いつも寝転がって手をひらひらさせている

 

工藤冬里

 
 

沈黙の丘蝉無き夏に決起せり

周りが追いついてない感がある人は現実界が過多で、束を緩めたり抜いたりする藁
https://aquariumdrunkard.com/2022/06/10/zach-phillips-the-aquarium-drunkard-interview/

https://youtu.be/MHuw97AA0No/
https://youtu.be/njvC6_IXhAA
フォーク野郎とトラッド野郎がコンプレックスの裏返しでエイトビートのハードルを越えようとした苦闘の記録でもあった。ひとりでロックはできない。ドールズ系は例外だが。

全ての料理に胡瓜が増量材として入る

ソーシャル・ダンスの夢を見たのはソーシャル・ディスタンスから来ていると思われる
ソーシャル(ディス)ダンス
無意識も駄洒落で出来てるんだ!
昨日起きている時に一番可笑しかったのは「鮮明な文ですね」という誰かのツイートで、そこからもう既に(夢が)始まっていたのだと思う

茂木幹事長は子供の頃の顔が分かる
眉間を交差する罰点が見える
どこで間違えたのだろう
模擬試験の時かな

動員されたサクラを見る会

科学委?読売?
WHO is 国連?
https://www.yomiuri.co.jp/science/20220719-OYT1T50202/

ヒースロー付近で40℃超えというが、大抵の家にはエアコンなどない。カレー屋がfully air conditionedと大書きして客を呼ぼうとしていたくらいだった。

履き物は熱量として一番大事よね
冷やすのは山火事としての胡瓜
火を止めるために火を使う
準備のない草鞋を燃やして
水で水平を出す
ジョイントしようじゃあないか
その人は
国葬や消費税やインボイスに賛成で山本太郎が嫌い
非番のないわたしは井戸の水平を乱した
疲れていても待合室では決めつけないで
安部公房「飛ぶ男」を棚から引き出しライチの種を包む
アポロ計画にはニュートラルで水平な水を掛ける
基礎は日本の建物だが咲く建物の縦板の焼杉
水の中のようにお辞儀したり呼吸したりしている五十絡みのヴィンテージの日光
学士会館で挙式した

痛みを探る オクターブ奏法 冷房の湿度

そもそも

ゴミがなくなってほしいと思い電話で交信します
信用と信頼の囚人服で収監されています
取り残された偶然が食べ過ぎのように遠い
友は多糖類
助けになりたいと思っている正直な湖
避難所で落胆するreluctant

対立は対立を隠すためにある
だから批判されるのはガス抜きにさえなれない時である
政策を批判されるのではない
不甲斐なさを批判されるのである
それらはひっくるめて社会的である
ひっくるめられてアナキストもヤクザもカルトも「社会」にされているのである
それらに対して真に反社会的な存在がある
背後に居るのは動物的なものだが、かれは植物のふりをしている
真に反社会的なのは社会そのものである
反社認定する主体が反社であるので社会は反社とセットでしか存在し得ないことが分かっただろう
反社こそが真の社会である
社会とは来るべき社会がない反社のことである

星占いはやらないが、カツカレー期からハンバーグカレー期に入ったことが分かる

表現性は意味に優っている。故に先端の意味に重きを置いたアカデミー賞の選考基準は美とは関係がない。賞を「取りに行く」という言い方があるのもそのためである。「勝ちに行く」のは野球だけでいい。美は常に敗者の味方である。
ちなみにアカデミー賞の判断基準の最近数年の移り変わりは、貧困→分断→内面の平和、であると思われる。
映画ではなく、トレンドの倫理を観ているだけなのだ。
それに対して花の表現性を体験することが求められている。それが普遍の真理なのだ。

ミックスナッツではジャイアントコーンが好きだった、と墓石には彫っておいてくれ

徹夜明けCristal Shipの目玉焼

鷹の子温泉の駐車場でドアを両サイド開け放ったまま仮眠している道後タクシーの運転手は朝の光と温度が心地良いのだろう

火事で焼けた新潟の三幸製菓が復活していて嬉しい
柿の種業界は熾烈だから色々ご苦労があったことでしょう

この道を歩く時
私たちは腐っていくものに似ている
私たちは肺魚に似ている
中風の風が吹く指のダンスに似ている
移動し続けていないと排除される
恵比寿駅の動く歩道は牢獄であり通行手形でもある
砂漠との境界線

駅馬車論か
「ジョン・ウェイン起用」と「笠智そうかい」の矢をキッシュの層にぶっ刺した映画史だ老化?
11年生まれで認知にならない蓮實さん偉い
ウヰスキー商人死して地平線にエンジェル騎兵隊
終末場末の大活劇

地ビール「快楽の漸進的横滑り」のための削り無しの筒
garden clay, 1260℃, non-glazed, reduced cooling

重力?に負けているのか、
見るといつも寝転がって手をひらひらさせている

 

 

 

#poetry #rock musician

no peace for the frogs

 

工藤冬里

 
 

争いがないということではない
回復させるのは失われたものである
病がなくなるとは過ちを許されるということ
平和がない
連れ子に雷
雨で繋がる平和が欲しい
la corona de la vida
this morning is the morning
埋葬されなかった王のように
平和ではない

ルイーズ・グリュックはこれで分かった
犬も食わない苦闘ににせの扉が開いたのだ
beauty on either side, beauty without alternative
平和ではない

スティーブンが裸になり、ゲバラだったらこのようにしただろう、とか言って両足でピアノを軍履の四つ打ちのように連打し、弦が切れそうだったがそのままピアノごと上手の袖に消えた
下手にグラスゴー的な茜色のドレスの女性が現れ、treeが修正され並列に置かれることをのみかれは拒否した云々と締め括った
平和ではない
修正主義に怨恨を持つのはいつも死者たちである
個人の仕事とは先取りした死者のアーカイブを大虐殺の前に完成させることに向けて全生活を収斂させてゆくことであり、大他者を入れ替えてシニフィアン連鎖を操作する業界の野心のことではない
平和はない
大地は叫ぶが個人では支払えず、機関説的に王が回収の機能を担う
平和ではない
それが過ぎると不在の王が貨幣となってサカナを水面に浮かせる
平和はない
犬も食わない苦しみから逃れる方法が欲望を全方向に加速させることしかないのであればそれは人格陶冶ではなく自爆テロのための下準備に過ぎない
平和ではない
凡ゆる器型がいやらしいので作りに行くとしたら可塑的で不可避的な爆発以外考えられない
平和ではない
朝から草刈りですっかり疲れたので檮原で買っておいた蜂の巣を切って食べたら少し元気が出た
イチヂクを干したやつも2つ食べ、エルダーフラワーのシロップを薄めて飲んだ
カエルは鳴くけどかなかなはなかなかなかない
beauty on either side, beauty without alternative
平和ではない

かなかないた
かなかなないた
かなたでないたかな

資本主義に於いては輿論誘導の結果としての自分を回収出来ない裂け目が自分なわけだから善悪の決定など出来るわけがない
裂け目が何を決定するというのか
全方向に欲望してゆくだけではないか
旗を振ったところで私は生きてはいない
連鎖しているだけだ

私は安倍であり私はコロナである
それだけだ

私たちはWi-Fiとウィルスによって淡く手を繋いでいる
もはや人の輪で国会を包囲することもない
身体を日本に改造され、ゴキブリホイホイを取り囲むゴキブリのように連帯させられているだけだからだ
平和ではない
勝ったらどうなるというのか
勝っても負けてもひどくなるだけだろう
平和はない
岸田今日子のナレーションみたいな曇り空
平和ではない

耳の底地鳴りを覆えcicadas

機械ではなく獣である
版図を押し広げようと犇く角は十本
扇風機と向日葵に顔を向ける
国家群を集める息は蛙の形をした偽情報であった(rev16:13,14)※

 

 

 


ἐκ τοῦ στόματος τοῦ
out of the mouth of the

δράκοντος 【 ˈdra.kon 】
dragon

θηρίου 【thirío】
wild beast

ψευδοπροφήτου 【psew.do.proˈpʰe.tes】
false prophet

πνεύματα τρία ἀκάθαρτα
spirits three unclean

ὡς βάτραχοι
as frogs

εἰσὶν γὰρ
they are for

πνεύματα
spirits

δαιμονίων
of demons

ποιοῦντα
(they) doing

σημεῖα,
signs,

ἃ ἐκπορεύεται
which is going out

ἐπὶ τοὺς
upon the

βασιλεῖς τῆς
kings of the

οἰκουμένης
being inhabited [earth]

ὅλης,
whole,

συναγαγεῖν
to lead together

αὐτοὺς εἰς τὸν
them into the

πόλεμον
war

τῆςb ἡμέρας
of the day

τῆς μεγάλης
the great

τοῦ θεοῦ τοῦ
of the God the

παντοκράτορος.—
Almighty

龍と野獣と偽預言者の口から出て来るのは3つの汚れた息(スピリッツ-プネウマ複数形)、
悪霊たちの息だ
カエルみたいに見えるそれらは奇跡的な徴(サイン-奇跡)を行い、地上のすべての国家群に向かう
全能の神の天下分け目の平和にゴキブリ王たちを誘き寄せるためだ

 

 

 

 

#poetry #rock musician

父母ヶ浜(ちちぶがはま)

 

工藤冬里

 
 

無敵の人と必敗者が対峙する布陣となっている
雇われたrogueなアカウントだけではなくきみの顔にもおりものが覆い被さっている
the covering that is woven over all the nations

湾曲した遠浅の父母ヶ浜(ちちぶがはま)は砂ではなくカーディフ湾と同じく泥で出来ている

「楽曲」という言い方の解説が発せられた時点でアウトだからNO SHARKに倣えば次はNO ROCKだろう

黙示録の馬のサーフボードが犬も食わない悲しみを人格陶冶と勘違いしている

ヤドカリと貝のバランスが崩れた海岸でクラフトビールを売っている

 

 

 

 

#poetry #rock musician

Tango de las madres locas
狂った母親たちのタンゴ

 

工藤冬里

 
 

https://youtu.be/Kl43ObkSgS0

https://twitter.com/twisuspendead/status/1543419493644652544?s=21&t=JjknLd53yvjsdcrDgbhXZA

適度の心配、適度に自分を愛すること、それらはためになることがある。(だから)心配しすぎないようにして、説明のつかない平和を味わい、基準を下げろと言ってくる器(ヤカラ)を無視し、軍事用語で見張る。
将来は(今のように)平和を追い求める必要はなくなる。乱すものはすべて自己愛から来ている。平和は気の持ちようだということだ。私たちは(毎日)夜に死んで、(それによって)(やっと)生きているのではないか。(それなのに)死ねない夜があると、気の狂った母親たちのタンゴが、長調と短調を点滅させる。(そのようにして)平和は正しさと結びついていることが知れる。(フラメンコの)タンゴ、(フラメンコの)ルンバ、死ねなかった夜たちの、異なった現実を翻訳してみる。

凄い地形ね

Todos los jueves del año
A las once de la mañana
Junto a la Plaza de Mayo
Con lluvia frío o calor
Te esperaré vida mía
Frente a la Casa Rosada
La espina de tu mirada
Clavada en mi corazón.

Me dicen que no te fuiste, mi bien
Que te desaparecieron
Que te vieron en la cuneta
Cantando “El Yira” de Carlos Gardel
Que de pronto te esfumaste
Que te borraron del mapa
Que ni siquiera naciste
Que medio loca mamá te inventó.

Con Malvinas o sin Malvinas
Grito tu nombre por las esquinas,
Mientras que los generales
Se dan al Tango
Por los portales.
Tango de las madres locas
Coplas de amor y silencio
Con vida se los llevaron
Y con vida los queremos.
Con Malvinas o sin Malvinas
¿Dónde está Pedro? ¿Dónde está Lidia?
Con Malvinas o sin Malvinas
Grito tu nombre por las esquinas.

Cada vez que dicen : “Patria”
Pienso en el pueblo y me pongo a temblar
En las miserias que vienen
Y en los fantasmas de la soledad
¿Petronila qué te hicieron?
¡Qué mala cara tenéis!
– La que me dejó Videla
– A mí Galtieri ya ves…

Con Malvinas o sin Malvinas…

 

参考までに。昨日広島でフラメンコのピアノの仕事でこの曲を弾いたのですが、固有名詞が沢山出てくるので何の歌が調べたら、フォークランド紛争の時に息子を失くしたアルゼンチンの母親たちの歌なのでした。彼女たちは毎週木曜日にデモをしていて、まだ続いているそうです。キーが短調と長調を行き来する不思議な「タンゴ」ですが、フラメンコのタンゴは4拍子ではありますが現行のアルゼンチンタンゴとは違い、恐らくは発生時のタンゴに近いもので、リズムの切れを曖昧にして、わざと社会との距離を取っているように聞こえます。

 

 

 

#poetry #rock musician

夏至のあとさき

 

工藤冬里

 
 

突端がふわとかもふとかいうより大魚のカマの弾性で崩れており、突くと夕空の文体が爛れた
髪は短く纏まり、服を着た胴体たちは給水栓の離れ方で離れて立っている
どっぷりと暮れ泥みまし赤を黒くし、青白のマスクは旗めく
あゝそれは角ゴシックで、始まりも終わりもない
余程のことなのだろう、猶予の時間は赤身魚の鎌のようにぷにぷにしている
desireの余韻、人生は後始末が全てだ

物事は繰り返されるが、タラの隣にタラの芽モドキが生え休耕田にイネ科が繁るような質の低下が見られる
ナタンの後、ヨアブのひと芝居は日曜夜の大河ドラマの次元に落ちている
空気の中には蜜があり常住食すに適してゐた(ゆきてかへらぬ)
「暗いニュースが日の出とともに街に降る」わけだが川には逆流してい部分が必ずあって、そうした渦溜まりを八艘飛びの要領で伝って遡上するのが人生である

子音のない夏が
憎しみに変わった愛について
合唱を始める夕暮れ
最期の蛍が落ちて
決意の光も夜気を吸い込み
弾け飛ぶ釦は頭上に貼り付く
これからは下り坂
写真に撮れない夜の母音の階調を
子音として通り抜ける
燃料も電波もなくなり
動けなくなった夏を
息を止めて通り抜ける
短くされることでやり過ごす
傾きの中で身を起こす
居なくなった光は鎌の音になる
➖〈solstice d’été夏至〉
それどころではなくなった、では何だったのか
夢以外が遂に子午線のようなものを超えてしまったのだ
夢以外は遂に、子午線のようなものを超えてしまったのだ

 

 

 

 

#poetry #rock musician

廃坑にて、あるいは石灰の海に浮く盞

 

工藤冬里

 
 

監督本人にサメ映画フォーマットを喜んでもらえてたいへんにうれしい。自分の背を撮るというのはGOZOシネや大木作品とは明らかに違う方法論なのだ。
iPhone2台、というのがあたらしいピンポン時代のはじまりだ。

蛍絶え重曹的な塊が苦い蒸しパンみたいな胴体
先端の結果として花。
水面の結果に溺れて入日

「超然」のキーワードの中に何人かの魚を飼って
絲山さんの作品は全て「作家の超然」という一冊の本の中の劇なのだなと分かる。A!boutサーフィンみたいなものだ。
バルザック的な春樹越えをみんな期待してる。
「エスケイプ」で絲山さんはロバートクインが好きと分かってなかなかうれしい
ただセクト話は想像だろうな
スマホ時代にそんな挫折は、無い。

最期の蛍を見届けたearly birdsが喋っている
磁器をシュレッダーのような機械にかけると濁酒になる夢は石灰化の反映でしょう
私とは裂け目であるので裂け目が何か言ってるぞと言われます

愛の不死薬、、、
子供らの隠れんぼに利用されているので図書館車は次のステーションに出発できない
房藤空木

バーホーヴェンのベネデッタ風に言わせれば
「お前たちは私の愛を裏切った。この町にも黒死病が這入りお前たち全ては腐って果てるだろう。文体も、食物も、橋も、夢も!
夜中も蛙ばかりが喧しい
酷使した部分に石灰が溜まる
厄介なライムスター
薬物をやっていたのだ、と考えると大抵の行動は説明がつく
蛙の水田にヒロポン国家の花火が落ちる
その疲れの隙間に
石灰が溜まるのだ
土壌をアルカリに変えようとする努力は悉く腐る
CO2の白濁を私たちは飲む
ところが生前の意に反して糖尿の骨は茶色い
ということは白黒の撮影は無意味だったと
衝上断層は色付きでなければならぬ
全ては腐るだろう、夢も橋も、〆真イワシも
スズキも
サゴシも
イサキも
ニブ鯛も
コショウ鯛も
岬アジも
ヒラメも
ホウボウも
狂ったペンギンは南極点を目指す
矯正は効かない
飛行物体の中の温度は調整されている
今は真冬だからただ暗闇を見る
石灰大陸を
茶色い骨が進む
糖尿のペンギンが机の端まで行って
落ちる
ネジは右回りだ
白濁に草が混じる
ニセのナマな考古学のように
眼を閉じると文字は白抜き
墓石の文字を削り取り
削り取られた粉の灰色
重曹を飲む十三小町
不覚到君家
そこにiPhone画面が内部から光る
光るiPhoneに最期の迷い蛍
さよなら方々のホーボー
あまつかぜ雲のかよひじ吹き閉ぢよをとめの姿しばしとどめむ
白濁に茶色が混じって飴を煮る
古来の色のnouveau
高円寺は円盤とかUFO clubとかおかしくないですか
君は去った
ここで「君は去った」と独白する別キャラを立てなきゃいけない
それをペンギンのように歩かせる
歩き出す
地の端から落ちる
落ちるとは上昇すること
覚えず君の家には至らない
帰っても蛙が啼いている
ミカドの口で啼くのか
ミカドっていま浩宮だろ?
啼くわけないじゃん
ビオラ弾くだけだよ
眼を閉じた闇の中でもデザインのキズは白い
グラデーションが押し寄せる
あ、それが銀河か
句点はいつも黒い、、、
句の切れは黒くないといけない、、、
、、、
それにつけても(おやつはカール)で進んでゆく
ガール

肉桂色の店
の羅列
金芝河の南(ナム)の羅列
ラッパのようだ
タマスダレの口
あ、蛙が止んでearly birdが鳴き始めた
新聞配達の楠本君のバイクの音もした

脱ぎ捨てるのは愛ではなくそれまでの人格である
所有物を破壊されて丸裸になり揺るぎない愛を着る
愛し続ける着た切り雀は戦時下投獄されている
仕合わせそうだな、お前
その道をひたすら歩み、恐れる
心を尽くし、見ているかいないかに関わらず分別ゴミの名前を頼りに
厳しすぎると思うか
トラブルを防ぐにはその方法がベストである
ねねえ聞いてよ
したいことをしたい
取り決めとしてのふたりは土に刺さった人の離せぬハサミである
畠世界に落下するハサミが後を立たない
あかいビーツのことばかり踏ませぬ言葉狩り
嘘温泉で寛ぐ誠実な人に誠実である
揺るぎないゆらぎのない団栗よりは柔らかい
仕合わせと喜びは違うが与えること自体のフラットは与えられている
りく、という名の海の盞
our bestとはpersonal bestである
よく頑張りました
Iタラントたらんと欲す、では足らんと
今日が人生で一番若いのだから石灰化するアーカイブを吸い出せ
躊躇わず管理人として使い合ってください
じゃ全ての店子はゴミ出し管理人
マンション・ガールズ
活かすのは死んだ花
殺すのは超えてはならない検死時のgift
全ての街宣車を鉄屑にする能力は与えられているが
言い訳しないことの方がいまは大事だ
比較三原則が爆発するpersonalな幸福
に降伏

蛍、君のことは覚えているよ
来年は、無い

 

 

 

#poetry #rock musician

6月の鮫に削除された

 

工藤冬里

 
 

6月7日6:38
削除

6月7日12:57
骨の周りのミルク状になった石灰を吸い上げる

6月7日21.00
あと数日で居なくなるけど今日ではない、みたいなのが一番堪える

6月8日8:24
削除

6月8日9:36
どんなことも乗り越えられます

神には愛される必要はない

マグダレナマリアはオオカミであった

6月8日16:57
削除

6月9日5:58
削除

6月9日6:58
削除

6月9日18:27
削除

6月10日8:34
生まれ変わっても無駄だから生まれ変わらないだけだ

6月10日13:02
削除

6月11日7:28
削除

6月11日9:10
削除

6月11日19:49
削除

6月11日19:51
削除

https://youtu.be/uIrY37nROaE

 

 

 

#poetry #rock musician

ストン

 

工藤冬里

 
 

末世に於けるストーリーとは、練り上げるものではなく浮き出てくるものであり、カラックスミュージカル体験とは判決後のその種の揺蕩いである。ピアノの中からストンと茶筒が立っている。
最早全てのストーリーは同じものである。ただその大きなストーリーの中の消極的なエピソードを拡大するのが映画であるというだけだ。ピアノの中からストンと茶筒が立っている。
今や映画は映画の外側にいる。内側は映画や映画音楽では表現できないものばかりである。逆に言えば映画は敗北したのだ。抜け殻である。そして繰り返しになるが映画は映画の外にある。それが文楽空ックス体験である。そしてピアノの中からはストンと茶筒が立っている。
アネットのGIFの氾濫を見ると、名場面の戦略がフェイクとして透けて見える。今やタイトルが現れるまでとエンドロールとオマケメイキング部分だけが映画で、中身のストーリーは誇張する部分の差こそあれ、どれも同じになってしまったので、映画史で映画を語るやり方は意味がなくなった。
空腹で自分の内臓をホルモンにして食べているアルフォンソという男が、あゝ五臓六腑に沁みわたるわい、と言うと、隣の、同じくホームレスの男に、お前の内臓はその鍋の中やないかい、と突っ込まれる、というマンガがあったが、映画はいま、私たちはいま、自身の内臓を煮ているのである。ストン

 

 

 

#poetry #rock musician

不忍

 

工藤冬里

 
 

木を切る百姓が僕は嫌いだ
折角生えた桐なのだから、娘が嫁に行く時に箪笥を作ってやれば良いではないか
庭木を切る家も僕は軽蔑する
切るくらいなら植えなければ良かったのではないか
家よりも木の方が大事だということを家は分かっていない
落ち葉を掃くレレレを僕は哀れに思う
植え込まれたのは底の浅い封建であって真の管理ではない
這い上る蔦の根元を断ち切る壁を僕は憎らしく思う
間違っているのは素材であり工夫すべきは屋根の方だからだ
今は忍冬を愛でる季節であり
忍んではならない池もあるのだ

 

 

 

 

#poetry #rock musician