水道水を飲む女

 

工藤冬里

 
 

水道水を飲む女
水道水を飲む女が
バリケードにピアノを運び込み
白昼の奪略を懼れない
白昼の奪略を懼れないのに
スマホを持って寝落ちする
スマホを持って寝落ちするが
大きな穴が三つ開いていて
画像に幼稚な処理を施している
幼稚な処理を施しているのに
シドンの港を領有していない
シドンの港を領有していないことが逆に良かった
兎にも角にも臨終だ
ゼブルンもきばるんも金を遣えシン年度
海辺​で​何​も​せ​ず​に​座り
港のそばに​とどまっていた
港のそばに​とどまっていたので
選挙期間中に鹿の優美は失われた
鹿の優美は失われたが
晴々とキラキラ体調を整え
いつか本当のことを話す
いつか本当のことを話すと
水道水を飲む女は金魚のように出てくる

 

 

 

#poetry #rock musician

pleonexia

 

工藤冬里

 
 

店ではなく家で水を飲むことはできるだろうか
くまからの誘惑に引っ掻かれ
テキ屋の儲けはアンナスに
食い尽くされた蜂の巣
顔が右に傾いているのでいらいらする
水浴びの見当はついていた筈だ
髪型が多様で同じ種とは思えない
馬場も老けたなあ
消しゴムのないデッサン
とうとう紫を混ぜ合わせ始めた
プレオネクシア
晴れ晴れの振れ幅

 

 

 

#poetry #rock musician

Like snow in summer

 

工藤冬里

 
 

首を傾げて
塗り固めた本能を
屡々強く糺される必要があった
一方的な推論の矢が
耳を吐く戦場では矛盾していない
転がした石が戻って来て潰される
食べるのも億劫
Am not I in sport? 悪戯をしてはいけません
仙台育英がモーニングの目玉焼
羽のインスタが駐車場契約を吐く
9月になれば
新しい言語が始まる
食糧難は陣痛のはじまり
飽和状態で推移する暮らしは終わる
地震の規模ではなく苦しみの多寡で判断される
4355年前
売り場に豆腐が並んでいる
切り分けられて服している柔らかさ
紋章は狼のよう
チャラチャラしたバリエーションはあるけれども汚名を晴らすことが中国ショートムービーの王道となっている以上
誰が上帝かという法廷は必ず開かれなければならない
青い嘘としての球
二の腕の弛み

 

 

 

#poetry #rock musician

無防備都市

 

工藤冬里

 
 

無防備都市は灰とピンクか黒と薔薇か
世界政府であろうと信頼できない
右目を押さえると黄緑が湧き出る
魚は食べない
今ゲームしてるからちょっと待って
今や彼らはしようと思ったことを何でもできる?
煉瓦で塔は建てられない

駐在!Ambassador

大夏では共産主義は根付かなかった
大使はバージョンアップされてゆくゲームに沿って盛大な平手打ちの音を立て
世界の半分と顔の雛型を生産し
滅ぼしてから返す
あとは父に直接言ってくれ

駐在は朝からラーメンを作って死んだ、
と未亡人は懐古した
遺影は笑っていた
イエイ

 

 

 

#poetry #rock musician

Pella 或は一時的な娯しみは

 

工藤冬里

 
 

詩の場所で寝ているなら
寝シャカになってしまってそれは間違いだ
口中血を流しながら寝るのだ
やられたらやり返してもらえ
相対的に価値が低いので
時計を囮に使うな
娯しみよりも深くdeeper rooted
うれしさよりも輝きradiant
表現的demonstrative
瑠璃色の窪みが琉球ガラス
5時頃
蛍に続いて最期の挨拶に来たかなかなをビーリールしようとするのは間違いだった
ペレアで透明にされ、
紫の壁に引っ掻き傷の通報

 

 

 

#poetry #rock musician

機序

 

工藤冬里

 
 

機序の見えるグラサンで裏返ったカブトエビを見る久し振りの白人映画
今から止めなければ真珠は買えない
求めて見つけるか偶然に見つけるかは関係ない
緑蒼いキャベツの海の町は破壊されました
夫はとうに亡くなりましたいい人でした
いくらか自由に暮らせましたがシオンとは機序であり地球上にはない
高所作業にヘルメットが必要なので希望を与えましたが何をしてしまったかではなく今何をしているかです
bouleとか主体の詩を止めなければならない時がやって参りました

 

 

 

#poetry #rock musician

麦芽党

 

工藤冬里

 
 

キツネを見たらTally ho! と言おうと思っていたが今日狩られているのは私達なので私は駆除されることにした駆除されたのだ

軽トラでぎょうせん飴を売りにきていたので買ったむかしは朝鮮雨と言っているのだと思って

Where to vote every defilement of flesh and spirit

 

 

 

#poetry #rock musician

addict 2

 

工藤冬里

 
 

フェンタニルの中京は見下し合戦のショートムービーの拱手の中で身体性に按手する
切り立った石鎚に黄疸の月は隠れて
体の中に手を入れて隈なく探すメラニンの島
〈瀬戸内海は蟻がたかるくらい溶けていて〉
白い血管に声のデカい揖保乃糸を通して縫ってゆく
国語の問題じゃないんだ涙は
プチプチのADHDじゃないんだ煉瓦汚しは
名前じゃないんだ苗字は
衆院じゃないんだ産院は
遊びなはれ酒も飲みなはれ
しぐれじゃないんだ浪花は
日暮れじゃないんだマジックアワーは
変な雲

 

 

 

#poetry #rock musician

addicts

 

工藤冬里

 
 

泰山木の分厚い中生代に夏は
依存のミトコンドリアを配置する
イスラエル産のグレープフルーツは買えないな
漢方にも合わないしね
no heaven
そこにいないというのはさびしいことだ
輪廻とか進化とかグレープフルーツ大のおにぎりにして
馬鹿らしいけど私は店長
ヒジャーブから覗く愛国
1989に壁が崩壊し、そのタイミングで
矢張りというかフェンタニルのゾンビサッカーが白粉の上塗り
そしてすれ違う殆どがスマホに目を落としていてヤバいと思う
たぶんゲームしながら運転してんじゃないかな
きっと酒も飲んでる
大五郎とか
予定説に陥って恨む状態から抜け出るには振り返ることが大事だった
他者としての水戸コンドリア
すこしこらしめてやりなさい!

 

 

 

#poetry #rock musician

半端な永遠

 

工藤冬里

 
 

半端な永遠のお陰で明日が不安で仕方がない
いっときの快楽のために安定性を放棄するのは愚かだ
と言って蒟蒻の中を泳ぐ
成瀬というような苗字の
戸籍をひらひらさせて
泳ぐ泳ぐ案件の中を
Amazonの半端な永遠の中を
もうすぐ死ぬというのに
血判だとか半跪拱手とか
課金するわけないじゃん
柳井から帰る

 

 

 

#poetry #rock musician