現れについて 03

 

狩野雅之

 
 


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Description

 
不思議な場所がある。それは北八ヶ岳中腹標高1700mにある丘なのだが、そこからの見晴らしは実に素晴らしいというかそもそも啓示的である。その丘の突端、その先は険しい崖というポイントにこの岩たちが生息している。声高には何も語らないし生命反応はおそらくないのだが、間違いなく生息している。行くたびに彼らはわたしに様々に語りかける。何しろ彼らの頭を踏み締めてその突端の高見にたどり着くのだから。彼らの機嫌が悪ければわたしは岩と共に奈落の底に落ちるのかもしれない。それでもいいと思っているよとその日は語りかけてみた。その午後は秋の陽光が鋭く差し込んで彼らの柔らかな闇をほんの少しだけ暴いていた。

FUJIFILM X-T2, FUJINON XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS

Masayuki Kano

 

 

 

また旅だより 39

 

尾仲浩二

 
 

三重からの帰りは中央線経由で新宿へ戻ることにした。
なんとなく薮原という駅で途中下車。
次の電車までは二時間ある。
小さな集落はすぐに歩き終わってしまった。
昨夜の残りの焼き芋をホームで食べる。
今年の秋は気持ちのいい空が続いている。

2021年11月2日 長野県木祖村にて