sun 太陽

いつか

マナイタの

うえに
それは

ありました

ヒナタ
なのか

マナイタ
なのか

台所のマナイタの朝の光に輝やいていました

四角い光の塊となって

ヒナタなのか
マナイタなのか

朝の

ヒナタの
マナイタの

輝やいていました
輝やいていました

 

「はなとゆめ」 14   生きる

 

悲しみに堪えられないならば

夕暮れに
浜辺にたってみてはどうでしょうか

悲しみは人称を失いました

人称は
失いました

だから
マリア・ユーディナを聴いています
だからマリア・ユーディナの平均律クラヴィーア曲集 第1巻22番を聴いています

西の
山に
日は沈みましたか

青緑の西の山に日は沈みましたか

夕暮れに
燕は
空を
飛んでいますか

悲しみは何処にいきますか
失った悲しみは何処にいきますか

浜辺に佇ち尽くすばかりです
わたしは浜辺に佇ち尽くすばかりです

燕は首をひねりながら鳴きます
燕は電線にとまって首をひねりながら鳴きます

燕たちは夕暮れに子どもたちのために忙しく空を飛んでいます