Yoichi shidomoto
重ねた
座布団に
飛びのっていた
高いところから
見下ろしていた
そして
消えた
いつか
猫は
納屋の稲わらの中にいた
いまは
縁側で
乾いた掌をひらいてる
・・・
** この詩は、
2025年3月15日 土曜日に、書肆「猫に縁側」にて開催された「猫と詩のつどい」で、参加された皆さんと一緒にさとうが即興で書いた詩です。
そして、今朝、
猫さんに、過去からこちらに少し歩いてきてもらいました。
2025年3月18日.
#poetry #no poetry,no life
ポカンと
浮かんでいた
白い雲が
青空に浮かんでいた
あんなふうに
浮かべたら
いいな
いちど
空を飛んだことがあった
飛ぶというより
落ちたのだった
ハワイだった
旋回して上昇する飛行機のドアが開いて
パラシュートを背負った男と
落ちたのだった
だいぶ落ちて
男のパラシュートは開いた
ゆっくりと
旋回して
地上に佇った
今朝も
小川の傍を歩いてきた
雲が
いた
小川に白鷺がいた
黄色い水仙の花の老いて揺れていた
菜の花の群れて咲いていた
小さな
カタバミの花もいた
いまは
工藤冬里の”unify my heart”を聴いている *
工藤冬里が
呻いている
こころをひとつにして
こころをひとつにして
こころを
ひとつにして
あの雲のいるところ
あの白鷺のいるところ
あの水仙と菜の花とカタバミの花のいるところ
* “unity my heart”は工藤冬里のワンマン「2004.5.5 裏窓」 の最初の曲です.
https://torikudo.bandcamp.com/album/200455
#poetry #no poetry,no life