michio sato について

つり人です。 休みの日にはひとりで海にボートで浮かんでいます。 魚はたまに釣れますが、 糸を垂らしているのはもっとわけのわからないものを探しているのです。 ほぼ毎日、さとう三千魚の詩と毎月15日にゲストの作品を掲載します。

もへら

 

白鳥信也

 

 

そういうふうにみられているのかもしれない
あいつにも
あっちこっち
喉のおくのほうに吐き気がよどみはじめている
ひくひくする

つるんととびこえられないものか
書類ひとつ

あんなにたくさんいたのにいまはだれもいない
くらがりのなか
もへら と笑ってみる
筋肉がもどらない
まっいいか はいやだ
もういいか はどうだ
もういいかい と大声をだしたきおくがする
とおいい

もういちど
もへら と笑ってみる
これいじょうないってくらい
笑いをよどませる
筋肉をゆるめて
肩をすとんとおとす
しおたれぶう
しょげきってしまえ
したへしたへ

ちっともおかしくなんてないから
もへら
もへら笑って

よるもゆれてなみうっている