投稿者「michio sato」のアーカイブ

michio sato について

つり人です。 休みの日にはひとりで海にボートで浮かんでいます。 魚はたまに釣れますが、 糸を垂らしているのはもっとわけのわからないものを探しているのです。 ほぼ毎日、さとう三千魚の詩と毎月15日にゲストの作品を掲載します。

立秋

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工藤冬里

 
 

秋に鍼を刺しても西瓜を買っている
足りないのは頼る能力だ
四次元空間の表面積と体積を求めよ
さまざまなレシピが老齢の嘘を教える
専門医を調べず今の年齢に期待されている四要素が織りなす式を知らずに奇跡は移動している
囲み枠にべからず集を探しては破棄し
光る蜂

 

 

#poetry #rock musician

セイカ　***

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無一物野郎の詩、乃至 無詩！　90     I_zawa さんへ

さとう三千魚

 
 

向日葵は

どこに
咲くのかな

子どもたちが
庭先に

植えている

遠い国で
競っているひと

戦っている
ひと

たち
いる

ひまわりが

庭先に
咲いている

 
 

***memo.

2024年8月4日(日)、
鎌倉　瑞泉寺にて「 無一物野郎の詩、乃至 無詩！」第27回の帰りに鎌倉 田楽屋さんにて作った90個めの即詩です。

タイトル　”セイカ”
好きな花　”ヒマワリ”

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

解決策しか考えてはならない

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工藤冬里

 
 

家よ厚い水の壁を営利目的で動物もろとも駆り立てる
被爆牛癒えない傷に消毒無しの胆汁
メサイヤ蜆のように口を開ける
ギター黄色い光にネックが捲れ上がる
否認一人っ子だけど一人っ子じゃない

自分できないことしか行ってはならない
脳解決策しか考えてはならない

 

 

#poetry #rock musician

2024年 夏　***

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無一物野郎の詩、乃至 無詩！　89     makoto さんへ

さとう三千魚

 
 

木槿の
花が

咲いていた

鎌倉の
瑞泉寺の

夏の

庭の
白い花の

咲いていた

ムクは
眠った

ムクは庭の土に
眠った

ムクは
無垢

木槿の木の下に眠る

 
 

***memo.

2024年8月4日(日)、
鎌倉　瑞泉寺にて「 無一物野郎の詩、乃至 無詩！」第27回で作った89個めの即詩です。

タイトル　”2024年 夏”
好きな花　”木槿”

 

 

 

#poetry #no poetry,no life