どうだろう
つくる
のかな
どうだろう
どうかな
モコは今朝早く
吠えた
おしっこに
行きたかったんだ
窓を開けてやると
玉砂利のうえでにしゃがんだ
それから
モコと海を見にいった
むこうから
やってくるのを待ってる
そういう感じ
作るのではなく
どうだろう
つくる
のかな
どうだろう
どうかな
モコは今朝早く
吠えた
おしっこに
行きたかったんだ
窓を開けてやると
玉砂利のうえでにしゃがんだ
それから
モコと海を見にいった
むこうから
やってくるのを待ってる
そういう感じ
作るのではなく
浅草橋で
荒井くんと
飲んだ
昨日は
荒井くんの
誕生日だったのだろう
荒井くんは
母を見舞って
富山から帰ってきた
蛍烏賊の
沖漬けをくれた
それから
深夜に
薬師丸ひろ子を聴いた
すきよ でもね たぶん
きっと
そう歌っていた
給食をかきこむように口に運んで、時計を気にしながらいそいでトレイを片づけた水曜日の午後。
一番に到着したと思った図書室にはもう大勢の下級生の姿が。
いつもは均等に配置されている4人掛けの机は隅においやられ、椅子だけが同じ方向をむくように列をなしてきれいに並べられている。
その先にはちょっとしたカウンターがあり、みんなを少しだけ上からみおろせるようになっている。
これから始まる有志の保護者による「お話玉手箱」、本の読み聞かせの会をみんな心待ちにしている。
小学校6学年のほとんどが集うこの時間、図書室は満杯になる。
図書委員長のわたしははじめに簡単なあいさつをすませ、いつものポジション、一番後ろの壁にもたれかかる。
すぐ後ろの窓からはさわやかな風が舞い込んでくる。
不思議なのは普段そんなに図書室で見かけないような顔がたくさんあること。
毎週この時間だけは広い運動場がいつもより寂しく見える。
みんなが同じ方向を食い入るように見ている。
少しも聞き逃さないようにと耳を傾けている。
そんなみんなの頭を後ろから眺める自分。
感じることは違っても、同じ時間、同じ場所、同じものを共有する。
こんな時間が大好きだった。
トイレの中にも本をもちこんで長い間籠ることがあった。
一度読み始めると食事や睡眠の時間でさえも惜しいと感じた。
卒業文集の友達への一言の欄には「もっと外で遊んだほうがいい。」と書かれたのはいい思い出だ。
そのせいかどうかはもう覚えていないが中学生時代テニス部に所属している。
図書室にある本は全部読んでやると本気で思っていた。
自分の好きな作家の新刊が出続ける限り生きていく。
大袈裟かもしれないけれどそう心から強く誓ったのもあのときだ。
小説、エッセイ、詩、伝記、専門書・・・・・あらゆる分野の本に目を通した。
田舎の小さな町で育ったわたしにとって、色々な世界を見せてくれる図書室はまるで宝石箱のようだった。
成長して、ふと母校に立ち寄ることがある。
自然と足がむくのは決まって図書室だ。
そこには配置こそ変わっているが、ところせましと本がぎっしり並べられている。
少し黄ばんだページを見つけるとなぜだか妙に懐かしい気分になった。
あのとき読んだ本を、あのときの自分と同じくらいの年の子が手にとっていると思うと無性にうれしかった。
残念なのは当時あった「お話玉手箱」の時間がなくなってしまったこと。
いつか復活することを願っている。
雲ひとつない青空が広がるとある日。
こんな日でも無意識に本に手がのびる。
「こらっ、たまには外で体でも動かさないと!」
旧友の声がどこかから聞こえたきがした。
昨日だった
か
一昨日か
河口まで走った
川の土手を
走った
そこには灰色の空と海が
ひろがっていた
河口に着いて
息を
していた
ヒトは別々の
息を
くりかえしてきたろう
さっき後ろで
モコの寝息がきこえた
驚いた
まるいモコがいた
給食をかきこむように口に運んで、時計を気にしながらいそいでトレイを片づけた水曜日の午後。
一番に到着したと思った図書室にはもう大勢の下級生の姿が。
いつもは均等に配置されている4人掛けの机は隅においやられ、椅子だけが同じ方向をむくように列をなしてきれいに並べられている。
その先にはちょっとしたカウンターがあり、みんなを少しだけ上からみおろせるようになっている。
これから始まる有志の保護者による「お話玉手箱」、本の読み聞かせの会をみんな心待ちにしている。
小学校6学年のほとんどが集うこの時間、図書室は満杯になる。
図書委員長のわたしははじめに 簡単なあいさつをすませ、いつものポジション、一番後ろの壁にもたれかかる。
すぐ後ろの窓からはさわやかな風が舞い込んでくる。
不思議なのは普段そんなに図書室で見かけないような顔がたくさんあること。
毎週この時間だけは広い運動場がいつもより寂しく見える。
みんなが同じ方向を食い入るように見ている。
少しも聞き逃さないようにと耳を傾けている。
そんなみんなの頭を後ろから眺める自分。
感じることは違っても、同じ時間、同じ場所、同じものを共有する。
こんな時間が大好きだった。
トイレの中にも本をもちこんで長い間籠ることがあった。
一度読み始めると食事や睡眠の時間でさえも惜しいと感じた 。
卒業文集の友達への一言の欄には「もっと外で遊んだほうがいい。」と書かれたのはいい思い出だ。
そのせいかどうかはもう覚えていないが中学生時代テニス部に所属している。
図書室にある本は全部読んでやると本気で思っていた。
自分の好きな作家の新刊が出続ける限り生きていく。
大袈裟かもしれないけれどそう心から強く誓ったのもあのときだ。
小説、エッセイ、詩、伝記、専門書・・・・・あらゆる分野の本に目を通した。
田舎の小さな町で育ったわたしにとって、色々な世界を見せてくれる図書室はまるで宝石箱のようだった。
成長して、ふと母校に立ち寄ることがある。
自然と足がむくのは決まって図書室だ。
そこには配置こそ変わっているが、ところせましと本がぎっしり並べられている。
少し黄ばんだページを見つけるとなぜだか妙に懐かしい気分になった。
あのとき読んだ本を、あのときの自分と同じくらいの年の子が手にとっていると思うと無性にうれしかった。
残念なのは当時あった「お話玉手箱」の時間がなくなってしまったこと。
いつか復活することを願っている。
雲ひとつない青空が広がるとある日。
こんな日でも無意識に本に手がのびる。
「こらっ、たまには外で体でも動かさないと!」
旧友の声がどこかから聞こえたきがした。
もうええわ、わたしおとうちゃんとこいきたいわというて母身罷りき 蝶人
祖父、小太郎は、「主イエスよ」といいながら琵琶湖ホテルで亡くなった。
祖母、静子は、急を知らせるベルを押しながら亡くなった。
父、精三郎は、お向かいの堤さんに頼まれた反物を運びながら、駅前の病院で亡くなった。
母、愛子は、寒い冬の夜、自宅で風呂上りに櫛梳りながら亡くなった。
愛犬ムクは、自分を山で拾ってくれた私の次男に、「WANG!」と叫んで亡くなった。
さて恐らく、次は私の番だ。
私は、どんな風にして死んでいくのだろう?
それを思えば、そら恐ろしい。ほんまに恐ろしい。
私は最後の審判にかけられたら、いったいどんなところへ行くんだろう?
人殺しこそやってないけど、人さまには口が裂けても言えないこともやってきた私。
天国になんか、到底行けそうにない。
絶対に行けそうにない。
では地獄か? 地獄に落とされるのか?
地獄の沸騰した釜の中で、生きたままグツグツ煮られて、閻魔さんだか大天使ミカエルだかに、ヤットコで、えいやっと舌を引っこ抜かれるのか?
それを思えば、そら恐ろしい。ほんまに恐ろしい。
ほんまに恐ろしいが、ちょいと面白くもある。
ワクワクするところもある。
あっちへ行ったら、お母ちゃんやお父ちゃんやおじいちゃんやおばあちゃんやムクに、ほんまに会えるんやろうか?
先に亡くなったお母ちゃんは、またお父ちゃんと一緒に下駄の鼻緒をすげているんやろうか?
おじいちゃんやおばあちゃんは、中庭の奥の八畳の間で、「十年連用日記」をつけたり、裁縫をしたりしているんやろうか?
ムクはムクゲの根方で、朝寝して宵寝するまで昼寝して、時々起きてWANGWANG吠えているんやろうか?
そこへ私が「ただ今」なんて、もにょもにょ言いながら姿を現すと、
みんなびっくりしたような顔をして、
「なんや、まこちゃんやないか。よう戻ったなあ!」
と、口々に声を上げるんやろうか?
ムクはWANGWANG鳴きながら、私に飛びついてくるんやろか?
そうだと、いいな。
そうだと、いいな。
ああ、ほんまにそうなら、ええな。
今朝は
ぼんやりと日射しが
降っていた
西の山も
霞んでいた
そのヒトの庭にも
日射しは
届いているだろう
もう
君子蘭も
小手毬の花の色も
濁って
しまった
花も
いつか
腐って
落ちるだろう
日を
浴びて
いつか
中庭の地面に落ちる
あどけない、それはない、
容姿の鶏を煮てたよね
半永久に、出会った鶏は
あの虫を納得させるために
出現した鶏
もうキカナイ、このカタカナ
融通、決まりきっている
錆びついた鍋は離婚の勲章
綺麗な離婚だな、楽器のよう
そういえば、というか
前から、思っていた
夕方のピアノの指は
まるで鶏だった
人さし指は交通事故を起こし
薬指は川の水位をあげた
小指は男を浮気させ
親指は口座の金を増やした
中指だけが痛かった
中指は長いからかな
外側ってかんじ
丘ってかんじ、鶏って容姿は
どこ行ったんだいキタナイなあ、
突然、君主が
目の前の桜に止まった
群青だった、グレーの君主を見ると
あどけなく笑ってみせた
無意味だろう
虫は体に入ってくるから
いい貰い手が来る
まわって
るんだろうね
ぐるぐる
とね
ものすごいスピードで
ずっとね
誰も
気づかない
墓のまえで
あぐらをかいて
酒を飲んでたりする
滅びに
むかっている
青空に
ぽかんと
きみは浮かんでいたね
サヨナラ
この世は
ずっとまわっていたさ