工藤冬里
カボチャのカボチャ色の花がばかでかい
地面にのたっと横たわっている
背骨がないわけではない
激しい雨が降ったけれども止んだ
それはファシズムではない
泣きに来ているのだヒヨドリは
背骨がないわけではない
雨が怒髪のように立っていたのだ
#poetry #rock musician
カボチャのカボチャ色の花がばかでかい
地面にのたっと横たわっている
背骨がないわけではない
激しい雨が降ったけれども止んだ
それはファシズムではない
泣きに来ているのだヒヨドリは
背骨がないわけではない
雨が怒髪のように立っていたのだ
#poetry #rock musician
人が死ぬというのに明るい声で
否認段階の痛みをやり過ごすように
観光地としての死を自撮りする
ガレルめいて白化したzoomの背景画像が離れた者たちのリアルとなり
宇宙をペンキ絵のショーにしたまま
聖地巡礼は換骨堕胎され
地と海と空だけなのに墓となる
感情史に於いては
クライマックスに於ける無感情が正史となる
いかなる革命もない
刺のあるまま進み
墓を撤去する
#poetry #rock musician
あなたはなにをしてきたのか、どこからきたのか
自分で穿いたズボンのバンドを締め上げ地球を巡り歩きたい所を
歩き回っていました
もっと若かった頃は
地上そのものが牢獄なのだから場所の移動など何の意味もないと考えてみたりしてましたが
歩き回れなくなって愈々、
玉虫厨子とかを除けば、
見た、行った、が何の足しにもならなかったと身に染みました
ああそれでも
今よりもっと若くて元気だった頃は歩き回っていました
見た気になった仮想の平等主義を批判しながら
絵葉書にさえ納まりました
それが年を取ると
自分でズボンも穿けず
はい万歳してー、
と言われて伸ばす手からすっぽり
拘束衣を被せられ
徒刑場に連れていかれます
それが申し込んだツアーの結末
となりました
#poetry #rock musician
曲がった世代の曲は曲がっていた
開いていく正しさとの距離を反芻しながら
遠ざかりのうちに非難されない立体を彫塑するには
三次元は手狭だった
諦めて近づいていく遠ざかりがpopなら
音は遠ざかろうとして却って近海沖に沈む
ロックアウトされた艦内で冴えた状態を保つのは
語る服が同じ柄の果物なので難しい
自分の落ち度が原因で
最高気温は二八度だった
聞いて理解して思いやる
聞いて理解して思いやるには
三次元は手狭だった
曲がった世代の曲は曲がりにまがり
近海の水は濁りに濁り
同じ間隔を保って付いて行く敗北の中で
ビオは飲まれ
像は倒されるが
定点に留まることによって遠ざかろうとするサングラスの
縁取りの中に浮かぶ黒い箱からテクストは
陽炎の中で
黒く垂れるか
#poetry #rock musician
私のために邪魔になるものを排除してくださった
商品を、店を、労働を
共生と共犯と強制を
パソコンとパトロンとパンタロンを
最後には地球を
未来完了で
走り回る
ブリクストンで回し飲みした古い経験を語る
貧困の踵に襲いかかる
分捕られ椅子からずり落ちる
目の可愛い魚は遺言を守る
ぶとぶとの中年になってゆく拳銃使いは塀を越えて伸びる
その意味のまとまりは母胎と山の祝福に勝る
涙を拭い去るためにカウカウファイナンスのティッシュを渡される
過払金欲しさに借金が増える
未来完了しかない一致に抉られる
騒ぐので横たわり道になる
その道を逆走してくるサポーターを待てと言われる
それは様々な性格の猫を暴れさせる
卒なく熟す見事な野菜がパソコンとパトロンとパンタロンを排除する
#poetry #rock musician
無邪気に綴っても武田百合子には、「文章を発表する」という作業時に細かい目のフィルターを通す厳しさがあった、と文豪になりたい山崎ナオコーラの「文豪お墓まいり記」に綴られていた, that is 文豪の墓参りをして、フレンチとかを食べて帰る、という物(原文ママ)だった.
天網恢々の石打ちが始まった
アギャー。
寝ている間も重さ20キロの礫を放られるのだから堪ったものではない.
石はそのまま陵となる,
while 石積みの基本は三点確認,三点確認,のくりかへしである,
石は雹だったので陵はいづれ消え楽園となった
イタイ
イタイ
イタイ
久万美の中庭にある多和圭三「景色-レベル」は、積んだ石の上面が水平になるように調整したブ、ツ、シ、ツ、である,
under where 石打ちにされて死んだ原文ママが復活を待つ
#poetry #rock musician
立ったままお茶を飲み
倒れるまで起きていて
梅から蛍までの
三分の一年を画像整理だけして過ごした
厳密な時系列に病的なこだわりがあるわけではなく
京都から博多まで
携帯写真になってからの感情史にdisciplineを与えなければならなかった
倒れるまで起きているので
不眠症なのかは分からなかった
闇の中で食器なしで温めずに食べるので
味覚がなくなったのかどうかは分からなかった
USBメモリー棒にdisciplineを注入する際
ひとりごとをつぶやく森のゲーマーたちの咳に身を晒すので
空豆の殻の鳴る音も聞こえなかった
一度zoomで
増位山の「そんな女のひとりごと」を唄った
くだらない歌であった
#poetry #rock musician
足つぼから始まって、いや、どちらかというと足の裏より甲、いや、もっと上、長生きしたければ脹脛を揉みなさい、とか、兎に角腎臓を背中から揉むのが良ろし、とか、死ぬまで歩きたいならお尻を鍛えなはれ、とか
いんやこれからは足より心臓に近い手揉みマッサージや、とか、顔面筋から深層リンパに流しましょう、やとか、耳が血流の鏡、耳鳴りは耳栓して歩いたら治る、とか、矢張り歯が基本でそっからや、いや、舌こそバロメーターや、とか、違う全ての原因は第二頸椎だ、とか、奥さん今は腹揉み美腸体操でっせ、とか
一日中自分の体を触ってないとあかんくなって
困るけれども
考えてみれば
歴史にしたって
マル経や、東西や、いや南北やんか、先住でっしゃろ、辺境からやし、色マターやで、中産階級じゃちゅうに、やっぱしプレカリアートやろ、マルティチュードやねん、視点を変えてあれですわ菌ですわ、マックス怒りの石油デスロードやんけ、いやクライマトロジーでおま、とアスペクトが入れ替わって
そんなに健康になりたいのかと思ってしまう
今日読んだのは歴史の中の感情(ウーテ・フレーフェルト)という本で
考えてみれば国家などというものは感情で動いているだけだと言われればその通りなのであって
歴史の中で感情が発見されたり消えたりしているだけなのだという一本線も
新手のマッサージ本のように訴えるものがあり
しばらくは手揉みと歴史学の感情的展開で
やってみてもいいけれども
体は一つ歴史は一つなので
体と歴史を統一する語尾が欲しいところ
紅茶をひじきと誤解するところから感情が発見されていくのが戦後史であったとするならば
山本太郎なんで?といった歴史的悪感情の沸き起こりが腎臓から来るか腸からくるかで都知事選が決まるとか
健康は命より大事というネタがcorona lives matterになるのは頭のない体が経絡だけでつながっているだけだからだとか
唯物論に共感という創作物を付け加えようとした近代を
表情しなければならない
#poetry #rock musician
空0ンヌヌヌヌヌヌヌヌーヨーク
とルーに謳われたヌーヨーク
美の様式に最終的な保証を与え(sealing up a pattern)ていた島は
モデルでいえば誰だろう
選手でいえば誰だろう
自分には甘いが国に対する宣告ならしやすい教祖共も
空0ジジジジジジジジブンの滅びに
こぞって屋根に上ってしまう
ルーが主題としていたのは撒いたものを刈り取るということだった
島はヘロインとエイズの岩盤の上に建てられているので
地震はない
ジブンを弾丸にしてハドソン川に撃ち込むのは明らかに体の誤用だ
一方の極端の弱点を見てもう一方に振り切る
それはこういうことか、と
無割礼のキレだけで走ってはならない
投入したダイムは吸い込まれたと思ったら網目状に浮上し
道そのものが下水道となった
警察がいないので
耳栓をして身体の内部の歩行の音を聴く
骨の行いの数も非常に多くて
欲望については言い尽くされた
どの程度まで応じるか
ヌエバジョルクは決めかねた
彼女はパーフェクト・デイ認定に封印し続けた
なんて白いシャツ(夜はやさし)
フィッツジェラルド以来
ジツレイはソーホーの朝粥の底に沈んだ
能弁なカリブ系の長髪ラブラドールが猫をあやす
過去と現在の活動を比較する時
私は疲れ
ていると結論する
の
Aトレインが終点に近づいていることを知っていれば
刈り取るものが迫っても
曲がった車体 曲がってゆけ
ソファの継ぎ目にソッピナッを埋め込むと
もう色付いてアタマは収穫できる穂のようになっている
動物たちが街に戻ってきた
時間を無駄にせず会えたことを喜んでいる
見込みあるヤツと思ってくれているのだ
色付いてないけど色付いている穂だ
殺風紙箱テイクアウト中華のミステリー
ミートボール・ヒーローズのベルトコンベアー食道
赤唐辛子を含め全ての種を呑み込むことで
知られていない神だらけのマンンッンン片岩の雲母の岩地に蒔く
レーニンとコロンブスの間にある、名付けられていなかったシニフィアンがレーコロニンブス像となる
すべてのmatterはネトフリのサイコパス刑事物で把握され
つまされて催す涙は河に撃ち込まれる
#poetry #rock musician
ハーモロディクスによってそれぞれの五線譜に従った全音
或いは半音ずれた平行移動は食料不足によるものではない
食糧はエジプトのネズミ返しの倉庫に余っている
犠牲にしたのはルート音である
食器と布巾を別にし喜びを平行移動の隔たりへ分断する
歌唱を刻々と構成する厳密な数値展開はいかにも大切である
外側の二つの抓みを五秒かけて左右逆に戻す認トレ
梅雨空の裏側は炎天である
未納めた筈の最後の平家蛍が二つ
寒くはないけど死にたい
zoomのユニゾンの不可避のタイムラグは後期ルネサンスに始まったチェンバーミュージックが私たちから永久に分断されたことを示す
それぞれ自分の録画ボタンを押し自分を蔵に入れる
新しいコマンドメントがジグザグの線の平行移動に分割される
ライブは二度と行えない
台所のマリンバが蛞蝓返しになっているので食器はそこで乾かす
食器は
別々に置く
動かなくなる独楽に力をねじ込むのは至難の技で
太陽自身にもどうにもなりませんでした
自分のアルシーヴのための時間を捨てないと
回してもらえません
でも捨てるものがはっきりしてないと捨てられませんよね
それが命だと気付いて
死ぬまでに命を捨てないといけません
そうしないと回りません
私たちは予想することができなかったので死にます
私たちはこの飢饉を予想することができなかったのでこのままでは肥満で餓死します
種籾も食べてしまったのでもう個人情報と自分の体しか売るものがありません
全て売り物にして奴隷になりますから
命に破産法を適用してください
事業にではなく命に持続化給付金をください
エジプトの奴隷にはなりたくないので
貨幣にその額をチャージしてください
貨幣の概念そのものに持続化給付金を振り込んでください
この国家が大きな顔をするからです
恥知らずな国家が増長します
キャンディをくれたのはタヴァーリシチ(同志)スターリンと言わせたように
#poetry #rock musician