きのう
夜
こだまで帰った
のさ
車窓から
流れる景色を見た
いくつも光は流れていった
光の下には
ヒトビトの暮らしがある
光の根を洗う
流れ去るもの
消え去るものたち
を
見た
見ていた
長いトンネルを通過した
岩のなかに風が吹いていた
きのう
夜
こだまで帰った
のさ
車窓から
流れる景色を見た
いくつも光は流れていった
光の下には
ヒトビトの暮らしがある
光の根を洗う
流れ去るもの
消え去るものたち
を
見た
見ていた
長いトンネルを通過した
岩のなかに風が吹いていた
初めて
使ったのは
リンゴだったか
自動車
一台分ほど
だった
それから窓を
会社で
使ったのか
どうなんだろう
そこに
ひかりはあるのか
始原の
ひかりは
今朝も
通勤電車で
ひかりをさがしてる
眼の前にふくよかな尻がある
週末には
モコを
お風呂で洗う
モコを抱くと
金色の
毛は
獣の香りがする
足裏は
ヒナタの香り
週末
モコを
洗って
やらなかったな
モコと海を見ていた
西の山の頂きを
雲は
渡っていた
モコ
雲は
霧なんだろ
水の粒子が流れていた
夜中に
目覚めた
ケージの
harmony Xlllを
聴いてる
もう
30年も前
モリッシーの歌を聴いた
Meat is Murder
モリッシーは
歌ってた
家畜たちが鳴いていた
ヒトは
殺してから
肉を食う
肉のあとにきみの歌は
あるかい
午後に
雨はあがりました
山茶花の
葉の
濡れて
ひかっていました
いくつも
いくつも
みどりの葉はひかりました
いくつか
蕾も
あり
山茶花のピンクの花も
濡れてます
なぜヒトはヒトを殺すのですか
憎しみの向こう
にも
山茶花の葉はひかりますか
今朝も
見た
今朝も
きみを
新丸子の駅に向かうとき
いつも
見て
いたんだ
緑のフェンスに
凭れて
きみは
顔を空に向けていた
ランタナ
ピンクの花
まんなかに
黄色と白の花弁を集めて
そこにいた
そこにいない
昨日
最終電車で
帰った
神田で
乗って
銀座と
中目黒で乗り換えた
モーツァルトの
ピアノソナタを聴いてた
まず
母と
姉を座らせたい
それから
荒井くんや
桑原正彦や
他の友だちも座らせたい
そんな
草の香りの
ベンチがあったらいいな
今朝
近所の高層アパートに住む
おばさんを
病院に
連れてった
駅のロータリーの車の中で
広瀬さんの
ブロック塀の写真を
見た
見てた
それから帰って
昼寝した
午後に
モコと散歩した
裸だった
景色は裸で佇っていた
いつか
雪は降る
さっきまで
モコと
ソファーにいた
ふたりで
ブレンデルの
ロンド イ短調 K.511を聴いた
風鈴が揺れて
リンと
なった
風鈴はリンとなった
痛切かい
痛切なのかい
それは
きみの痛切かい
音楽はきみの沈黙の向こうにある
一昨日
モコは
足を引き摺ってた
夕方
散歩していて気づいた
それが
昨日の朝には
ふつうに
歩いた
玩具の小鳥を咥えて
遊ぼうと
誘ってきた
モコは喋れないから
何処が
痛いとも言えない
もう
朝になった
西の山が雨に煙っている