lonely ひとりぼっちの

早朝の空港に姪を迎えにいきました

モノレールに乗って
海の傍をすべるようにいきました

姪たちと高層ビルにあるアートセンターで
チャーリーたちと会いました

頭の大きなチャーリーは
子どもたちの悲しみを抱えていました

小さな瞳が
光っていました

 

 

painting(絵の具で描いた)絵

深夜の街を歩いた

ゆらゆらゆらゆら歩いていた

ゆらゆらゆらゆら消えていった

花束を胸に持った
少女の絵が部屋にかけてあります

桑原正彦の絵です

かつて女のヒトを好きになったことがあります
かつて女のヒトに花束をあげたことがあります

 

 

finger 指

人差し指が痺れている

もう
ずいぶん前から痺れている

頸椎の軟骨が
神経に触っているのだと医者からきいた

冬の
寒い日に

インベンション11が弾きたいな

ユージさんみたいに透明な音で弾きたいな

痺れる指で弾きたい
冬の寒い日に弾きたい

 

 

violin バイオリン

今朝はヒロセさんの猫シャツで散歩した
モコと散歩した

尻尾のような雲が空に浮かんでいた

荒井くんや桑原くんやぼたるさん
閑さん

ぼくの友人にはアーティストが多い

かれらの作品が雲みたいに
なればいいな

今夜はマリア・コゾルポヴァを聴いてます

 

 

round 丸い

今日は
里山にある料理屋でご飯を食べました

義母の誕生祝いだった

義母はよろこんでくれた
ご飯を御馳走できることが嬉しかった

帰って
居間のソファーに眠りました

わたしとモコと丸くなって眠りました

義母はいつも
わたしのことをミッちゃんと呼びます

 

 

that あの その

今朝は
チキンスープを作っている

チキンスープができるまで
瞑想する

女神の乳房を想像する
巨大な青い湖を想像する

風が微かに流れて

あのと言う
そのと言う

二重構造では把捉できない

青い湖を見つめるには
エレガントな構造の瞳が必要なのだ

 

 

empty 空の 人のいない

日の出の前の海に
ボートで漕ぎ出したことはあるかい

ないのだったら
君にすすめる

日の出の前の凪いだ海にはなにもない
平らな海があるだけ

ひとり浮かんでいると
空白ということが理解できる

空白は空白ではない
空白の海に佇むものたちがいる