今朝は萩原さんのチェレックの
ゴルトベルクを聴いた
萩原さんは
とぼとぼと立ち返る足取りでいい
といった
この曲に過度な情熱は不要である
ともいった
出獄した河上肇さんは
偶成という漢詩を書いた
老馬は路を知るといえども
という一行があった
今朝は萩原さんのチェレックの
ゴルトベルクを聴いた
萩原さんは
とぼとぼと立ち返る足取りでいい
といった
この曲に過度な情熱は不要である
ともいった
出獄した河上肇さんは
偶成という漢詩を書いた
老馬は路を知るといえども
という一行があった
一昨日は
スーパーの野菜に森をみた
それから帰りに
青空の中にぽかんと浮かんだ雲をみた
川面につがいの鴨が浮かんでいた
冷たい風が川面を過ぎた
白木蓮の蕾が膨らんでいた
蕾は細かい毛につつまれていた
空は晴れて風がつよかった
夕方から眠ってしまっていた
深夜に
ぼんやりと目覚めた
最近スマホで写真を撮ります
身のまわりの景色を
カメラの向きを少し変えその瞬間を撮ります
そうすると写真がぼけてうつる
このぼけるって何だろう
意識の深層にもう一人の他者がいます
肌がうつくしいとおもった
きみの
肌がうつくしいとおもった
風がつめたかった
今日
スーパーで森をみたんだ
ブロッコリーくらいの大きさの中に
うすみどり色の森があった
たぶん
茹でて食べるんだろう
森のパターンを全部は知らない
サンムー
もう世界は明るくなってきた
ツグミが
鳴きはじめた
闇の中でねむっていた
ものと
ことと
ことことと鳴っていた
この悲しみはだれのかなしみなのか
自由をねがって
門のまえでたくさんのヒトたちが死んだ
サンムー
ことことと
ことことと
帰宅するのをモコはまっている
ドアをあけるとモコは
飛びついてくる
小さなからだで
ぴょんぴょん飛び跳ねる
うれしい
うれしい
わたしもうれしい
そしてモコの首元を
ガルルウと齧り狼の挨拶をする
モコが震えている
モコが震えている
うれしい
たまにモコを
イタリア風に呼びます
モォーコーモォーコー
モォーコー
モコはキョトンとして
見あげています
イタリアの少年と
映写技師の小父さんの交友を描いた映画でした
モォーコーモォーコー
近くにいるモコを呼びます
近くにいるモコを遠く呼びます
ドアのまえにたっていた
何も持たずに
たっていた
ドアは何も持たないものに与えられた
何も持たないことは
ひかりだった
ひかりだったろう
ひかりだったろう
ドアのまえで
ひかりを灯した
無言のひかりを灯した
失われたヒトたちこそひかりだろう
福島と東北と
沖縄と広島と長崎
戦争で死んでいったヒトたち
慰安婦とアウシュビッツと
だれも救ってなどと言わない
その場所に
もう一度立てばいい
毎時25シーベルトの場所に立てばいい
野原の松の林の陰に
小さな萱ぶきの小屋はない
もう一度
立てばいい
ギーゼキングの
パルティータを聴いている
第2番ハ短調
シンフォニア
アルマンド
クーラント
サラバンド
ロンドー
カプリッチョ
バッハがライプツィヒに移って
書かれたのだ
愛するひとの心を楽しませるために
肉について言及はない
肉についての言及はない