here ここ

 

今朝
モコと海にいった

風が
吹いてた

霧につつまれて

霧のなか
モコと歩いた

西の山も霧の中だったのさ

いま
部屋にもどって

斉藤徹さんのコントラバスを
聴いている

モンゴルの
四季の草原の歌だ

風を抱いて

生きて
きた

ヒトたちもいる

 

 

 

gesture 身振り

 

夕方
目覚めて

モコと散歩した

地上に
空は重なっていた

それから
眠った

夜中に
目覚めて

一日は遠い
むかしのことのようだ

今朝
モコと別れてきた

おしっこにいきたい時

モコはぐるぐると
はしりまわる

ひとりで戸を開けることもある

 

 

 

bench ベンチ

 

こだまは
熱海を過ぎた

モーツァルトの
ピアノ・ソナタ へ長調 K.280を

聴いて

こだまに乗ってる

また
叙情かよ

そう荒井くんは言うだろう

四谷三栄町の
公園の

ベンチが好きだ

だれも
拒否しない

そんなベンチになりたいな
ことばも

 

 

 

farm 農場

 

どうかな
どうなんだろ

わからない
わからないな

この道がどこまでつづくのか

あの山が
どこまでひろがるか

わからない

母がいて
姉がいて

祠のまえで
ひざまずいていた

牡丹の紅い花が咲いていた
笑っていた

農場の農道の
奥に

祠はひらいていた

 

 

 

uniform 制服

 

やらなきゃ
やらなきゃね

やらなきゃ
やられちゃうでしょ

号令の
あとにね

ひく
わけでしょ

引鉄を
ひくわけでしょ

バリバリと

おんなも
こどもも

としよりも

敵を

バリバリと
バリバリと

バリバリと
やるわけでしょ

バリバリと殺す

 

 

 

fail 失敗する

 

うめいてた

グールドは
ピアノを弾きながら

うめいていた

音像の坂があり

そこを

のぼるとき
うめくだろう

わたしも
うめくときがある

ピアノは
弾かない

ふざけろよ

そう
言ったあと

などは
うめいている

ひかりの坂をのぼっていた