angel 天使 投稿日時: 2015年10月6日 投稿者: michio sato 返信 今朝 満員の 山手線のなかで 泣いてた 赤ちゃんの 泣く声がした かぼそく 目を 瞑って 聴いた このまえの日曜日 きみに 会わなかった 声も 聴かなかった 浜辺には 風が渡っていった きみの 声を 探した いないきみの声を 探していた
光の疵 ベルベットのほつれ目 投稿日時: 2015年10月5日 投稿者: michio sato 返信 芦田みゆき 逃げるように陽が落ちて、 湿ったベルベットの夜が、 あたしの皮フを締めつける。 その日、 あたしは衝動的にバラの花束を買った。 バラは冷たかった。 あたしは、バラと一緒に夜の公園へと入っていく。 一枚、 また一枚と、 闇の中であたしは白を脱ぎすてる。 するとひりひりと痛むのだ。 バラの棘が。 あたしの皮フが。 擦りあうほどに震える表面の曖昧な境界。 痛みこそがあたしのかたちだ。 ベルベットの夜にうまれたほつれ目は、 闇に溶けることはないだろう。 あたしは立ちあがる。 そして、 光へと帰ってゆく