He explained it at length.
彼はそれを詳しく説明した。 *

 

さとう三千魚

 
 

early morning
headed to the beach

the sky on the mountainside of the peninsula was bright

on the mountain
the light appeared

the golden light pierced the beach and the people on the ground

On the beach
there are people

they were praying

with a woman and moco
we prayed together

many people’s faces came to me

it was a secret act
it was something I can’t talk about

go home
I drank beer

I ate ozoni

afternoon

To Akita’s sister
I called

my sister said she was with a cat
because she couldn’t go out because of a snowstorm

He explained it at length *

 
 

早朝に

浜辺に
向かった

半島の山なみの山際の空は明るかった

山の上に
光はあらわれた

黄金の光が浜辺や地上の人びとをつらぬいた

浜辺には
人がいて

彼らは
祈っていた

女とモコと
手をあわせた

たくさんの人の顔が浮かんだ

それは
秘密の行為だった

それは語れないことだった

帰って
ビールを飲んだ

お雑煮を食べた

午後

秋田の姉に
電話した

吹雪で外に出られないので猫とふたりでいると姉はいっていた

彼はそれを詳しく説明した *

 

 

* twitterの「楽しい例文」さんから引用させていただきました.

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

Do you know him at all?
いったい君は彼を知っているのですか。 *

 

さとう三千魚

 
 

at the end of the year

at the entrance
I hung a picture of Masahiko Kuwahara’s “girl”

a nandin flowers of Hodai Yamazaki
I thought

a nandin flowers
eventually

disappear

called “Ami”

the people
in the Kamakura period

was there

Ippen did not have a temple

they set out to the north
a fruit of nandin will suffer snow in the northern land

Do you know him at all *

 
 

年の終わりに

玄関に
桑原正彦の少女の絵を掛けた

方代の南天を
思った

南天の花も
やがて

消える

阿弥と
号する

衆徒たちが
鎌倉には

いたという

一遍は寺院や堂舎を持たなかった

彼らは北に旅立った

南天の実は
北の大地で雪を被るだろう

いったい君は彼を知っているのですか *

 

 

* twitterの「楽しい例文」さんから引用させていただきました.

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

She drinks a little wine from time to time.
彼女は時々少し酒を飲む。 *

 

さとう三千魚

 
 

midnight
put out a picture of Masahiko Kuwahara

I was looking

dawn
at the desk

drowsy
“He drinks to excess”

of such a title
a series of words

I wrote one

the sun rises
I finished writing the New Year’s card

I hung a picture of Kuwahara’s “girl” at the entrance
I drove to the post office with my woman

evening
I drank “White Horse”

then
I was watching “Diary of Air” by Yasuhiro Yotsumoto

he has a mother-in-law in Yokohama
he had his father in fukuoka

He had his wife and children in Munich

there was Du Fu
there was Santoka

there was Ami

maybe
from a young age

there must have been a window in his eyes

I can’t put into words what I don’t understand
I am Listening to John Coltrane’s “My Favorite Things”

She drinks a little wine from time to time *

 
 

夜中に
桑原正彦の絵を出して

見てた

明け方
机で

うとうとして
“He drinks to excess”

というタイトルの
ことばの連なりを

ひとつ
書いた

日が昇って
賀状を

書き終えた

玄関に少女の絵を掛けた
女と車で郵便局まで行った

夕方には
白馬を飲んだ

それから四元康祐さんの”空気の日記”を見ていた

横浜に義母がいて
福岡に父がいた

ミュンヘンに妻と子どもたちがいた

杜甫がいて
山頭火がいた

阿弥がいた

たぶん
小さな時から

眼には窓があったのだろう

わからないことはことばにできない
コルトレーンの”My Favorite Things”を聴いている

彼女は時々少し酒を飲む *

 

 

* twitterの「楽しい例文」さんから引用させていただきました.

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

He drinks to excess.
彼は酒を飲みすぎる。 *

 

さとう三千魚

 
 

wearing red shoes

in a red skirt
thin green long sleeves
blouse

wearing

the girl holds a pink bouquet in her chest
she is standing

at the end of the year
at dawn

I put out a picture of the girl by Masahiko Kuwahara

Kuwahara’s
may be a lost girl

is that why
men

they were standing on the beach on a windy day

He drinks to excess *

 
 

紅い靴
履いて

紅いスカートで
薄いみどりの

長袖の
ブラウスを

着ている

少女はピンクの花束を胸に抱いている
立っている

暮れの
明け方に

桑原正彦の少女の絵を出した

桑原の
失われた

少女だろう

だからか
男たち

風の日に浜辺に佇っていた

彼は酒を飲みすぎる *

 

 

* twitterの「楽しい例文」さんから引用させていただきました.

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

It will not be long before spring comes.
まもなく春がやってくるだろう。 *

 

さとう三千魚

 
 

at the entrance
potted

hime apple tree

of leaves
colored yellow

collect light

the camellia buds have swelled red

Mt Fuji is
this morning

whitened the top

I can’t hear the cats’ voices
are they all in the house

on the beach
of tetrapod

what are the stray cats doing?

it’s cold
cold

cold night

do they warm their hands between their groins when they sleep

It will not be long before spring comes *

 
 

玄関の
鉢植えの

姫林檎の
木の

葉の
黄色く色づいて

ひかりを集めている

椿の蕾は紅く膨らんできた

不二は
今朝

頂きを白くした

猫たちの声が聞こえない
みんな家の中にいるのか

海辺の
テトラポッドの

野良たちどうしているか

さむい
さむい

さむい夜

眠るとき股のあいだで手を暖めているのか

まもなく春がやってくるだろう *

 

 

* twitterの「楽しい例文」さんから引用させていただきました.

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

While he was away, the dog watched over the hut.
彼が留守の間、犬がその小屋の番をした。 *

 

さとう三千魚

 
 

yesterday

in the mail box
a postcard arrived from Masahiko Kuwahara

on the postcard
a picture of Kuwahara is drawn

open space
a horse with feathers

walking

jewels hanging from heaven

I want to listen to “The Void” by The Raincoats

in the open space
there are no children

there is one hut with galvanized iron

I want to live in the hut

While he was away, the dog watched over the hut *

 
 

昨日

ポストに
桑原正彦から絵葉書が届いた

葉書には
桑原の絵が描かれている

空地を
羽のある馬が

歩いている

天から宝石がぶら下がっている

わたし
レインコーツの”The Void”が聴きたくなった

空地には
いない子どもがいる

トタンを貼った小屋がひとつ

ある

小屋に
住みたい

彼が留守の間、犬がその小屋の番をした *

 

 

* twitterの「楽しい例文」さんから引用させていただきました.

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

It has been raining on and off since noon.
正午から雨が降ったりやんだりしている。 *

 

さとう三千魚

 
 

when going out
afternoon

there was an explosion

there was a loud noise
black smoke was rising from the highway

is it a traffic accident
there was a siren sound

neighbors
go out

they were looking up at the black smoke

evening
when I go home

moco got up from the sofa

I let moco pee in the garden

night
with the woman

we ate chicken thighs with bones and ice cream
we drank wine

it was Eve

It has been raining on and off since noon *

 
 

出かける時
午後

爆発音がした

ボォーンと
大きな音がした

高速道路から黒煙が上がっていた

交通事故か
サイレンの音がした

近所の人たちが
外に出て

黒煙を見上げていた

夕方
帰ると

モコがソファーから起きてきた

オシッコを
庭でさせた


女と

骨付き鶏もも肉と
アイスクリームを食べた

ワインを飲んだ

イヴ
だった

正午から雨が降ったりやんだりしている *

 

 

* twitterの「楽しい例文」さんから引用させていただきました.

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

Leave your desk as it is.
机をそのままにしておいてください。 *

 

さとう三千魚

 
 

the other day
thursday and

sunday
at night

with Mr. Yotsumoto
I talked

I talked to Mr. Yotsumoto on zoom

Mr. Yotsumoto
he said he was back from Germany

he put something in Germany
he came back to Japan

he said he was able to meet his dad

he said he had a meal with his dad

put your clothes in your bag

fold it up
put it in your bag

go home and meet your dad

Leave your desk as it is *

 
 

この前の
木曜と

日曜日の
夜に

四元さんと
お話しした

zoomで四元さんとお話しした

四元さんは
ドイツから帰ってきたのだという

ドイツになにかを置いて
日本に

帰ってきたのだろう

お父さんと
会えたという

食事を
一緒にしたという

服を鞄にしまう

畳んで
鞄にしまう

帰って父と会う

机をそのままにしておいてください *

 

 

* twitterの「楽しい例文」さんから引用させていただきました.

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

It’s now or never.
今しかないよ。 *

 

さとう三千魚

 
 

the day before yesterday
I was reading Hodai Yamazaki

it was “green perilla flower”

standing

Hodai
was there

I saw the red flowers of my mother-in-law camellia

what was i waiting for
what did i not wait for

collect the winter light
the red camellia flowers were in bloom

It’s now or never *

 
 

一昨日だったか
山崎方代を読んでた

青じその花
だった

たたずむ

方代が
いた

義母の椿の紅い花を見てた

なにを待っていたのか
なにを待たなかったのか

冬の日を
集めて

椿の紅い花が咲いてた

今しかないよ *

 

 

* twitterの「楽しい例文」さんから引用させていただきました.

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

あきれて物も言えない 19

 

ピコ・大東洋ミランドラ

 
 


作画 ピコ・大東洋ミランドラ画伯

 
 

国民の誤解を招くという意味においては真摯に反省をしている

 

菅義偉(すがよしひで)総理大臣は16日、内閣発足から3カ月となることを受け、首相官邸で報道陣の取材に応じた。 *

Go Toトラベルを年末年始に全国一斉での停止を発表した14日夜に、自民党の二階俊博幹事長らと5人以上で会食をしていたことについて、「他の方の距離は十分にありましたが、国民の誤解を招くという意味においては真摯に反省をしている」と話した。 *

ということです。

何も、
わたしたちは誤解できないです。

新型コロナウイルスの感染対策として政府が5人以上の会食や忘年会の自粛を求めている中で、菅さんが政府の要請に反して、7人と会食した、という事実を、わたしは、誤解できないです。

 

菅義偉総理大臣は、
わたしの田舎、秋田県の英雄です。

菅さんが総理大臣になってから思い出したのですが、
菅義偉さんは秋田県県南の秋ノ宮温泉郷の出身で湯沢高校の卒業生であります。

秋には見渡すかぎり黄金色の稲穂が田んぼにひろがる横手盆地、
その南の端っこの山と山に囲まれた秋ノ宮温泉郷が菅義偉さんの故郷です。

わたしの母が通っていた温泉で菅義偉さんのお母さんと知り合いになり親しくしていただいたと死んだ母から聞いたことがありました。

今年10月の終わりに葬儀で田舎に帰ったのですが、秋の宮の辺りでは菅新総理をお祝いするのぼり旗が立っていました。
また、秋田湯沢駅にはお祝いの横断幕が掛けられていました。
近所の道の駅では菅総理饅頭が売られていて、
県外産の祝菅総理土産用お菓子も売られていました。

菅さんは湯沢高校を卒業して「東京へ行けば何かが変わる」と夢を持ち上京し、
板橋のダンボール工場で働き、2か月で工場を退職。それから約2年後に法政大学法学部政治学科に入学する。 **

在学中には実家から仕送りも受けつつ、警備員や新聞社、カレー屋のアルバイトで生活費と学費を稼いでいた。 **

1973年、法政大学法学部政治学科を卒業し、建電設備株式会社(現・株式会社ケーネス)に入社した。
1975年、政治家を志して相談した法政大学就職課の伝で、OB会事務局長から法政大学出身の第57代衆議院議長中村梅吉の秘書を紹介され、自由民主党で同じ派閥だった衆議院議員小此木彦三郎の秘書となる。 **

とウィキペディアには書かれています。

自分の若い体験と重なるところもあり、若かった菅さんの姿が見えるように思えます。
若い菅さんは秋田や東京の現実を見て、この世界を変えるのは「政治」しかないと思ったのだと思います。

わたしも秋田の田舎から出てきて、
満員電車やアルバイトや会社を体験して、貧富の差や、この世界の矛盾や嘘、を感じた者の一人でした。

菅さんは、政治家を志して国会議員の秘書になり、人脈の海の中を泳いで、泳いで、総理大臣まで登りつめたのだと思います。
大変なことだったと思います。秋田県の英雄だと思います。
どれほどの苦い苦い水を飲んだことでしょう。
その苦さが菅さんの表情に現れていると思います。

「他の方の距離は十分にありましたが、国民の誤解を招くという意味においては真摯に反省をしている」と、
菅さんは記者会見で語ったのだそうです。

わたし、誤解はしませんでした。
ただその言葉の「真摯」や「反省」は真実なのか、どうか、と思いました。

 
 

わたしには、今年、10月に亡くなった山形県寒河江市出身の写真家、鬼海弘雄さんの顔が、思い浮かびました。
鬼海弘雄さんは菅さんと同じ法政大学の哲学科を出て写真家になり、コロナ禍の今年、2020年10月19日に亡くなりました。
嘘のない素晴らしい人だったと思っています。
トラック運転手、造船所工員、遠洋マグロ漁船乗組員などの仕事をしながら浅草の人々の大切な写真を撮り残していってくれました。

鬼海弘雄さんの写真にはわたしたちの希望のひかりがあると思います。

12月15日の新聞の夕刊一面には「食も住まいも「明日どうなる・・・」」という見出しが立っています。 ***
東京池袋の路上生活者を支援するNPOの炊き出しの列に若者たちも多く並んでいるということです。

今、コロナ禍のなかで、弱い人たちに支援の手が届いていないのではないでしょうか?
「Go To トラベル」の予算は1兆1,248億円だそうです。
経営が厳しくなる中小の企業ではこれからリストラが進むのではないでしょうか?
そこでは弱者が真っ先に切られていくでしょう。

受け皿が必要なのです。
今のこの世界には弱者を受ける皿が必要なのです。
1兆1,248億円の予算があったら弱者たちを受ける皿を作り、その皿を運動体として活性化させる政策が必要なのです。
下からの運動体を作る政策が必要になっているのです。

まるで政治家のように語ってしまいました。
嘘を言うつもりはありません。

 

呆れてものが言えません。
ほとんど言葉がありません。

 
 

* 東京新聞WEB版 2020年12月16日の記事より引用させていただきました。
** ウィキペディア(Wikipedia)より引用させていただきました。
*** 朝日新聞 12月15日夕刊一面より引用させていただきました。

 
 

作画解説 さとう三千魚