さとう三千魚
湖に
風が吹いていた
風が
水面を
渡っていった
声を
探していた
無い声を
探していた
湖岸を歩いていった
遅れて
遅く
わたしは部外者の席についた
2013年1月31日に書かれた過去詩です。
#poetry #no poetry,no life
湖に
風が吹いていた
風が
水面を
渡っていった
声を
探していた
無い声を
探していた
湖岸を歩いていった
遅れて
遅く
わたしは部外者の席についた
2013年1月31日に書かれた過去詩です。
#poetry #no poetry,no life
まだ生きていられるのは抽象化のお陰だ
声から文字が抜ける文字が抜ける翻(こぼ)れるように
視えてない
午後の網目を塞いでも字は増えない
「絶望の渦中でふと視野に入る他人事めいた希望のむなしさ」という映画評が目に入る
https://filmarks.com/movies/56345
悪が染み込んだ砂地
透明な和紙
人生
東に染み込んだ血痕
揺るぎない
離れない
かかあ赤赤々赤々あゝあのあゝうい手の空いた家いるあああーいあるランあーあい諦めない
松前のはだか麦ラーメンはたいへん凝っていてthicker than 天一、450円というのも良い
高成の百円うどんを思い出させる
大音量Jpopをバネにした褞袍炬燵眼鏡の得体
それで、あなたの代わりに人々を与え、
あなたの命と引き換えに国々を与える
唯物弁証法に立てば低所得者層は称号であるのにたこ焼食べ過ぎて立て飢えたる者よとならない大阪は小麦が悪いんだよ選挙は粉ものて言うじゃん
寧ろ高所得者層と呼ばれることが最大の侮辱と思わなければならない。社稷を思う心なして街宣車も流してるだろ。タピオカ→唐揚げの流れこそがワイマールであることを立憲炭水化物主党は分析すべき。
ユニクロ着てカフェでスマホ弄ってりゃイギリスと同じで階級差なんて分からなくなっているが小麦1キロ1万円になることが予定されているので大阪市民は明石に移動して小麦抜きのたこ焼きを食べようとするが時既に遅きに失し淡路島タコはごめんと須磨の浦
警察署は襲撃されるべきものだし美術館は爆破されるべきものであった。それはあまりにも自明過ぎて口に出すことさえダルかった。そこから出発してない論調ばかりになったのは抽象化の能力が落ちたということだ。
明治時代は無かった
今は大正時代
その前は縄文時代
その前が昭和時代
令和維新の唄はさらにその前のメロ懐
平成しか勝たん
アンリ那智ス
ヒットラーメン
薬剤師ん
あ、それアカンやつや
たいかのかいしんむしごろし
苦しみについて返事します
良い機会だと思って逆にそれを活用して、今経験している苦しみにどのように向き合っているかについて考えることができます
そうすれば、自分のどの面を強める必要があるかが分かり、将来のもっと大きな嵐や飢饉や不公正や死別に耐える準備ができます
良い親は子供が何を必要としていて、いつどのようにそれを与えたらよいかを知っているので、子供は見捨てられていないことを実感できます
未来はなかったが
過去の沃野があった
変えられるのは過去だけだった
奇跡dyʹna·mis teʹras se·meiʹonはない
作り話もなかった
過去は高円寺のパラレル通信に書かれていた
平行宇宙のオブジェを掘り起こし書き起こすとそれが教科書になっていく
「阿部には未来がなかった。私は彼のその未来のなさを愛していた。」と間さんは書いた。
未来はなくても過去を改竄する悪知恵はその頃はまだなかった。
我々は岩盤を削って進もうとしていた。
「今は悪い奴らのほうが真剣だ。」と「ソシアリズム」でゴダールは言わせた。
いまや量子は過去を変えることに真剣だ。
#poetry #rock musician
人に優しく
きょうだい仲良く
お年寄りを大切に
そんな当たり前のことが出来ずに、
人を殺すためのナイフを持ったまま
私は母親になってしまった。
友達を殺して
母を殺して
きょうだいを殺して
夫を殺して
娘たちを殺して
気が付けば、ひとりぼっちになっていた。
「ひとりぼっちも悪くない」と
口角を耳まで大きく引き裂いて笑う私がいた。
「私には私のストーリーがある」
「時代にも世代にも性差にも括られたくない」
そう言って、
「その他大勢」と一緒くたにされることに抵抗した。
孤独を掴み取った私は、
白光りする翼を大きく広げて羽ばたくことを、ずっと夢見ていた。
けれど、現実の私は高い所が苦手で、
私が飛べないのは、結局
自分の羽ばたきを信じていないからだと、
随分後になって、わかった。
「その他大勢」にもそれぞれのストーリーがあるということも。
余りにも愚かだった。
何もかも手遅れだと
精神科の待合室で声を押し潰して泣いた。
コントロール出来ない怒りと苛立ちで、
不愉快な人間の内臓が入った白いビニール袋を
思い切り床に叩きつけた。
ビニール袋は、中途半端な手応えで
だらしなく破裂して
肉片は方々に飛び散り、
私は血まみれになった。
不愉快な穢れた血。
もう耐えられない。
お願いだから、死んでくれ。
お願いだから、殺してくれ。
「そんなに死にたければ、ひとりで死ね」
私が詩を書くのは、
まっとうな人間になりたいからです。
今も昔も
平気で人を傷付けて、
周りを不幸に巻き込みながら、
現在進行形で、わたしは生きている。
そう言いながら、
「あなたは悪くない」という言葉を
どこかで期待していた
狡い私は、こうして46番目の詩を書いた。
いつだったか、ゾウの親子の夢を見た。
優しい眼をした母ゾウが、
子ゾウに赤紫色のさつまいもを食べさせていた。
生まれ変わったらゾウになりたい。
そうすれば、誰も憎まずにすむから。
この感染症との闘いが
いつまで続くのかわからぬままに
ヒト同士が傷つけ合うのを嘲笑うような
そんな世界が
つらい
少しの平穏はいつも願うのに
互いの心や行動をどこかで疑い合うのは
嫌だと
私たちの表面的な武器は
紙切れのようなマスク
少しの消毒液
これでよく堪えてきたものだと
じぶんたちを奮い起たせたいといつも思う
どこかに楽園があるとするならば
いつもそれはこころの奥に眠っている
それなのに忘れてしまう、つい現実の厳しさに
そのことがとても悲しい
いつでも楽園は手を広げ待っているだろう
楽しさは悲しみに必ず勝つのだと信じている
愉快なことが苦しみに負けるはずもない
豊かさとはそこに必ずあるだろう
いつまでも続かない悲しみも苦しみも
たとえ紙切れと消毒液で闘わなくてはならぬとしても
楽園は待っているだろう
存在は忘れてはならないだろう
負の気持ちに支配を許さなければ
必ずや笑顔が勝つと今日も信じている
ピアノを奏でながら、少しずつこころを取り戻すようにわたしは生きている
冬の動物園。
凍ってすべる坂道を、柵にしがみつきながらようやく下って、
小さなプールにたどりつく。
ぐるぐると同じ方向に向かうペンギンたち。
天からは雪。
空を飛ばない鳥は水の中を飛んでいた。
印画紙に現れたペンギンは、群れになって暗い海峡を渡っていった。
2022年1月29日〜2月9日
東京 ギャラリー ユニコ
http://gallery-unico.com/
2022年1月14日〜2月23日
大阪 G&S根雨
https://www.gsneu.info/
〜2022年1月30日
フランス パリ galerie Écho 119
https://www.galerieecho119.com/