こだまは
新横浜を過ぎました
熱海の海が光っていたのを
憶えています
ねむってしまった
のですね
新幹線は
海側に座ります
大切なものを
すこしポケットにいれて
仕事にむかいます
それはありました
それはかつて光っていました
こだまは
新横浜を過ぎました
熱海の海が光っていたのを
憶えています
ねむってしまった
のですね
新幹線は
海側に座ります
大切なものを
すこしポケットにいれて
仕事にむかいます
それはありました
それはかつて光っていました
ひどいひどい人間の仕草
命を産むのは女性の体だけ
この気味の悪さに努力を感じます
あの教会が日本に帰ってきてから
母の体は美しくなりました
美しい
けど、きどってんな
重ならない地平がつづく
思いだすことで無理やり関わろうかな
遠くまで歩かない私たちは知りにくいとか、決定づけんな
車輌に対するイタズラをやめて
線路の鶏肉は鍋で煮込もう
熱い鍋で立ち姿を和らげたら、モンシロチョウが目から零れる
息を吹き返したよ
母の吹替が女にも聞こえた
「辞めてほしい」
太陽を浴びる河原のボール
鏡に溶けこむ緩みのある顔
休日の水の鮮度がまして
口に含めば暴君も溺れる
健康な倦怠期が猛スピードで走るサンライズ出雲とぶつかった
「これはどこで繋がっているんですか」
「Hotel行けばいいじゃん」
「病院いけばいいじゃん」
淡いスープに片足つっこんで、彼は彼らに靴磨きをされてる気分だった
こだまの終電に乗って
帰った
スマホで
映画をみた
小説家が子犬をダッシュボードに放り込む
映画だった
ウェイトレスと
小説家の恋の物語だった
二人には共通項があった
ひどいものを見たものの眼
だった
世界の中心をみるには
この眼玉がいる