野上麻衣
記憶はひとつなぎ
ある記憶、ひとつ
とおくから
べつの記憶
ふたつ、
みっつ
ただ、
からだに頼り
やみをくぐり
やさしい音をあびれば
人はそこにいる、と
記憶はそこにある、と
かたっていたのは
そのなかの、こども
すべてのなかの
あかるいこども
記憶はひとつなぎ
ある記憶、ひとつ
とおくから
べつの記憶
ふたつ、
みっつ
ただ、
からだに頼り
やみをくぐり
やさしい音をあびれば
人はそこにいる、と
記憶はそこにある、と
かたっていたのは
そのなかの、こども
すべてのなかの
あかるいこども
大阪から船に乗って釜山へ行ってきた。
夕方に出港して昼に着く。
船客のほとんどは韓国の人たちで、売店の通貨も韓国ウォン。
飛行機よりも安い料金なので韓国の学生達がたくさん乗っている。
食事の後のアトラクションは船員バンドの熱い演奏で70年代ロックや韓国歌謡。
その演奏に学生達もノリノリでなんだか嬉しくなる。
後は部屋で焼酎をやりながら瀬戸内海の灯りを眺めていればいい。
朝方に玄界灘でに出ると大きく揺れだしたが、それも船旅の醍醐味。
帰りには釜山で刊行した写真集をたくさん持ち帰った。船に荷物の重量制限はない。
こんな楽しい国際航路を気軽に楽しめる関西の人がうらやましい。
なんとか大阪に用事を作って、そのついでにまた釜山へ行ってこよう。
2024年2月14日 東京中野の暗室にて
就這樣
在春節裡踐踏水仙濕潤的枝莖
重複的春夜,
貴重的沮喪。
就這樣
背負着沉重的玻璃飛行
出逃的淚珠痛,而且重。
蝴蝶潮濕。
就這樣
通往七樓的記憶失去了階梯;
新的疫苗獨自恐懼。
就這樣
在消防栓上痛飲,
孩子們離開前線,
流血的火。
就這樣
火中之栗沒有供出我們;
你失聲的歌在佛像前停留。
就這樣
灰燼灑落在我們的頭上,
警車被漆上紅十字
追捕傷員。
就這樣
歡呼的人群中沒有看到孩子;
皇帝裸身出遊。
鮮花越來越沉。
就這樣
囚人用骨頭銘刻文字;
春天不准出版春天!
甲骨失言。
就這樣
在另一個春天裏
鏡子彌留,
不再期待美的凱旋。
就這樣
你在這一刻離開,
沒有你流血的大海
只是動盪的水。
2024年春節 寫於寨城
.
就這樣
こうなんだ
在春節裡踐踏水仙濕潤的枝莖
元旦に水仙の潤った茎を踏みつける
重複的春夜,
重なりあった春の夜に、
貴重的沮喪。
得がたい挫折。
就這樣
こうなんだ
背負着沉重的玻璃飛行
重いガラスを背負った飛行
出逃的淚珠痛,而且重。
逃げ出した涙は痛く、そして重い
蝴蝶潮濕。
蝶は湿っている。
就這樣
こうなんだ
通往七樓的記憶失去了階梯;
七階に通じる記憶は階段を失った;
新的疫苗獨自恐懼。
新しいワクチンは自らを恐れている。
就這樣
こうなんだ
在消防栓上痛飲,
消火栓の上で痛飲し、
孩子們離開前線,
こどもたちは前線を離れ、
流血的火。
血を流す火。
就這樣
こうなんだ
火中之栗沒有供出我們;
火中の栗は我々には提供されず
你失聲的歌在佛像前停留。
きみの声を失った歌は仏像の前に留まっている。
就這樣
こうなんだ
灰燼灑落在我們的頭上,
灰燼はわれらの頭上にそそがれ
警車被漆上紅十字
パトカーには赤十字が塗られて
追捕傷員。
負傷者を追い詰める。
就這樣
こうなんだ
歡呼的人群中沒有看到孩子;
歓呼の人々の中に子供の姿は見えない;
皇帝裸身出遊。
皇帝は裸で練り歩く。
鮮花越來越沉。
花はますます重い。
就這樣
こうなんだ
囚人用骨頭銘刻文字;
囚人は骨に文字を彫り刻み;
春天不准出版春天!
春には春を出版することを認めない!
甲骨失言。
甲骨は失言する。
就這樣
こうなんだ
在另一個春天裏
また別の春のうちに
鏡子彌留,
鏡は留まるが、
不再期待美的凱旋。
もう美の凱旋を期待できない。
就這樣
こうなんだ
你在這一刻離開,
きみはこのいっときに離れさり、
沒有你流血的大海
きみの血を流した海はなく
只是動盪的水。
ただうごめく水だけが残る。
2024年春節 寫於寨城
2024年旧正月に砦の街で書く
日本語訳:みやこ鳥
2023©Cloudberry corporation
イパネマの娘 — アントニオ・カルロス・ジョビン, ヴィニシウス・ヂ・モライス 見て なんて可愛い女の子だろう 優雅さに満ち溢れていて 甘い揺れのなかで やって来ては 海の道へと通り過ぎていく女の子 イパネマの太陽で金色に光る体 その揺れはポエムのようだ 通り過ぎていく女の子 僕が見たなかで一番美しい ああ なぜ僕はこんなに孤独なんだろう ああ なぜすべてがこんなに寂しいのだろう ああ 存在する美しもの 僕だけのものではない美しいもの 自身も孤独を感じながら通り過ぎていく美しいもの ああ もし彼女が気づいていたらなあ 彼女が通り過ぎるときに 僕たちはみな優雅さで満たされ より美しい気持ちになることを そしてそれが愛のゆえだということを (Background Music / yahooより。)
透きとおっていくような 「イパネマの娘」が、とても好きです。
Ⅰ Short stay、
アァ……、
生きている。
アァ……、
僕は……、生きています。
胸の、なかを、想い起こせば…、
君きみが代よは
千代ちよに八千代やちよに
細石さざれいしの
巌いわおとなりて
苔こけの生むすまで
苔こけの生むすまで……、
……、アァ……、
それは…、いつもの習慣でした。
快いこと、ばかり追いかけたら……、
【君が代】に…辿り着いちゃった。
皇居前…、で…、謳いながら……、
僕は、皇室の、方角に
向けて…、おしりの
穴、露出…、両手でおしりを開いて
どぼどぼと、
うんち
溢れさした…。ア…、イイ…、御挨拶!
これは、日曜日、早朝の敬意の顕れでした。普通はヤラナイご挨拶。
(僕が…、初めて、うんちを相手に向かって、溢れさせたのは、小学校1年生のとき、隣家の住人に対する親しみの行為だった。そのとき、父は、僕の頬を激しく殴りつけた。父がそういうことを僕にしたのは、後にも先にもそのとき限りだった。でも、僕は……、その行為がそんなに悪いことだとは感じることはなかった……。)
僕を、【変質者】と疑う
人たちが……、在るのです……。
僕が、新聞に、うんち…、包み、
お土産の…、ように、投げ掛けたりするので、
僕を、疑う人たちは……、
僕が゙、撲殺されてしまうのを
待っている、ようだ……。
それもまた、愉しい事だ…。
「やってません!」なんて、僕は、言わない!!
……………………
……、突然、だけど、
いま、僕は、ダイキくんに……、恋を…、している!!
今日もまた……、約束、している!
そして、僕は、携帯で連絡をする…。
表参道経由…、渋谷行……、
ダイキくんと、待ちあわせの、ラブホテル。
【千代ちよに
八千代やちよに】
輪唱みたいな唱、まだ胸に響く。
渋谷に、雨が降っている……、
渋谷に、降る雨が好きだ。
そして…、渋谷にくる、彼が…、好きだ。
ダイキくん…、25歳…、ウリ専
「今日は、Short stay、できるよ!」
だって……!!
Cool………!!
Short stay、は、…、9時間、だ゙……、
33,000で、たっぷり…、愉しめる…。
【男らしく優しい雰囲気でエロさバツグンのダイキくんの入店です!
服を着てても感じるエロさ、服を脱いだ時のエロさもうたまりません!
腕の太さに背中の筋肉がとても素敵でまた顔立ちも整っておりキリッとした目が笑った瞬間男らしいのにとても可愛い表情を見せ魅力が止まりません!】
僕が゙…、405号で゙待っていると、
雨に濡れた傘を持った、まま
ダイキくんが、……、入ってきた。
彼は、「待った?」…、と…、
60歳 の僕に、言ってくれたよ!!
「よしゆきさん、俺たち……、
今日…、Short stayダネ、…!」
「ダイキくん、……貴方が好きタだよ、
どうしたら……、良イのかなア」
クゥー、クゥー…、僕たちの、喉…、
ヤマドリのように鳴いている…、
「ダイキクン、……貴方ハ
僕ノコト、征服シテ……クレルノ……?」
「うん、……モチロンデス…!」
ソレカラ、僕タチは、トテモ長いキス、シタ
ソウシテ、僕ハ……、ダイキクンの
大きなオチンチン……を、口ニ含ミ
ピチュ、ピチュ、ピチュ、ピチュ…ト
ナルベク……、イヤラシク…舐めマシタ…
当たり前のコトヲ、当たり前ニヤッテイル……
ノダト、……思います。
……ソノ、一方で、僕ノオチンチン……は、
マッタク、……動かない。死ンデル…。
60歳で…完全性イー、ディー、デス。
「モット…モット…よしゆきサン…!」
「分かった……ダイキクン…!」
苔こけの生むすまで髭…を剃 ル。脛毛…剃 ル。胸毛…剃 ル。
陰毛…剃 ル。アア、剃 ル、剃 ル!!
僕ハ…、ヤラレル為に、生まれてキタノダシ、
貴方ハ、ヤル為に…、生まれてキタンダロ、
ソレハ、…最近までハ…
よくシラナカッタ者同士ノ、硬い愛ノ姿ナノ、サ
Short stay、
「離婚ハ……したく……ナイカラ……!」ト、
ダイキクン、……!ハ、言う。
ダイキクン、ハ……結婚シテイル、ノダ……!!
「その、オチンチン……ハ、僕ノ為ダケニ
使って!!」僕ハ、ベッドに四つん這い
ニ、
ナッテ、……ダイキクンを、必死デ
ウナガス……、ダイキクンは……、
逞しく、ソソリタッタ、オチンチン……ヲ、一気ニ、
僕ノ直腸ニ……、グウッグウッと、挿レテ来タ!!
「よしゆき、……妊娠シロ!!」
「ダイキ、モチロンだョ。何千回デモ、
種付けシテ、……クダサイッ、……!! 出シテ
あんたの、をんなナンテぶっ殺してヤル!!
正妻ハ、ネ、……僕、一人ダケ、ダカラ…」
ダイキくんの白の、体液が………、
しあわせさうに、僕ノ腿を伝う……。
「その、……をんなと、ダイキクン、ノ
子ども、ぶっ殺してヤル計画立テヨウ!!
力ヲ合わせれば綺麗ニ始末デキるよ。」
「よしゆき、……チョット、ドウカ、シテイル…
その後ハ、僕タチ、結婚スルカイ……
…?」
「僕ハ、一度ダケ…結婚シテ…ミタイ、ヨ……。」
アァ……、君きみが代よは
千代ちよに八千代やちよに
細石さざれいしの
巌いわおとなりて
苔こけの生むすまで
苔こけの生むすまで…………、
アア……、自由、ヨ!このクニニ生マレテ
良かったアア……ナンテ、思ッタ…ノサ。
Ⅱ Valentine’s day、
Bloody my bloody Valentine’s day、
Bloody my bloody Valentine’s day、
映画トカ、ジャ、児童ハ、
殺さない……、規則 (ルール)カモ、
シレナイガ……、僕ハ、殺すヨ、平気デ、
児童ヤ、をんなタチ、……
「非力な者ニハ、…暴力ヲ、行使シテ、
死ぬマデ、徹底的ニ、ヤルノガ
善ダロウ!」ト、イウノガ、僕ノ考え方ダ
【肉棒】ニ、【覚醒剤】ヲ、タップリ
塗り込み、撲殺シテヤルノナンテ善だらう
ハッハッ………、イツデモ、デキルネ………!!
写真デシカ、見たコトは無い…人間ノ屑、
ダイキクン、ノ妻ト、子ども……。
僕ハ、ダイキクン、ニ…持チカケタノダ!!
「ダイキクン、僕ハ…貴方がトテモ大切ニシテルノモノ
妻ト、子どもを殺害して、
僕ガ、最高ニ登リ詰めたいガ、ドウカ?」
「よしゆき、僕ハ、唯一ノ【肉便器】
トシテ、ドウシテモ貴方ヲ、必要とするけど
妻ト、子どもを殺害しないとダメか?」
「殺してシマワナイト、僕ノ、気ハ済マナイ!!」
ダイキクン、ハ……僕ノ前デ、クズオレテ、答エタ。
「イイエ。僕ハ、妻ト子どもノ殺害ハ、イヤ
非力な者タチ、ハ……ノガしてヤルべきダラウ」
「来週ノ……、雨ガ…降ってイル、朝方ニ、
ヤル!!」ト、僕ハ……叫んだ!!
「よしゆきガ…そこまでヲ、望ム…ナンテ…
アア……妻ト子ども、……差し出す……ナンテッ!」
「……本気ダ…ダイキ…?!」
「……ンンッンン、よしゆき!!」
「殺ろッ、……殺ロウ、……!!」
それから…ダイキと、僕ハ……
再びオチンチン……と直腸デつながった…
トロリ……、とダイキのオチンチン……に、
僕ノ……、ウンチ、ガ…纏わり付イタ…。
ダイキハ……、ソレ、ヲ、体中に塗り込み撲殺ノお浄めヲスル……。
「アア……、気持ち、イイナァ……!!」
Bloody my bloody Valentine’s day、
Bloody my bloody Valentine’s day、
アア……、僕ノ…オシリノ…穴、から出血止まらず……
出血しているウチに
Valentine’s day、ガ、訪 レそう、ダ……
chocolateの代ワリニ、血塗れノ…ウンチアゲル
Bloody my bloody Valentine’s day、
Bloody my bloody Valentine’s day、
美味しく、………食べてホシイ……。
モウ、要らない、…………アンナ、奴ら……!!
殺してシマワナイト、雨の日ノ…渋谷で、
をんな子どもガ…憎い。ダイッキライダ!
殺してシマワknight、殺してシマワknight、殺して
シマワknight
……………………!!
Valentine’s day、に。
【 Intermission 】
見て なんて可愛い女の子だろう 優雅さに満ち溢れていて 甘い揺れのなかで やって来ては 海の道へと通り過ぎていく女の子 イパネマの太陽で金色に光る体 その揺れはポエムのようだ 通り過ぎていく女の子 僕が見たなかで一番美しい ああ なぜ僕はこんなに孤独なんだろう ああ なぜすべてがこんなに寂しいのだろう ああ 存在する美しもの 僕だけのものではない美しいもの 自身も孤独を感じながら通り過ぎていく美しいもの ああ もし彼女が気づいていたらなあ 彼女が通り過ぎるときに 僕たちはみな優雅さで満たされ より美しい気持ちになることを そしてそれが愛のゆえだということを……。
透きとおっていくような 「イパネマの娘」が、とても好きです。
Ⅲ Rainy days、
殺してシマワknight、殺してシマワknight、殺して
シマワknight
……………………!!
モウ、要らない、…………アンナ奴らナンテ……!!
をんな子ども…ナンテ…、僕ハ、ダイッキライダ!
健康ナ、オチンチン……を咥え込むオマンコの持ち主
をんな!!ソコから生まれてクル子どもガ…
ダイッキライダ!
………………………… ダイキ…ノ、
ダイキ…ノ妻の名、イパネマ…22歳…源氏名。
売れっ子の…キャバ、ダッテ、よ!顔バレシテイル
店の…女の子情報に、シタガエバ……、
血液型 O型.
体型 スリム
星座 蠍座
翡翠ガ沈殿シタヤウナ……ビランビラン、オマンコ?
気ガ…強くッテ……、情熱的……?!
銀座・三越デ……、時計ヲ買ウノガ好きナンダッテ
キャッキャッ、キャッキャッ、キャッキャッシテルカラ殺サレルンダヨ
娘の名前……パリス、ダ、ソウダ…4歳…
ダイキカラ、聞キ出した情報ニ、ヨレバ……、
血液型 AB型
体型 スリム
星座 水瓶座
翡翠ガ沈殿シタヤウナ……フックラナ、オマンコ?
新宿・高野デ……、mix fruits pafe頼むノ好き
ナンダッテ
は?カオは両親の…遺伝子継いでブッ殺して
ヤリタイ
ほど、可愛らしい…ふん。
血液型 ABか…気難しいカナ?
まずは、アイツラの靴の中に…ウンチ盛ってヤロウカ!まずは、アイツラの靴の中に…ウンチ盛ってヤロウカ! アイツラガ…ワーワー騒ぐカオ、陰から見たいナ!!
アァ……、君きみが代よは
千代ちよに八千代やちよに
細石さざれいしの
巌いわおとなりて
苔こけの生むすまで
苔こけの生むすまで……、
アァ……いつもの習慣デス。
快いコトバカリ追いかけたら……
【君が代】に…辿り着イチャッタ…
【国歌】ノ、……名ノモトニ、アイツラ……
ぶっ殺してヤル!!【ダイキノ同意ノ名ノモトニ…】
ダイキノ、をんなと、子ども、呼び…ツケヨウ…
次の…Short stayモ、結局、愉しんだアトニ……、
【渋谷…道玄坂上
…
アケガタ、……、ニ】をんなと、子どもガ
ツレだってサ、 家人ノイル……
ホテルニ……スッカリ騙サレテ、ヤッテクルvision。
ダイキノ、涙 ハ…僕ノ、オシリノ皺ニ……イッパイ…
堪ッテ……、イル……ッテ……ワケサ!!
雨ガ…降ってイル……Valentine’s day、
ニ、ヤル。Rainy days、on Valentine’s day!!
Ⅳ & more…(イパネマの娘に捧ぐ)
……………………… ダイキ…トノ、
次の……Short stay、明けの、時間………。
僕ト、ダイキハ、渋谷、ラヴホテル、ノ
1室、デ……をんなと、子どもヲ待ってイタ。
バカミタイに、夫(!!)トノ、約束ドオリ、
現れた、バカをんなト、バカッ子。ふたり
纏めて、殺しマス…!!
ダイキハ……、sofaにカラダ沈め、渇イタ涙…ヲ
目ニ、湛エテ…、イタ……。
「ドウナッテモ、シラネエゾ、よしゆき!!」
部屋ノ……、ドアヲ、開ケテ、僕ハ……驚イタ……?!
悔しいコト…に、妻のイパネマ…ハ…
酷 ク美しく……娘のパリスは雨の日に、
シットリ、ト、輝いていた……。
ダイキノ瞳…イパネマ…ノ瞳…パリスノ瞳、
何処か、似通ッテイテ……、血ガ…逆流スル…
僕ト、ダイキハ、ラヴホテル、ノ
1室、ノ……柱ノカゲニ隠…レ、タ……、をんな
子ども
ヲ
殺害スル、…タメニ!! ト、思ッテイタガ…
イヤ、をんな子どもノ方カラ、ワザと
殺害サレ、ニ、来たと言ってモ、イイ、ホドニ……
連中、無防備な、ヨウス、ダ!!
(I don’t have a specific partner, so I often masturbate. I will find a specific partner this year. That’s my biggest goal……!)
サッサト、消えてしまえ、バカをんなト、
バカッ子……ダイキハ、カタクナニ、目ヲ、
閉じて……イル……。
(コイツら、家族……!!)
結局、コイツラ……、愛シ、アッテ、イルヨウダ!!
フザケンナ…………!!
ダイキ、ダイキ…Do you understand our
situation………?!
【No!!】ッテ、言ってクレヨ……!!
「アア……、メッチャクッチャ、ダナア、よしゆき?!」
「それで、エエヤン、ダイキ!!」
ダイキハ、ナカバ、ウナヅキナガラ、イツシカ自分ノ……
下半身ヲ……丸出シニ……シテ、イル……。
睾丸ブクロと、オチンチン……が、揺れてイルノダ……。
ダイキハ、オチンチン……ニ、覚醒剤ヲ、塗リタクリ、masturbation、ヲ…、始メタ。
ダイキハ、言ッタ。
「よしゆきモ、をんな子ども、モ、
みーんな、犯ッテヤル………!!」
「ダイキ、犯ッテ、クレ……!!」ト、
僕ハ、言ッタ。。。
簡単に、抱いて…頂けた……頃ニハ、
そんなこと………思わなかったケド
時代、ハ、変わッチャッタ、ナ!!
「よしゆきのコトモ、俺の家族モ、ミンナ、
犯ッテ、シマウ、ヨ………!!」
そう言ったダイキ。ソ、ノ、視線ノ先デ、
ダイキノ……をんな子どもガ
身をスクマセテ、部屋ノ、隅ニ、逃ゲルノダッタ。
をんなノ頬ガ………ヒキツリ、
子どもノうなじガ………乱レルノダッタ…。
アァ……、君きみが代よは
千代ちよに八千代やちよに
細石さざれいしの
巌いわおとなりて
苔こけの生むすまで
苔こけの生むすまで…………、
アア……、自由、ヨ!このクニニ生マレテ
良かったアア……ナンテ、思ッタ…僕。
火が回る、ヨウニ
泣き出した……ダイキノ子ども……、
「………パパ?!」
妻、ガ…産ンダ、子ども……
翡翠ガ沈殿シタヤウニ……ビラン……ビランニ…
燃エ、盛ル……
海岸ノ辺リデ惑ッテ、イル………、
…………………………
「イパネマ…ノ、娘……」ダ…。
(2024/02/11 グループホームにて。)
雪隔てわれらの星を覗き見るきみ
死者流すとき吹雪の中に檣(ほばしら)立つ
分銅を正義の側に冬傾ぐ
ひひらぎのその埋葬の浅さかな
冷たき舌花紺青に染まりたり
寒月光ピアノのなかの沙漠かな
楽譜きらら薄氷(うすらひ)越しの水きらら
初蝶や鋏錆びるを止められず
朧かな椅子の脚これ棒である
風船の昇りきるまでひとりかな
見返すほどに
まばゆい空が照る中で
冷たい風も少し弱気になっている
春はほとばしるようにやって来て
留<とど>まる心を染めていく
賑わいが浮かれては
「今のまま」を跳ねのけて
何か出来そうな勘違い
春は
私の平穏を脅かす
今更と今こそが
行ったり来たり
春は
心がいつも騒がしくなる
アンダーラインをつけていた気持ちは
1枚の花びらより軽かった
消えてなくなってみれば
意外といらないものだった
今日はどの顔で過ごそうか
繕わなきゃ普通に生きれない
みんな自分に色を乗せてなんとか上手くやってる
不確実な明日を見たくなくて
ヘラヘラ笑ってやり過ごす
積み重なった雑事の多さに思考を停止
共感求めて動画を漁る
歯の欠けたじいさんと安い酒場で意気投合
大した哲学者のごとく語り合い
内心はお互いを否定する
高層ビルに反射する朝日は嘘くさい
出勤の靴はやたらと重く
大声で悪態つく妄想に救われ
今日も立派な常識人
金を数えに歩き出す
土をかけられた棺の中のあなたはあれからどこに行ったの?
夜私のベットにふんわりと腰掛けたの、わかっていた
でも死んだはずのあなたを見るのが怖くて
目を開けることができなかった
あの時ちゃんと見ればよかった
幽霊の姿になっても会いにきてくれたあなたの姿を