バー鳥渡で
飲んで
歩いて
いた
いつだったのか
どこ
だったのか
なぜそんなに飲むのか
わからない
遠くの駅で
会田誠さんをみた
寂しい
作家なのだと思った
深夜の街を歩いた
地図を持たないで歩いて
いった
写像をさがしていた
バー鳥渡で
飲んで
歩いて
いた
いつだったのか
どこ
だったのか
なぜそんなに飲むのか
わからない
遠くの駅で
会田誠さんをみた
寂しい
作家なのだと思った
深夜の街を歩いた
地図を持たないで歩いて
いった
写像をさがしていた
こだまは
新横浜を過ぎました
熱海の海が光っていたのを
憶えています
ねむってしまった
のですね
新幹線は
海側に座ります
大切なものを
すこしポケットにいれて
仕事にむかいます
それはありました
それはかつて光っていました
ひどいひどい人間の仕草
命を産むのは女性の体だけ
この気味の悪さに努力を感じます
あの教会が日本に帰ってきてから
母の体は美しくなりました
美しい
けど、きどってんな
重ならない地平がつづく
思いだすことで無理やり関わろうかな
遠くまで歩かない私たちは知りにくいとか、決定づけんな
車輌に対するイタズラをやめて
線路の鶏肉は鍋で煮込もう
熱い鍋で立ち姿を和らげたら、モンシロチョウが目から零れる
息を吹き返したよ
母の吹替が女にも聞こえた
「辞めてほしい」
太陽を浴びる河原のボール
鏡に溶けこむ緩みのある顔
休日の水の鮮度がまして
口に含めば暴君も溺れる
健康な倦怠期が猛スピードで走るサンライズ出雲とぶつかった
「これはどこで繋がっているんですか」
「Hotel行けばいいじゃん」
「病院いけばいいじゃん」
淡いスープに片足つっこんで、彼は彼らに靴磨きをされてる気分だった
こだまの終電に乗って
帰った
スマホで
映画をみた
小説家が子犬をダッシュボードに放り込む
映画だった
ウェイトレスと
小説家の恋の物語だった
二人には共通項があった
ひどいものを見たものの眼
だった
世界の中心をみるには
この眼玉がいる
しずくが
したたって
ゆきの
なかに落ちて
しずかに
滲みて
地面まで滲みて
流れて
いったね
春にはね
雪のしたを
雪解け水は流れていったね
まだ雪は
地上を覆っていたね
春の雪は
朝には凍って光っていたね
芽吹いていた
芽吹いていた
みていた
空を
みていた
空の向こう
焼石岳の頂が
白くなるのをみていた
雪が降るのを
みていた
世界が真っ白になるのをみていた
雪のなかに
ラッキーが此方をみていた
ラッキーはみていた
雪のなか
佇つヒトもいるだろう
眼を
見開いていた
破らないと、
逆さの川の
逆さの花の、隙間に満つる
朱と朱の気が混じり
そこに潜んでいる
いきものの胚が、
ほそい振動で、伸びきった
色素の、
諍いのこえが、
高音と低音が
交差して、
どこか水平に、
繊い、和音となって
緑地に溶けている。
よく見ると、
地面と錯視していたそこには
無数の苔の芽が、天をめざしている。
生きる道を習うとなると
つぶやきに耳を澄ますのだが
もう、習う必要もない。
朱の色と濃緑の
まったき調和は、どんな疑いも
とどけていない。
静かな無残に酔うように
空も親和の音楽で合わせ、
景もまた、気もまた
眠っているように感じられる。
鎮める、朱よ
わかれる、隙に
だれかの、思惑をつめて
唱和すれば、
深い、その奥の奥から、呼び戻される。
直立と座位の
こちら側の隙に
ううっと、噎せてくる気は
なんなのか。
毛のもの、
繊維のもの、
それから
人工の、金管や木管、
読経、人声、
吠える声、
糸の、切れる音。
どうでもいい 人格を降ろしては、振る舞いに諦めが伝わって時間から絶たれる時間がきたようだ。既にここにはいない、出発したが失敗してまた帰ってくる。その頃にはもう、君の役目は誰かがやってる。会わないでくれ、あざといよ。君の役目はあの時の選択の反対をやることでした。
時間はとびとびで、既にもう過ぎた。再度、振り返るのは残された人の悲しくもない曖昧な、なぜ、私がこんなことやってるんだろう?そこを強調しないで、
他人なのに家族なのに、私の子じゃないのに、神話的なクラッシュで君はもういない。そんな時、ipodのねシャッフルに頼る、けど、ほんと、そんなもんだいたい電池切れで音楽とかそんなもん、調子よすぎ。
過ぎてくドラマチック、覚えていない方が容易い。そう見えろ、そう見えてほしい、覚えてない訳ないだろ、描写しないだけ。
既にもう、だいたい、いない。
刑務所があるなら、入らなきゃいけない。
刑務所から出てこれるなら、出てこなきゃいけない。
刑務所には1年いた。
回想のその先、とっくに老いた。
あそこで寝なきゃいけない。
あらゆる不在の
長いはずだった時間を忘れる、忘れたかのように、とってかわったかのように。
糊付けした背中と肩が、懺悔した時に利用したコンクリートの感触を持ったまま外へ。そんな人間が見る映画はシネコンじゃいけない。
季節はかわった、雪
子供は5歳、君は黒髪、就職おめでとう、
海外行かないの?
行ったかな。そしてかわった。
雪が過ぎてゆく、子供は離れ、親は老け、
どうせ誰かが死ぬんだろう?
大丈夫、踊り暴れたい。
どうせ出逢うから、けど、話は進んでるから、もう過ぎた。
出逢っても別れる、というか
もういない。なぜか新しい命や環境へ。とびとびだったから。
そして、現在、
飛んできた。
もう現在も
終わろうとしている。
雲雀が
なんども
地上に
降りてきたね
なんども
なんども
地上に降りてきたね
老いた
母は
みていたね
なんども高みにのぼり
なんども雲雀は
降りて
きたね
この地上に
降りてきたね
この地上に
雲雀はね
母はベッドから
みていた
店には
お客さんがいた
何人か
いた
店番のひとと
ねじめさんの奥さんもいた
若いころ
夜中の酔っ払いたちに
この奥さんがオニギリを
握ってくれたことがあった
名前をいったら
憶えていてくれた
民芸店は繁盛していた
こころをみてた