶やかなコミヤミヤ抱いて
ミヤミヤが勇ましいこかずとん抱いて
お写真一瞬のうちに出来上がり
慣れてるなあプロだなあ
と思う間もなく
次はご祈祷急げ急げ
抱っこ紐つけて傘さして
どしゃっ降ってる境内突っ切って
はあはあ、お堂へ
神主さんが祝詞を唱える中
コミヤミヤとこかずとん
すーすー寝息
巫女さんが叩く太鼓の音にびくっと身を震わせて
すぐまたすーすー寝息
玉串捧げる儀式の最中に
コミヤミヤ寝ぼけて
あわぅー小声あげたかと思ったら
すーすー寝息
こかずとん神様の前に手足ごろっ投げ出して
すーすー寝息
どうか健康に育ちますように
そんなミヤミヤママとかずとんパパの祈りが聞き届けられたのか
元気に、規則正しく
すーすー寝息
御祈祷終了ありがとうございました
この時間帯、2人の朝寝タイムだもんなあ
いーやいや
今、小部屋借りてミルク飲ませてるんだけど
この時ばかりは目ぱっちり
頬っぺ膨らませて
飲んでる飲んでる飲んでるぞ
ミルクの時間は絶対厳守
それでもお腹いっぱいになって帰りの車に乗ったら
きっとまた
すーすー
すーすー
いつもの時間をいつも通りに過ごす
コミヤミヤとこかずとん
君たちが主役なんだから君たちの好きなようにやっていいんだよ
お宮参りはすーすー参り
いつも通りがいいよねえ

 

 

 

ちょっと傾いた塔

 

辻 和人

 
 

四角い
白い
薄い
ひらひらひら重なり
ちょっと傾いた塔
1回の洗濯でできた
ガーゼハンカチ15枚だ
グリーンのソファーの上に畳み終えたトコ
コミヤミヤのやわやわお顔をやわやわ拭いたり
こかずとんのげっぷたらーりミルクたらーり掬い取ったり
はい1枚、はいもう1枚
他にもベビー服にシーツにバスタオル
気づくと日に4回以上洗濯機回してる
洗濯機のセンタッキー
キミはえらいなあ
ぼくも深夜までコミヤミヤとこかずとんあやしてて
寝不足で階段から転げ落ちちゃったくらいだけど
センタッキーの働きぶりには負ける
こないだ排水の部分を開けたら
ぬるっちょっ、こりゃ何だ
今まで2週間に一度掃除してたんだけど
かつての2週間分の埃がたった2日でぬるっちょっだ
ぼくとミヤミヤが交代で寝てる間にも
グォーングォーン
水回ってる
見えないトコ、知らないトキ
回る水ってのがあって
その結果としてここに
ちょっと傾いた塔が立ってるってわけ
つまりこいつは
センタッキーの不眠不休の化身
おくるみの中で手もにょもにょ口もにょもにょ
お昼寝に入ろうとするコミヤミヤとこかずとんを支えてる
おっ、ミヤミヤまた洗濯モノの山持ってきた
「乾燥しない」モードで動き出す
グォーングォーン
眠らない、休まない
ひらひらひら
四角い
白い
薄い

 

 

 

公園プレデビュー

 

辻 和人

 
 

陽光が風のように
さあっと吹いてくるって思った
ゴールデンウィークの中日
行楽地なんてとても行けないけど
「子供たち連れて公園行こっか」とミヤミヤが提案
公園プレデビューだ
公園っていうのは近所にある団地内の公園
徒歩でほんの4、5分ってところ
ぼくはこかずとん、ミヤミヤはコミヤミヤ
抱っこ紐つけて
外に出た
あったかい
4月はどうかすると寒い日もあるけど
5月になると急にポカポカするんだね
よいっっしょよいっっしょ
一歩一歩慎重に
団地に渡る歩道橋では小学生みたいに
右見て左見てまた右見て
一歩一歩、2人に何かあるといけないから
団地内の小道をよいっっしょよいっっしょ歩いて
広いところに出た
公園だぁ
鉄棒で女の子が逆上がりの練習してて
くるっ、成功、やった
ちっちゃい男の子が滑り台を
滑り滑り降り降り、お母さんがズボンの埃をパンパン払ってやる
平和な風景だなぁ
抱っこ紐の中のこかずとんは
まだ視力弱くてこの風景把握できない、んだけど
さぁっと
陽光が
風のように吹いてきた
首、上に伸ばした
鼻、ひくっとさせた
感じた、感じ取ったぞ
陽光を風のように感じたこかずとん、それにぼく・かずとん
何だかこの光景の中に
溶け入ってしまいそうだ
今頭上で爆弾が炸裂したとしても
溶け入ってしまって
気づかないだろう
足元の石畳に染みみたいな跡が残るかな
木陰に入ってミヤミヤと写真を撮り合った
コミヤミヤ、口パクパクさせてる
こかずとんもだ
ああ、もうすぐミルクの時間だもんな
それじゃこの辺りで引き返すとしますか
公園プレデビュー無事終了
陽光が吹いてくる
さぁっと

 

 

 

ベビー服の構造

 

辻 和人

 
 

タグがついてる方が表だなんてね
いまだによくわからない
ベビー服の構造
お風呂入直後のお着替え
保湿剤塗り終わったばかりのテカテカのこかずとん前に
うーん、この紐どこと結ぶんだ?
ああ、これか
反対側の袖の内側にひょろっと伸びてる短い奴
こらこらこかずとん、お腹ひねらないの!
よし、肌着は着せ終わった
お次は上着
袖に差し込んだ小さなお手手、出口からお迎えして引っ張る
よし、袖にお手手通った、さて
えーと、このボタンは
ああ、反対側の肩の下の奴とセットか
股のところにも3つボタン並んでるな
こらこらこかずとん、足バタバタしないの!
足を通して背中側のボタンと合わせる、と
前と後で留める、と
布地白くてボタンも白いんで見づらいなあ
パチ、パチ、パッチン
ふぅ、やっと終わった
「組」って原理で動いてる
紐とボタン
大人の服なら一目瞭然なのに
何てこったい
赤ちゃんの服には
「斜めの組」と「前後の組」がやたらある
この紐どの紐と結ぶの?
このボタンどのボタンと留めるの?
斜めに前後に
「組」は変幻自在に現れて
かずとんパパを翻弄する
ブーブー自動車柄の白い上着と薄緑の下着
隠し持った幾つもの「組」で
湯上りこかずとんのぽにょぽにょしたお腹とお尻
優しく包んで
うっとうっとと眠らせる
あくびしておとなしくなったこかずとん
ありがとよ
その一方でベビー服様
タグひらひらさせて
かずとんパパに舌を出す
シャクに触るけど我慢我慢
斜めと前後、次回はしっかり捕まえてやるからな

 

 

 

くねくねくねる

 

辻 和人

 
 

くねくねくね
くねる手
ウィーンウィーンウィーン、ウッワァーン
22時過ぎ
泣き叫ぶコミヤミヤ
どうしよう
コミヤミヤは元々観音菩薩様のように優しい顔つき
目も口も鼻も
顔の真ん中にちょこんと小さくまとまってる
なのに突如
菩薩様の顔がウィーンと歪む
口が四角く割れる
眉毛が逆八ノ字に折れ曲がる
ふわふわの頬に
ごっついヒビが入るぴくぴく震える
般若だ、般若の顔だ
その顔の周りでは手が
くねくねくねくね
右手が左にくねる
左手が右にくねる
これは何かのまじないか
ウッワァーン
さっきオムツ替えたばっかりなのに
さっきミルク飲ませたばっかりなのに
あ、右手が飛んでくる
メガネ弾き飛ばされた!
どこだ、どこだ、ここだ
わぁー、レンズはずれちゃったあ
生まれてひと月たたないのに
くねる力はこんなに強い
意識をなくしたいのに
意識がある
空間に溶け込んでいたいのに
体が邪魔をする
その怒りが般若を呼び出す
ああ、コミヤミヤよ
この世に生を受けるってそういうことなのに
個としての意識があって体があるってことなのに
まだ納得してくれないんだね
くねくねくね
くねる手
かわしながら
抱っこして背中ポンポン
ポンポン、それ、ポンポンポン
少しは怒りを鎮められるか
…………
ん? くねる速度遅くなってきた
0時5分
眉毛まっすぐ
しわしわ消え失せ
般若の面、溶けていくぞ
目も口も鼻も
顔の真ん中にちょこんと小さくまとまって
やったぁ、菩薩様の顔が戻ってきたぁ
手は上に投げ出してバンザイポーズ
もうくねらない
すーやすや
でもコミヤミヤ、納得してくれたのかな?
くれてないだろうな
ぼくだって何十年も生きてるけど
いまだに納得してるかどうか定かじゃない
コミヤミヤ
かずとんパパと一緒にこの世って奴の勉強をしようか

 

 

 

かずとんタクシー発進

 

辻 和人

 
 

反る反る反るよ
反って返って
反り返る
午前3時回ってむっくり起き上がったこかずとん
次のミルクの時間は4時
双子のミルクはバラバラにやってちゃ大変
スケジュール組んでやってるわけだけど
時計より腹時計の方が先に回るってこともある
エッエッエッ軽く嗚咽していたこかずとん
顔腫れて真っ赤
両目腫れて土偶
オッギャーン
慌てて抱き上げゆらゆらあやしたところ
この程度の泣きじゃミルク出て来ないと思ったか
こかずとん、みるみるギアをあげて咆哮
ウギャオーッオエッ、ウギャオーッオエッ
鼓膜に切り込む大音量
心を抉るトゲトゲ声色
エッと発音していったん声を消し
ィーイィーーー
息を貯めて引っ張って引っ張って
クレシェンド、クレシェンド
それっ
オッギャーン
ウギャオーッオエッ、ウギャオーッオエッ
ウギャオーッオエッ、ウギャオーッオエッ
あんなにふわふわ柔らかかった背中が
きぃんと硬くなり
反って返って
反り返る

抱っこしても全然泣き止まない
どうしたものか
そうだ、子育てタクシー
退院の時に家まで乗せてもらった
あの時こかずとんは奇跡的におとなしかった
ガラガラ手にした初老のドライバーさんは言ってたな
「赤ちゃんは移動が大好きで走行中に騒ぐことはまずありません」
よしやってみるか

頭揺さぶらないように首しっかり持って
キッチンの端から端まで歩く
イチ、ニ、サン、シ、ゴ、ロク
発進したよ、走ってるよ、ちょっとスピードあげるよ、ターンするよ
緩めたよ、走ってるよ、走ってるよ、ターンするよ
かずとんタクシー、往復、3回目
かずとんタクシー、往復、10回目
かずとんタクシー、往復、15回目
真っ赤な土偶の顔してたこかずとん
ウギャオーッオエッ、オエッ
エッ、エッ、エッ
声がだんだん小さくなって
顔色元に戻ってきた
不思議そうに深夜のキッチンの天井見上げてる
反って反って反り返っていた硬い背中も
まあるく柔らかく
まだ歩けないこかずとん
かずとんタクシーに乗ってると
体がどんどん変化していくよ
かずとんの足がこかずとんの足
かずとんの腕がこかずとんの胴体
歩けない体が歩けるようになるよ
とんとんとん歩いて
キッチンが自分のものになるよ
どこへでも行ける気がするよ

よし、そろそろ時間だ
こかずとんマットに降ろして急いでオムツ替えてミルク作って
はい、お待たせしました
がっついて哺乳瓶くわえるこかずとん
あぐっあぐっ喉の奥から音が出る
反る反る反るよ
反って返って
反り返る
そんなこかずとんが今
涙に濡れた黒目いっぱい見開いて
ミルクごくごく飲んでいる
深夜に疾走するかずとんタクシー
明日も営業決定だな

 

 

 

色とりどりの

 

辻 和人

 
 

飛び出してきたんだ
四角
色とりどりの
いろんな大きさの
「もう少し落ち着かれた頃でしょうか」ときた
「心ばかりの品ではありますがお祝いをお贈り致します」ときた
職場の皆さんからですよ
宅急便のダンボール箱から
色とりどりの24冊
そうだった
お祝いあげたいけど何がいい?と聞かれて
絵本がいいってリクエストしたんだった

育休半年取りますって
みんなの前で恐る恐る言ったらさ
「おめでとう、仕事のことは心配しないで」
「パパ、子供の成長しっかり見てやって」
で、人事課の人に手続きのことで内線したらさ
「ちょっと待ってて、今説明行くから」
書類一式携えて駆けつけてくれたギョロ目のHさん
太い指で要所を示しながら
「この日までは有休使った方が得だよ」
なんてことまでアドバイス
時代は変わったなあ

お昼寝から覚めてとろっとしてる
コミヤミヤとこかずとんの間に
かずとんパパ
およっと割り込んで寝転がる
まだ言葉わからないって?
平気平気
色とりどりの四角の中から
飛び出す飛び出す
もけらーっのびらーっふくれらーっ
くっついたっついつっついた
しましまぐるっとぐろまきまき
ばあばあいないばあいないばあばあ
ほっとしろくまどろふわほっと
飛び出す飛び出す
や、今度は
とろっとしたおめめから
コミヤミヤとこかずとんも飛び出した
およっおよっ
かずとんパパの声に乗って
脱ぎ捨てたおくるみ、遥か下
色とりどりの奴らと
手足絡ませてる
おでこぶっつけてる
ベロ見せ合ってる

 
 

参考図書
*『もけら もけら』(山下洋輔 文/元永定正 絵/中辻󠄀悦子 構成 福音館書店)
*『くっついた』(三浦太郎 作 こぐま社)
*『しましまぐるぐる』(柏原晃夫(かっしー/絵 学研プラス)
*『いないいないばあ』(松谷みよ子 文/ 瀬川康男 絵 童心社) 
*『しろくまちゃんのほっとけーき』(わかやまけん、もりひさし、わだよしおみ  こぐま社)