今朝も
目覚めた
雨ですね
椋鳥も
鳴かない
地上を叩いて
窓辺にも落ちて
雨の音がある
ヒロセさんから
メールはなかった
冷蔵庫の中の大根とゴボウと
干し椎茸で
スープをつくる
カレー粉で味を付ける
雨に
目覚めて
メールをまっている
今朝も
目覚めた
雨ですね
椋鳥も
鳴かない
地上を叩いて
窓辺にも落ちて
雨の音がある
ヒロセさんから
メールはなかった
冷蔵庫の中の大根とゴボウと
干し椎茸で
スープをつくる
カレー粉で味を付ける
雨に
目覚めて
メールをまっている
朝に
なる
酔いつぶれて
ねむって
朝になる
雨ですね
今朝は
雨が地上を叩いている
椋鳥が鳴いた
夢を
みたいな
夢のなかに
目覚めたいな
なんども
なんども
夢のなかで
目覚めたいな
週末には海を見ていた
ひかっていた
夢だったのかな
世界の
果てに
捨てる
捨て去る
石油と
石油製品と
鉄パイプと
核と
ゴミ袋を
捨てる
道端に捨てる
山積みになったゴミのなかに
子どもたちは
暮らしていた
ゴミを拾っていた
汚れた鉄パイプの椅子で
少女は手淫した
わたしを見てといった
時計が遅れていたら
時間をとり戻すのにとり憑かれる
ほっぽりだして、対岸へむかう
アキレス腱がシナリオ通りに躍動する
いつもながら、私は借りれる
暴れる映像になった私を、川が挟んで騒がしい
サラダ、泣く、蓋…
昼食を川にとられた
私はこっち、
スカートは緞帳でエラく膝にのしかかる、真面目に言っています
真面目ついでに
ビル群の片面の清掃は私に任して下さい
傘をさして台風でもお天気をお伝えする演技をしますから
自動木馬に白い布が被さる
餅のように膨れ風が殻を破る
酢のきいたおかずで動いている私は
時計を外して絵画をかけました
眺めてたって溝はうまれる
見つからないように目で追ったのに、口惜しい
マイクロフォンにぶちまける
胎内仏が私でいいよね
そして、アラームを止める
アラームを聴く
曇の下まで落ちた
目は池に沈む
それは共にある、0メートルの沈殿
エコーが閉園を告げ、スカートの緞帳が曇を片づける
私は
気のきいた神殿で寝ることにした
恥かもしれないが、
この缶詰は流れやすい
ひかって
いた
風はかすかに
流れていた
朝日を
受けて
海原はひかっていた
ひかりの玉は
浮かんでいた
いくつも浮かんでいた
いくつもいくつも
浮かんでいた
その先に
おひさまは浮かんでいた
おおきいのかな
おひさまは
見つめることができない
めざめて
今朝は
facebookで空をみた
それから
トイレに起きて
お風呂にお湯をためた
干し椎茸の
もどり具合を見て
スープの
具を煮た
子を捨てて
裸になって行くヒトもいたろう
スープは煮たっていた
死ねるかい
もう死ねるのかい
さっき
雀たちが鳴いていたのに
雨が降りはじめた
雨粒が
地上を叩いている
多摩川のうえを
羽田から飛んだ飛行機が遡上している
尾形亀之助は
あの世のどこだろう
詩を書いているだろうか
此の世のものか
詩は
きみの背中を抱く
きみの普遍的な背中を抱く
砂の上に
細い草が生えていた
白い波が
たっていた
細い道をぬけて
砂丘のむこうに海がある
カモメが飛んでいた
海鳴りが聴こえていた
大風を
まっていた
ヒトは
ヒトの姿はみえない
小鳥の鳴いていた
白い波は
立っていた
アルバイトして、鳥
してバイトしたら鳥に見られる
砂糖の大群にも見られる
詰めよられる
鳥、雪山にもいる
車を動かし続けて写経していく
撮れ、形在る自然におかれた
念頭にない頭
地図で見られても全然うごいてない
指さした甲に積もる雪を感じることが大事になってきた
砕けた石を見てるにすぎないことに負けていました
旗、やっぱ、旗なら届く
ドロップ舐めて仮装する舌に個の往来が生じる
生じたつもりか
暴力的すぎない?君の家はどこ?
夜な夜な、かけあう声は
きっと
雪山に繋がるはず
そこへ、かけこむ動物が形成していく土俵
を踏んでカメラをかまえる
どこいっても王冠
もう夜か…
動物の日当を見てる
苦い匂いが立っている。
夕暮れは、麓の家々で魚を焼く。
海の産物が、川風を遡行して、山裾を抱く。
はらわたも、骨も皮も
薄茶色に焦げて、レンジの上
換気扇を通って外気に混ざっていく。
ラジオから漏れている
明るい嬌声も
それもまた、苦い匂いに似ている。
すれ違う、老人の眼も
華奢な愛玩犬の眼も
焼かれ、焙られる魚のようで
覚っているようだ。
小皿には、茹でた青菜
おろした大根
醤油
それらも、卓に並べられているだろう。
生の匂いが、だれかの袖の中に潜んで
懐には、少量の水が流れている。
ざわざわと
笹の葉末が擦れて
住居から、その音に漏れ
苦い音楽になって溢れてきている。
昨日、それから数年前、
それからもっと古いこと
ひと昔、
窒息しそうな悲しい時間が
食卓に並ぶ。
小さな犬の泣く声は、
黄色く鋭利で、
それもまた、夕刻の無残で、
一匹一匹の声が、
音域を鮮明に分けて辻に満ちている。
恋情という匂いかなあと
川面の逆光を舐めて
こちらへ迫ってくる気配。
そちらはもう、ほの暗い夜から
朝になろうとしている。
苦い匂いを懐かしむように
川は、
誰かを、何かを慕う無数の人間を
流してきた。
犬も魚も青菜も、
肉の
器具も。