ピンクの蕾をひらいて
その花は咲いた
花芯はきいろく
まわりに白い花弁をあつめていた
ピンク色の可愛い花がひらくのを
みていた
なまえは忘れた
なまえは忘れてしまった
忘れてしまったのに俤はのこっている
ピンク色の花が咲いていた
ピンクの蕾をひらいて
その花は咲いた
花芯はきいろく
まわりに白い花弁をあつめていた
ピンク色の可愛い花がひらくのを
みていた
なまえは忘れた
なまえは忘れてしまった
忘れてしまったのに俤はのこっている
ピンク色の花が咲いていた
今日は
海洋深層水のプールで平泳ぎをした
背泳ぎもすこしした
サウナのなかでは無言の汗をながした
プールの窓から
焼津の青空をみた
青空には巨大な鳥のかたちの雲が浮かんでいた
わたしにはどんぶりほどの愛もなかった
海水が濃くて沈まなかった
日野の駅でみました
たしかに日野の駅できみをみたと思いました
コトバはありませんでした
きみにはコトバはありませんでした
白いものとして
きみは降りてきました
きみはコトバではなく
白いものとして降りてきました
日野の駅でみました
いつまでもみていました
あなたが嫌いです
巨視的にみれば
あなたが嫌いなわたしがいます
地上にあなたが嫌いなわたしがいます
地上にあなたが嫌いな他者がいます
地上には憎悪が残っていて
微視的に他者を殺します
微視的にバリバリと他者を殺します
地上に憎悪はまだ残っています
昨日は
病室の窓から地上をみた
病棟にはヒトの呻きと
叫びと囁きと笑いがあった
岩井屋には軒下に花が咲いてました
美味しい蕎麦を食べました
知をすてれば地上がみえます
地上にはヒトがいました
地上をひかりの帯が流れていました
お気に入りの顔というのが
あるのですかね
マリア・ユーディナ
アルフレート・ブレンデル
スヴャトラフ・リヒテル
金子光晴
鈴木志郎康
一番好きな顔は
いちばん近づきたいヒトの顔なのかな
モコのお気に入りはわたしなのかな
そこにいたんですね
あわい花びらをひらいて
水仙の花は咲いた
あわいきいろの水仙の花は
花をみるそのヒトをみていました
花はみていました
すべてのことは
そこを通っていきました
淡いきいろの花が咲いていました
新幹線のなかで
工藤冬里さんのsummerを聴いてます
さっき
熱海はすぎました
ヒトのいる夏の浜辺を見ていると
感じることもあります
ヒトビトやカモメを見ていると
感じることがあります
過ぎ去ったものが佇っています
高度のあるものが光ったのだと思います
今朝
朝霜のなかで黄色い揺れるものをみました
水仙の花でした
それから海が平らに光るのもみました
雲は形を変えて
ゆっくり流れていました
浜辺で赤い実を結んだみどりの草もみました
夕方
太陽は真っ赤に光って沈んでいきました
巨大なものは見えません
今日
カモメたちを見ていたんだ
ギーゼキングのパルティータ第2番には
たしかに断崖があり風が吹いてた
でも第3番では
水が流れ水草がゆれていた
君のことは4分の1好きだった
ごめん
あまり意味がないね
カモメたちは何も持たずに空に浮かんでいた