michio sato について

つり人です。 休みの日にはひとりで海にボートで浮かんでいます。 魚はたまに釣れますが、 糸を垂らしているのはもっとわけのわからないものを探しているのです。 ほぼ毎日、さとう三千魚の詩と毎月15日にゲストの作品を掲載します。

小舟

 

Hitoha Nao

 
 

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なにも変わることがなかった日にも

風がやって来て
さざ波と
ちいさな光が
水面で遊んだ

雲がでて
光は翳り
それから また

風が来た

すこしだけ
わたしは揺れて

なにも変わらないと思った

空空空0子供らの声がする
空空空0すぐそばで
空空空0石投げをしているらしい

さざ波が
わたしを揺らした
光は

水面から
わたしの中に
風を運んだ

すこしだけ
わたしは揺れて
それから

ロープを切った