枕の間に鼻をうずめていた
君を起こして
雨の降るまえに
海にでかけていった
灰色の空に
暗い港はひらかれていた
灰色の空のしたに
灰色の海がひろがっていた
雨の降るまえに
地上に
灰色の空と灰色の海がひろがっていた
灰色の空と
灰色の海はひろがっていた
枕の間に鼻をうずめていた
君を起こして
雨の降るまえに
海にでかけていった
灰色の空に
暗い港はひらかれていた
灰色の空のしたに
灰色の海がひろがっていた
雨の降るまえに
地上に
灰色の空と灰色の海がひろがっていた
灰色の空と
灰色の海はひろがっていた
机の上に
いくつかの置物がある
若いときに
地方を旅したときに集めた
長崎の陶製のキリスト像
伊豆の温泉場の射的場にあった湯上がりの裸婦像
小仏
アフリカの石彫の魚
わたしには大切な仲間だが
他人にとってはガラクタだろう
わたしもガラクタになるだろう
くもを
みていたな
青空に浮かぶ
白い雲を見ていたな
花を見ていたな
野原のシロツメクサのまるい
花を見ていたな
子どもらよ
君は解らずに空を見ていたな
君は解らずに花を見ていたな
歌えなかった
歌えなかったな
無い歌をうたえ
無い歌をうたえよ
今朝
スープを作りました
肉の代わりに
大豆を入れました
ジャガイモと玉ねぎと生姜も
入れました
鰹だしと黒胡椒と塩を少しだけ
入れました
玉ねぎと生姜から味が滲みだして
柔らかいジャガイモや大豆に浸透していきます
ひとつまみの塩が味をうみます
ひかりの影だろう
かげはひかりの
影だったろう
ヒトや
子猫や
ガラス瓶や
影がいつまでもそこに留まることもあったろう
つよいひかりを浴びれば影は残る
影だけが残る
影のなかに名前のないものたちのいのちはあったろう
影のなかにいのちはあっただろう
おもちゃ
失くした
こどもは
おもちゃを失くしてしまった
そして片隅で
全てがおもちゃになった
世界がデコボコにみえるとそのヒトはいった
名と形に付託する
そこにおもちゃがあった
デコボコの世界こそおもちゃだったろう
そのヒトのおもちゃだったろう
デコボコのおもちゃにさわる
デコボコのおもちゃをにぎる
デコボコのおもちゃで遊んでいた
朝
スープをつくります
今朝も
スープをつくりました
最近は鶏ガラはやめて
鰹だしのスープにしてます
野菜は皮付きのままに煮ます
芹も根ごと煮ます
大豆もいれます
ベーコンやウインナもいれます
ことこと
ことこと
煮ます
ことことのあいだに
わたし詩をひとつ書きます
皿をならべました
テーブルに
皿をならべました
テーブルに
皿をならべていました
浮かんでました
空には
白い雲が浮かんでいました
ポカンと
浮かんでいました
あなたのようでした
さよなら
さよなら
テーブルに皿をならべました
テーブルに皿をならべていました
雨に濡れたコンクリートブロックの
写真を部屋にかけてある
広瀬勉さんの写真だ
いつだったか
酔っぱらって高円寺から持ち帰った
雨が降っていた
ブロックはかたまりなんだな
ブロックは街区なんだな
以前もいまもブロックの写真を撮ってる
以前もいまもブロックの写真を撮ってる
ブロックに意味などないだろう
ブロックは記憶だろう
記憶をこの街で見つけた
もう一度この街でみつけた
ブロックは記憶だろう
雨に濡れたコンクリートブロックの写真を
部屋にかけてある
愛の終着駅を聴きました
八代亜紀さんの
愛の終着駅を聴きました
それから
愛ひとすじも聴きました
恋の畦道歩いてきたわ
風もみました
雪もみました
こころの地獄をさまよいながら
愛することしかできないわ
八代亜紀さんは腕を差し出して
歌いました
愛することしかできないわ
そう歌いました
わたしも同感です
愛することしかできません
愛することしかできません
トラフィックの問題ではないのです
トラフィック量の計測の問題ではないのです
愛の問題なのです
今朝
窓辺に小鳥をみたのです
今朝
窓辺で小さな鳥をみたんです