レノンは
邪魔する
レノンは想像を邪魔する
あまり意味のないことを
想像していた
ほとんど意味のないことを考えていた
レノンは
邪魔だ
ジョン・ライドンと
ロバート・スミスとモリッシーを聴いていた
あまり意味が無いな
ほとんど意味が無い
レノンは
邪魔する
レノンは想像を邪魔する
あまり意味のないことを
想像していた
ほとんど意味のないことを考えていた
レノンは
邪魔だ
ジョン・ライドンと
ロバート・スミスとモリッシーを聴いていた
あまり意味が無いな
ほとんど意味が無い
あまいよ
肉さ
肉はあまいさ
脂がのって
いてさ
だれかが殺したわけで
それがスーパーにならんで
いるわけ
肉はあまいよ
あまいさ
みんな喰ってるさ
ヒトなのかい
ヒトじゃないさ
黒いのが黒豚
白いのが白豚
ヒトじゃないさ
天皇が殺したわけじゃないさ
天皇はさ
天皇は豚じゃない
みんな喰ってるさ
みんな喰ってるさ
今朝
電車のなかで
たくさんのヒトの
後姿をみた
たくさんの頭とうなじと背中と
腕と
突進していった
電車は
正面から見つめ合うことは
しなかった
命令されて
号令に従って
引鉄をひいた
ボタンをおした
突進していった
いつだったか
平川典俊の展覧会で
光るアスファルトの写真をみた
ひくい場所で
光っていた
たぶん早朝の路上で
女の子に小水をさせて
それを平川くんは写真に撮った
女のコたちからは
嫌われるだろうな
汚らわしいもののむこうに
ひかるものはある
映画では平原がひろがっていた
水に身を投げて死んだ父の
書斎には本が並んでいた
父は本と煙草と
ウィスキーを手放さなかった
父はインディアンの家政婦にエリオットの
詩集を渡した
オクラホマの平原はどこまでも
ひろがっていた
いま新幹線は熱海を通過しました
わかいころは
船大工だったそうだ
そのヒトは
九州まで転々として
晩年に
田舎にもどって下駄をつくる
職人になった
下駄を削ると
カンナ屑がうまれた
そのカンナ屑に詩を書いた
そのカンナ屑に詩を書いた
きみにカンナ屑をあげよう
母と子の間には”絆 ”というものがあって━━━
つる草のように全方位に伸びている
くっきりと健やかに伸びているものもあれば
うねうね・・・と伸びているものもある
どういう絡み方をするにつれ良し悪しの問題ではなく
ねじれ具合のようすがどんな形状──オブジェになっているか
「ごみは可燃物と不燃物を必ず分別して 下記の曜日の朝に出してください」 ”絆 ”を引きはがして
決済が下るとき なにかが華かは分からない
どちらがより相手を咲かせようとしたか
●◆▼★Σ§ΗΦ「●◆」「●§」「●α」」「●Σ」・・・
けれど いつも頭に●がついて見守られている
図鑑によるとわたしは「放蕩息子」の相なのだそうだ
母親にとって 子どもはいつまでもあのときの子ども
勝手に物件を契約して 狭い場所で詩を書こうとする
わたしを「放蕩息子」として否定したがっているかのように
好きかってしているから仕方ないけれどね
おかあさん・・・あなたは全知全能でないことも
「こんなはずでは」とも既に判って知っているのでしょう?
それでも 放蕩息子は「●◆」「●§」「●α」」「●Σ」・・・
いつも頭に●がついて見守られている
・・・・・・・・・・・・・・・・・
図鑑によるとわたしは「放蕩息子」の相なのだそう
どんな放蕩かといえば「静かで狭い場所で詩作三昧すること」
これは 損か得かのスケールでは測れるものではないな
深夜の街を
歩いた
ところどころ
意識は途切れていた
途中
コンクリートの電柱に顔面をぶつけた
のだったか
眠っていたのか
そのヒトに
手紙を届けにいく
腹の底から笑ったっけなあ
そのヒトは
白い歯で
月を見上げることも
無かったよ
水が揺れているのをみた
波が
打ちよせていた
くり返し
打ちよせていた
女のヒトの
むこうに女のヒトがいた
別のヒトなのに
女なのであったろう
均質のなかに
同一の部分もあったろうか
ヒトも
波もおなじではなかった
死者を数えるのはやめろ
夜中に
桑原正彦の絵をみていた
深夜に目覚めたんだ
醜い女の絵をみた
ピンクの花を抱いた少女の絵もみた
それから
天上の広場を歩く全裸の少女の絵をみた
女というのが
実はわからない
この世に
ほんとにきみはいるのかい
きみの名は仮の名前なのかい