広瀬 勉
東京・杉並高円寺南?
今朝
神田で朝日が昇るのを
見てた
多摩川でも
樹木のなかに
輝いて
いた
そこにいた
電車のなかでは
悲愴と
バードの
パヴァーヌとガイヤルドを聴いて
帰った
むかし
戦争があった
いまも戦争がある
ヒトの
バランスの向こうに
おととい
大阪から帰って
ビールを飲んで
ねむった
それから
海をみた
のか
空をみたのかな
突堤をみた
波が光るのをみた
世界の果ては
平らで
この世の時間がない
深夜に
ブラームスのピアノを聴く
晩年の118-5
この世の果ての唇に触れた
尾木沼という街だとして
左足から入り
のそのそと贖罪がてら
右足で出ていくまで
航空機を撲滅しなきゃな
寝ているのか?そこの人よ
恥ずかしそうな目をくれ
どうせ
立体の飛行機が
雲間から
靄をまきちらすのを
見ているのだろう?
まばたきを忘れ
目に付着した外国の街
尾木沼という街で
すれちがった人を外国人にする
外国人たちは路地にそれ
呑み屋に入り唐突に笑う
笑ってからじゃもう遅い
街の道が徐々にひらけ
看板の文字が白紙に吸収される
白紙はミステリアス
あそこには医療が隠れている
失敗して間違えた人の
身体が隠れている
食材はあそこにありそうだ
見たこともない食材が
人を食べるだろう
そこの人もあそこへ
電子を繋いで
興奮して
身体を清めた
そして
散々な目に遭う方へ足を動かした
あそこには私がいる
興奮する
会えないと決めつけていた間に
どんなに悲劇を誇張したことか
街の道をひらかせた比喩の思いが
恥ずかしそうに私の贖罪を
笑っている
失敗だ
こんなにも笑っていては
目的がない人のようだ
潰しているのに進まない
子どもじみた悲劇は
貫通行動で動いている
穴をしっぽでふさぎ
狐になって
笹で身体をきざむんだ
言動に嘘偽りがないことを
証明するんだ