sight 光景 景色

 

昨日は
三栄町の公園の

ベンチで
休んだ

お昼頃だったかな

小さな子をブランコにのせる

若い母親がいて
弁当を食べる

勤め人たちが
いた

木の枝には
ハクセキレイと雀がいて

地面に
鳩たちはいた

夕方
お茶の水の病院のまえに立つ木を見上げた

 

 

 

単純すぎる

 

爽生ハム

 

 

袖口の空洞に
殺到する
すっぽりハマる精液のことを
おばさんと一緒に見ていた

千鳥格子な頬肉の焦げを
鉄板のうえに取り分け
脂身が
ゴムのように転がるまでを
見ていた

見るのは簡単です
ゴムにハマる性器に水はなく
おばさんの故郷はもうない

西の鬼もあれば
東の鬼もあり
アルコールを摂取すれば
北と南は駅が決める
駅に鬼がやってきて
交響楽団を数ヶ月取り締まるなら
この渋谷行きのバスに乗り遅れようかなとも思う
おばさんから搾り取られた
この渋谷行き
乗り遅れないバスを選んだ
渋谷行きでよかった

逞しい昼夜の仕事を逞しい物流が運び
鳥のように移動する人を
鳥のように鳴く人を
真下から見て
糞の配給を顔面から受けた

咄嗟に毛布に包まるとスモークがかかる
付着する
股の間の性器とその裏か奥かの風景の草原や森や柵や水
地面への設置面は木々になるのか

何も知れずに裸光に飛びついた鳥の口ばし
着いたホイップクリームの残骸
過激に装飾されくすんでいる

二人の人物
おばさんと私が見た空洞が
しかるべき腕
手というより純粋な腕
長くしなる狩りの
物書きの腕

なんだ ただ その
伸びた不焼いた
ふやかしまやかしの身体の皮膚が伸びた形状
この腕のしなりのおかげで事故を免れた
隕石は小さな地球の混濁として
そこにいて
格好に濡れて〆切を迎えた

腕と脚の長さが同じくして地面につく
付着 不時着 腕が長い事が地面につく事で示された

 

 

 

dear 親愛なる

 

昨日
荒井くんと飲んだ

浅草橋の
西口やきとんで

飲んだ
隣りの席に

アメリカからの
若い旅行者のカップルがいて

ふたりとも
可愛かったな

ゆったりと
わらっていた

うぶげが
金色だった

国家はいらないね

日本人も
アメリカ人も

中国人も

 

 

 

人指

 

爽生ハム

 

 

献身的に皮膚がただれた私は
かさつく皮膚を指す

爪が結晶をかすめ
爪の隙間が満たされてゆく
爪は枝に留まる際
役立つだろう

それは
希望を持って自噴した砂に
似ていた

砂に埋もれないように
留まった枝の上
皮脂塗れのひどいかたまり

もはや餌である
餌を食べに
あなたに似た蜂が襖に針を刺す

それは
急に横切り
餌に眼を与えた
時間を見せつけられ恐怖に怯えた

あなたに似た蜂が横切ったからだ

餌を狙うあなたに似た蜂は
火宅にくすぐられ
ひどくかたまり
抜けなくなっていた

羽根がカサカサと音を立てている
その音に希望の衰えを感じ
餌にもなれないことを悔んだ

襖はやがて変色し
私を閉じ込めた