どちらかといえばクレバーなんだよな
おれ
ぬけめのないやつなんだよ
ぬけぬけとして
舌をだしているんだよ
ずるいんだよ
ひどいんだよ
きちがいなんだよ
へんたいなんだよ
ほんと
サイテーなんだから
サイテーなんだから
どちらかといえばクレバーなんだよな
おれ
ぬけめのないやつなんだよ
ぬけぬけとして
舌をだしているんだよ
ずるいんだよ
ひどいんだよ
きちがいなんだよ
へんたいなんだよ
ほんと
サイテーなんだから
サイテーなんだから
モコの髪が
浜風になびきました
海浜公園の芝生のうえを走っていって
笑いました
芝生の上にしゃがんで
放尿しました
雲がながれていきました
海は大きくうねっていました
モコの髪が金色にひかっていました
モコの髪が金色にひかっていました
デパートには
すべての売られるべきものがあるのかい
デパートには
人類のすべての売られるべきではないものがないのかい
詩や
人糞や
ひとり死んだ漂泊者の入れ歯や
ないのかい
ないのかい
死者たちの思い出がないのかい
ないのかい
夕方
モコと散歩した
ハクセキレイが
電線にとまり呼びかけてきた
チチチチ チチ
といった
わたしはチュチュチュチュとこたえた
意味はわからないが
おたがいに語りかけていた
オーダーは
いたるところにあるだろう
すべてオーダーだろう
夏の日に
動物園の動物にであう
あつい
夏の日に
動物にであう
動物の声をきく
動物たちの声をきく
白い
夏の日に
動物たちの白い声をきく
動物たちの白い声をきく
海辺に
いたい
できれば
死ぬときには
海辺にいたい
磯ヒヨドリがないていた
カモメが空に浮かんでいた
モコが笑っていた
波が
くり返しうちよせて
雲がわれて
海原がひかっていた
海辺にいたい
海辺にいたい
海辺にいたい
海辺にいたい
ひかって
いた
風が
ふいていた
失えば
よかった
全てを受けるためには全てを失えばよかった
ひかって
いた
風のなかに
あなたは佇っていた
ひかっていた
ひかっていた
人間を
着て
人間を着たうえに下着と服を着て
電車にのる
多摩川をわたり
積み上げた過去を捨てにいく
帰りに
酒で輪郭を溶かした
たましいだけが電車にのって帰っていった
たましいだけが電車にのって多摩川を渡っていった
時計を
はずして
顔をうしなう
顔をうしない
林のなかをさまよう
さがしていた
あの声をさがしていた
いまどうしてる
いまどうしてる
林の木々に小鳥がたくさんとまっていた
林の木々に小鳥がたくさんとまっていた
顔をうしない
林のなかをさまよう
あの声をさがしていた
もっていません
宝石は
もっていません
雪が
降るまえに
霜柱を踏んだことはありました
白く
焼石岳が
ひかっていました
宝石はもっていません
白い息を吐いて
みて
いました
焼石岳が白くひかっていました
焼石岳が白くひかっていました