今日という日 ***

 

無一物野郎の詩、乃至 無詩! 74     yukie さんへ

さとう三千魚

 
 

どうして
きょうが

あるの

きょう
うまれた

わけじゃない

いつか
うまれて

きょうが
ある

紫の
チュウリップの

花がすき 
きょうが好き

 
 

***memo.

2024年5月25日(土)、
静岡一箱古本市の日に水曜文庫での即興詩イベント、
「 無一物野郎の詩、乃至 無詩!」第二十五回で作った74個めの詩です。

タイトル ”今日という日”
好きな花 ”チューリップ”

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

のんびり ***

 

無一物野郎の詩、乃至 無詩! 73     michiyo さんへ

さとう三千魚

 
 

朝に
青い

花を
ひらいて

昼には
すぼんでいる

露草は
わたしの花

青い
花は

閑かです

 
 

***memo.

2024年5月25日(土)、
静岡一箱古本市の日に水曜文庫での即興詩イベント、
「 無一物野郎の詩、乃至 無詩!」第二十五回で作った73個めの詩です。

タイトル ”のんびり”
好きな花 ”つゆくさ”

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

猫 **

 

さとう三千魚

 
 

縁側にいた

待って
いた

風の吹いていた

菜の花の
揺れてた

遠い
遠い

声を聴いた

待っていた
縁側にいた

揺れてた

 

・・・

 

** この詩は、
2024年5月31日 金曜日に、書肆「猫に縁側」にて開催された「やさしい詩のつどい」第5回で、参加された皆さんと一緒にさとうが即興で書いた詩です。

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

366日 ***

 

無一物野郎の詩、乃至 無詩! 72     misaki さんへ

さとう三千魚

 
 

花の
後に

さくら

葉を
伸ばす

薄緑の葉を
伸ばす

365日
生きて

366日目を生きる

花の
後に

葉を伸ばす

やがて
紅い実をつける

 
 

***memo.

2024年5月25日(土)、
静岡一箱古本市の日に水曜文庫での即興詩イベント、
「 無一物野郎の詩、乃至 無詩!」第二十五回で作った72個めの詩です。

タイトル ”366日”
好きな花 ”桜”

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

色 ***

 

無一物野郎の詩、乃至 無詩! 71     ayako さんへ

さとう三千魚

 
 

ラナン
キュラス

きいろ
うすみどり

オレンジ
ももいろ

咲いていたね
わたしの花

抱き
捧げる

 
 

***memo.

2024年5月25日(土)、
静岡一箱古本市の日に水曜文庫での即興詩イベント、
「 無一物野郎の詩、乃至 無詩!」第二十五回で作った71個めの詩です。

タイトル ”色”
好きな花 ”ラナンキュラス”

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

サワガニ ***

 

無一物野郎の詩、乃至 無詩! 70     miyuki さんへ

さとう三千魚

 
 

山と山の
あいだに

沢が
流れている

沢は
川になる

沢は
海になる

沢には
サワガニがいる

虹色の泡を
吹いている

山紫陽花も咲いている

 
 

***memo.

2024年5月25日(土)、
静岡一箱古本市の日に水曜文庫での即興詩イベント、
「 無一物野郎の詩、乃至 無詩!」第二十五回で作った70個めの詩です。

タイトル ”サワガニ”
好きな花 ”あじさい”

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

雨の夜、
子鹿のいるところ ***

 

無一物野郎の詩、乃至 無詩! 69     utano さんへ

さとう三千魚

 
 

子鹿がいる

子鹿のいる
ところに

ハルジオンも
いる

咲いてる

雨のよるに
咲いて

いる

会いに
いく

 
 

***memo.

2024年5月25日(土)、
静岡一箱古本市の日に水曜文庫での即興詩イベント、
「 無一物野郎の詩、乃至 無詩!」第二十五回で作った69個めの詩です。

タイトル ”雨の夜、子鹿のいるところ”
好きな花 ”ハルジオン”

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

早起き ***

 

無一物野郎の詩、乃至 無詩! 68     yuuki さんへ

さとう三千魚

 
 

目覚めた

朝に

雀に
餌をやる

庭の
カサブランカに

水を
やる

まだ

つぼみは
小さい

きみは
きみになる

白く
かおる

花を咲かせる

きみは
花になる

 
 

***memo.

2024年5月25日(土)、
静岡一箱古本市の日に水曜文庫での即興詩イベント、
「 無一物野郎の詩、乃至 無詩!」第二十五回で作った68個めの詩です。

タイトル ”早起き”
好きな花 ”百合”

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

電話する

 

さとう三千魚

 
 

熊が
出てる

という

昨日の夜だったかな
秋田の姉に電話してみた

そうなのよ
その辺にいるのよ

姉は言った

最近は山にも登っていないという
山菜採りにも行かないという

山にもでてるけど
西馬音内にもいるのよ

散歩も
近所にしか行けないのよ

熊も
きっと

気候変動で困ってるのよ
人のせいなのよ

姉は
熊に同情していた

熊も困っているのだ
人も困っている

人は人を殺すけど
熊は熊を殺すのか

どう
だろう

今朝も

窓辺に
雀がきた

ヒヨドリもきた

山鳩もつがいで来ることがある

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

飛沫をあげていた

 

さとう三千魚

 
 

一昨日かな

夜中に
荒井くんから

電話があった

荒井くんは
無一物野郎のスタンディングを褒めてくれた

カッコイイよ

そう
言ってくれた

なぜわたしが女を女と書くのか
とも

言った

わたしには
女は女だから女だけど

女と書くと
なまなましいのだという

女も
男も

なまなましいでは
ないか

妻と書けばよいのか
奥さんと書けばよいのか

志郎康さんのように麻理と書けばよいのか

女は
女だ

この女が命をくれた

今日も
午後に

海を見てきた
波はテトラにあたって飛沫をあげていた

 

 

 

#poetry #no poetry,no life