michio sato について

つり人です。 休みの日にはひとりで海にボートで浮かんでいます。 魚はたまに釣れますが、 糸を垂らしているのはもっとわけのわからないものを探しているのです。 ほぼ毎日、さとう三千魚の詩と毎月15日にゲストの作品を掲載します。

ひきうす

 

廿楽順治

 
 

わたしの首に掛けられたこれを
なんとみますか

(天下ごめん)

その指先を水でぬらし
わたしの舌を冷やしてください

ぜったいやだね

ふたりの女がうすをひいている
きょうも
なんか命が重たいあたしたちさ

死人のなかから
よみがえってくるものがあっても
(pha!)

この世界の傷はずっとむこうにある

これをみなさんは
(pha!)
いったいなんとみますか

 

 

 

loyalove

 

工藤冬里

 
 

返せないので死ぬしかなくなった
死んでも7対3のケイ素とアルミナと微量のアルカリ土類金に戻るだけだった
骨壷にはカルシウムがギザギザ溶けずに固まっていた
オリジナルと遺伝と後天、三種ある返済方法の全てに当て嵌まる肉は
なかったことにする勾留の晴々
生き返ったら美術はダサい教育を受けるだろう
想像力において不法の人
まことしやかであればあるほど
数式の結構は伽藍であった

 

 

 

#poetry #rock musician

がらん屋のエーコさんが好きな花だと言ったから ***

 

無一物野郎の詩、乃至 無詩! 124     hirose さんへ

さとう三千魚

 
 

風なんだ
という

アネモネの青く
咲いていた

この世に
灰色の猫がいる

ふたり
いる

眼が
青い

六十年が過ぎた
風が吹いていた

ブロック塀の下にいる
咲いている

 
 

***memo.

2025年4月21日(月)、
高円寺の仮宿

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kkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkk
kkkkkkkmu

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999999999999999
999999999999999999にて

灰色の猫の”路地”さんとともに書いた”無一物野郎の詩、乃至 無詩!” 124個めの即詩です。

タイトル ” がらん屋のエーコさんが好きな花だと言ったから ”
好きな花 ” アネモネ ”

 

 

 

#poetry #no poetry,no life;