廿楽順治
青い履歴書が
空にある
どこにも
うまれなかったと書いてある
雨だから欠勤
夜になってもやってこない
わたしはそういう労働者になりたい
「孤独ってわけね」
休むことなく
光をはこぶ
あのばかもの
(ときには茜色に)
今日もまた
死んだので空は広がっています
青い履歴書が
空にある
どこにも
うまれなかったと書いてある
雨だから欠勤
夜になってもやってこない
わたしはそういう労働者になりたい
「孤独ってわけね」
休むことなく
光をはこぶ
あのばかもの
(ときには茜色に)
今日もまた
死んだので空は広がっています
昨日は
伊豆稲取の詩野さん* に
会いに
いってきた
片道134kmをクルマで走った
沼津から
天城峠を越えて
うねうねの山道を走った
詩野さんは稲取の丘の上のガソリンスタンドを改装している
無骨な棟梁さんが壁をぶち抜いて窓を作ったのだという
そこから
海が見えた
“bookend “という人が集える場所を作ろうとしている
ひとは何故つどうのか
ひとは何故生きるのか
ひとは何故死ぬのか
詩野さんの笑顔をみた
少女のようだった
しあわせなんだなと思えた
わたしも
いつか
いなくなるが
会えてよかった
* 詩野さんは、小鹿社の社長、詩野さんのことです.
#poetry #no poetry,no life