michio sato について

つり人です。 休みの日にはひとりで海にボートで浮かんでいます。 魚はたまに釣れますが、 糸を垂らしているのはもっとわけのわからないものを探しているのです。 ほぼ毎日、さとう三千魚の詩と毎月15日にゲストの作品を掲載します。

add 加える 足す

 

秋田の
姉から連絡があった

ハッピーがヘルニアになって
オペした

痛みはとれたけど
後ろ足が動かなくなった

そういった

犬用の車椅子で歩行訓練をする
ハッピーの動画が

届いた

ラッキーが逝って
ハッピーがやってきた

帰省するとよろこんでくれた

 

 

 

city 都市

 

窓ガラスを

雨は
叩いた

明方に
アラートは

鳴った

それから
目覚めて

コーヒーを淹れた

コーヒーに豆乳を入れて
飲んだ

電車は
多摩川を渡る

他人の瞳は見ない

多摩川の向こう
川崎の

ビル群の上に
青空はひろがってた

遠雷が鳴っていた