michio sato について

つり人です。 休みの日にはひとりで海にボートで浮かんでいます。 魚はたまに釣れますが、 糸を垂らしているのはもっとわけのわからないものを探しているのです。 ほぼ毎日、さとう三千魚の詩と毎月15日にゲストの作品を掲載します。

女の土左衛門さんにそこいらの草の花を投げたっす

 

鈴木志郎康

 

 

ヒイ、
ヒイ、
ヒイ、
ピーと鳴らない
口笛吹いて、
土手を歩いていたら、
川面に、
ボロ服着た人が浮かんでいたっす。
女の水死体が浮かんでたっす。
そこいらの草の花を取って、
その上に投げたら、
一つだけ、
当たったっすね。
ヒイ、
ヒイ。

教室で、
国語の時間に、
土左衛門の
お姉ちゃんはなんで死んじゃったんだろうって、
お母ちゃんに聞いたら、
苦しいことがあったからよって、
言ってましたって、
作文に書いたら、
女先生は俺っちの頭に、
手を置いて、
黙って、
顔を左右に、
動かしたっす。
ヒイ、
ヒーチョト、
ヒイ、
ヒイ。

昔々の、
ピーと鳴らない、
口笛だったんだす。
ピー、
ピー。

 

 

 

 

長野充宏@黒猫.

 

 

僕が生きてる事が
罪なら
毎日生きてる事が
罪なら

瞳よ私に闇を
心臓よ黙って
魂よ空へ

脱け殻は
どうしても君へ
ただの
ぬいぐるみに
なるよ

だって君が
可哀想だから
だって君が
可哀想になる

毎晩君の隣で
寝かせてね。