皿をならべました
テーブルに
皿をならべました
テーブルに
皿をならべていました
浮かんでました
空には
白い雲が浮かんでいました
ポカンと
浮かんでいました
あなたのようでした
さよなら
さよなら
テーブルに皿をならべました
テーブルに皿をならべていました
皿をならべました
テーブルに
皿をならべました
テーブルに
皿をならべていました
浮かんでました
空には
白い雲が浮かんでいました
ポカンと
浮かんでいました
あなたのようでした
さよなら
さよなら
テーブルに皿をならべました
テーブルに皿をならべていました
雨に濡れたコンクリートブロックの
写真を部屋にかけてある
広瀬勉さんの写真だ
いつだったか
酔っぱらって高円寺から持ち帰った
雨が降っていた
ブロックはかたまりなんだな
ブロックは街区なんだな
以前もいまもブロックの写真を撮ってる
以前もいまもブロックの写真を撮ってる
ブロックに意味などないだろう
ブロックは記憶だろう
記憶をこの街で見つけた
もう一度この街でみつけた
ブロックは記憶だろう
雨に濡れたコンクリートブロックの写真を
部屋にかけてある
愛の終着駅を聴きました
八代亜紀さんの
愛の終着駅を聴きました
それから
愛ひとすじも聴きました
恋の畦道歩いてきたわ
風もみました
雪もみました
こころの地獄をさまよいながら
愛することしかできないわ
八代亜紀さんは腕を差し出して
歌いました
愛することしかできないわ
そう歌いました
わたしも同感です
愛することしかできません
愛することしかできません
トラフィックの問題ではないのです
トラフィック量の計測の問題ではないのです
愛の問題なのです
今朝
窓辺に小鳥をみたのです
今朝
窓辺で小さな鳥をみたんです
今朝
facebookでいくつかの写真をみました
会ったことのないヒトたちの
写真がありました
そこには
土がありました
雪がありました
水がありました
草がありました
ヒトがいました
雲がありました
青い空がありました
たぶんなにも伝わらないと思います
わたし
伝わらないことばを書いて
ひとかけらの場所に佇ちたいのです
土がありました
雪がありました
水がありました
草がありました
ヒトがいました
雲がありました
青い空がありました
夢のなかで雪をみました
暗黒のなかから雪が
降ってくるのをみていました
夢のなかで
みあげていたのでしょう
白い線となって
いくつもいくつも雪は降ってきました
浜辺を歩きました
昼間
浜辺を歩いていました
浜辺では
カモメが飛ぶのをみました
シュロの葉が揺れるのをみました
波が打ち寄せるのをみました
波がテトラポットに砕けるのをみました
突堤をみました
突堤をみていました
突堤に水平線が重なるのをみていました
すべては
流転でした
流転しているものをみているのだと思いました
流転をそのままいきるのが旅人だし
旅は流転をそのままことばすることだと思いました
カモメが飛んでいました
カモメは首をひねって飛んでいきました
乳首をみなさい
乳首の並んでいるのをみなさい
小さな乳首をみなさい
その小さな乳首を数えなさい
その小さな乳首を数えなさい
産毛のなかに
肌色の地平がひろっていた
その産毛のなかに潮騒が鳴っていた
カモメは飛んでいた
カモメが飛んでいった
詩人のさとう三千魚さんに誘われて
三千魚blog「浜風文庫」に詩を書くことになっちまってさ、
テーマはいきなり東京都知事選だ!
あたしの一票は死票になっちゃたんだよね。
ってやんでぃ!
この人と思う候補者がいなくてね、
正直言って、結局、消去法で投票しちゃんだよね。
ってやんでぃ!
二月九日の四十五年振りの大雪の雪道を
雪掻きシャベルを抱えて、
電動車椅子を運転して投票所に行ったのよ。
自動車の轍の跡を辿って走らせたんだけど、
盛り上がった雪につっこんじゃってさ、
麻理が雪掻きシャベルで掻き分けて進んだ
という、
あたしにとっちゃ、
前代未聞の投票行動だったのね。
権力者丸出し顔のあの人が当選して欲しくなかった、
ってことです。
ってやんでぃ!
脱原発じゃんか。
車椅子専用の記入所で
候補者の名前を書いたのですが、
なんか手がうまく動かなくなりまして、
小学生のガチガチの書き字になちゃった。
他人の名前を書くのって
うまく行かないもんです。
ってやんでぃ!
そもそも
消去法で選んじゃったのは、
この人って人がいなかったってこと。
友だちになってもいいやって人がいなかったのね。
ってやんでぃ!
こころん中で、
この選挙は、
単に都知事を選ぶっていうだけじゃなくて、
権力者のあり方の地層ってのが、うーん、
民主主義を多数決で踏みつぶす全体主義の足取りの始めじゃねえか、
とか
個人主義を歴史意識で縛り上げる国家主義が誇らしく腕組みしてるんじゃねえか、
とか
って思えちゃってね、いや、まあ、詩人さん、先走るなよ。
都知事選は現実よ、ゲン、ジ、ツ。
ってやんでぃ!
いやー、思った通りで、
暮らしの安泰が第一ね。
世間様は怖い。
いやいや、わたしの子どものころにゃー
国の安泰ってことで、
鬼畜米英、撃ちてし止まむって、
世間様はみんな同じ顔して、 白い割烹着とカーキ色の国民服で、
万歳しちゃっていたじゃん、
ってやんでぃ!
古くさい体験の繰り言は止めにしな。
時間は止まっちゃくれないよ。
さあさあ
東京の200万の世間様を
お迎えするのは全く違う夢舞台ってところじゃん、
お父さんお母さんおじさんおばさんお兄さんお姉さん
取り戻された國の輝く世界一の東京とやらで
おもてなしの絆で結ばれた手を合わせ
どんな五輪ダンスを踊るのやら、
マスコミに揺さぶられた詩人の杞憂の妄想ってやつですよ。
ってやんでぃ!
逃げるなよ
っと言ってもですね、
あたしゃ車椅子の十年持つかっての身の上ですよ。
ってやんでぃ!
言い訳みたくなっちゃった。
これじゃ駄目じゃん。
砂を
数える
微細な
微細な砂を数える
数えていた
膨らんで
いた
ちいさな乳首が膨らんでいた
二列にならんでいた
膨らんでいた
乳首を数える
ちいさな乳首を数える
やわらかい産毛の下に
肌色の地平はひろがっていた
数えていた
歩いていた
野を歩いていた
手を握っていた
手を硬く握っていた
野を歩いていたのだろう
手を引かれて野を歩いていたのだろう
歩いていたのだったろう
母に会いに帰れと書いてあった
秋田の
姪からのメールだった
手を引かれて野を歩いていった
西口焼きトンで
荒井くんと飲みました
ワインバーにも行きました
巨大な乳房の女神はいませんでした
亡くなった小山博人さんの
音楽についてのエッセイを荒井くんから渡されました
アンドラーシュ・シフのことが新多感様式と
書かれていました
多感の背後には何が必要でしょうか