牛丼屋

 

工藤冬里

 
 

事に関する曲率は国に関する幾何である
誤情報の弁当を開き血流を良くする鯖を焦がす
イラストのような芸術だ
今を検索する危険
魂よアノラックを穏便に諭せ
TVのセリエに入れ食い。目の擬似餌
天に女が居ないのは嫁が国だからだ
字幕
俺はそのガザのテーマパークに入れないのか?
ステッカーを剥がして
また貼れ
その意識の
曲率を計算せよ
ことごとく現実になり
悪は仮想となる
🎵ナ•ミ•ダのキッス
余計な塩分を排出し
数千キロ離れたクジラの嘆きを感知する

 

 

 

#poetry #rock musician

猫と **

 

さとう三千魚

 
 

重ねた
座布団に

飛びのっていた

高いところから
見下ろしていた

そして
消えた

いつか

猫は
納屋の稲わらの中にいた

いまは
縁側で

乾いた掌をひらいてる

 

・・・

 

** この詩は、
2025年3月15日 土曜日に、書肆「猫に縁側」にて開催された「猫と詩のつどい」で、参加された皆さんと一緒にさとうが即興で書いた詩です。

そして、今朝、
猫さんに、過去からこちらに少し歩いてきてもらいました。
2025年3月18日.

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

Grokと話す

 

工藤冬里

 
 

四角い豆腐?スポンジ?
(米国のアニメにあったな)
食欲のある/なし
(当帰芍薬散二箱)
塵取りくらいの段差
(掃除ロボットのよろよろ)
判断力批判
(歓人君)
最終的にはどうなるか
(チェーン店のようになるか)
市民権やパスポートや闘争
(居酒屋LAWSON)
お陰様という日本語は良い言葉だけれども
(つたわらなかった)
AIと話すと円盤状のアースが浮くだけで
(輪廻転生した鶏の祖父を食うだけだから)

 

 

 

#poetry #rock musician

“unify my heart” を聴いている

 

さとう三千魚

 
 

ポカンと
浮かんでいた

白い雲が
青空に浮かんでいた

あんなふうに
浮かべたら

いいな

いちど
空を飛んだことがあった

飛ぶというより
落ちたのだった

ハワイだった
旋回して上昇する飛行機のドアが開いて

パラシュートを背負った男と
落ちたのだった

だいぶ落ちて
男のパラシュートは開いた

ゆっくりと
旋回して

地上に佇った

今朝も
小川の傍を歩いてきた

雲が
いた

小川に白鷺がいた

黄色い水仙の花の老いて揺れていた
菜の花の群れて咲いていた

小さな
カタバミの花もいた

いまは
工藤冬里の”unify my heart”を聴いている *

工藤冬里が
呻いている

こころをひとつにして
こころをひとつにして

こころを
ひとつにして

あの雲のいるところ
あの白鷺のいるところ

あの水仙と菜の花とカタバミの花のいるところ

 
 

* “unity my heart”は工藤冬里のワンマン「2004.5.5 裏窓」 の最初の曲です.
https://torikudo.bandcamp.com/album/200455

 

 

 

#poetry #no poetry,no life