広瀬 勉

1628 : 201018 12:35 東京・杉並 阿佐谷北
#photograph #photographer #concrete block wall
夕方に
家を出た
西の山の上に月がいた
オレンジ色の
細く
若い月がいた
猫は
月を見ることが
あるのか
猫のいる本屋の
テーブルの上に猫はいた
まるい眼で
こちらを見ていた
西の山の上に細く若い月がいた
猫はいた
猫がいた
・・・
** この詩は、
2025年8月26日 火曜日に、書肆「猫に縁側」にて開催された「やさしい詩のつどい」第20回で、参加された皆さんと一緒にさとうが即興で書いた詩に加筆した詩です。
#poetry #no poetry,no life
ひまわりの
咲いてた
夏の
庭の
午後に
咲いてた
遠くに
戦争があった
走りまわって
帰ってきた
夏の庭に
咲いてた
***memo.
2025年8月23日(土)、
浜松「はままちプラス」で開催された”再詩丼”にて、
“無一物野郎の詩、乃至 無詩!” 第40回、第2期 10個めの即詩です。
タイトル ” 奔走 ”
好きな花 ” ひまわり ”
#poetry #no poetry,no life;
ハナミズキの
花が
咲いてた
きみの
庭に
咲いていた
空を見あげてた
ハナミズキ
ぼくの花
咲いてた
***memo.
2025年8月23日(土)、
浜松「はままちプラス」で開催された”再詩丼”にて、
“無一物野郎の詩、乃至 無詩!” 第40回、第2期 9個めの即詩です。
タイトル ” 愛 ”
好きな花 ” ハナミズキ ”
#poetry #no poetry,no life;
ひるの月を
見たことが
ある
青空に
やわらかい
浮かんでた
儚い
夢を
忘れてる
駄々をこねて
泣いた
ことがあった
***memo.
2025年8月23日(土)、
浜松「はままちプラス」で開催された”再詩丼”にて、
“無一物野郎の詩、乃至 無詩!” 第40回、第2期 8個めの即詩です。
タイトル ” わがまま ”
好きな花 ” ヒルザキツキミソウ ”
#poetry #no poetry,no life;
水道水を飲む女
水道水を飲む女が
バリケードにピアノを運び込み
白昼の奪略を懼れない
白昼の奪略を懼れないのに
スマホを持って寝落ちする
スマホを持って寝落ちするが
大きな穴が三つ開いていて
画像に幼稚な処理を施している
幼稚な処理を施しているのに
シドンの港を領有していない
シドンの港を領有していないことが逆に良かった
兎にも角にも臨終だ
ゼブルンもきばるんも金を遣えシン年度
海辺で何もせずに座り
港のそばにとどまっていた
港のそばにとどまっていたので
選挙期間中に鹿の優美は失われた
鹿の優美は失われたが
晴々とキラキラ体調を整え
いつか本当のことを話す
いつか本当のことを話すと
水道水を飲む女は金魚のように出てくる
#poetry #rock musician