point 指さす

昨日
モコと海辺を歩いて

海と
空を
みました

空にはかもめが飛んでいました

今朝

窓の外に
西の山は青くかすんで

燕たちがよこぎるのをみました

あのヒトがいいました

つかみどころがなくて
空をみたり太陽をみたりしていると

あのヒトがいいました
あのヒトはいいました

 

 

with 〜と一緒に

西の山が
青くかすんで

小川の傍にすんで
蝉しぐれをあびている

マリア・コゾルポヴァの
ヴァイオリンソナタ第3番を聴いている

西の
山の
青いいただきが

白い雲にかくれている

今朝モコと浜辺を歩きました
わたしは今朝モコと浜辺を歩きました

 

 

loudly 大声で

芝生の
さきに突堤があり

その向こうに
灰色の空と海がひろがっていた

灰色の
胸のなかに

マリア・コゾルポヴァの
ヴァイオリンソナタ第3番が聴こえた

悲しみ
だった

普遍的な悲しみだった

ウォーと叫んでいた
ウォーと叫んでいた

 

 

schedule 予定 予定表

もう
7時になってしまった

仕事にでかけなきゃいけない

シャワーをあびて
下着をかえて

しろいワイシャツをきて
黒いソックスをはいて

灰色のスーツをきて
電車にのって

電車から多摩川をみて
そして空をみて

そしてわたしは生きていつか死ぬだろう

 

 

 

receive 受け取る

雨があがって
ノコギリ草の白い花がゆれていた

雨の庭をみつめて

そのヒトは
切れない持続が空っぽになるといった

空っぽの
皿をさしだして受ける

空っぽの皿をさしだして受ける

ノコギリ草の白い花がゆれていた
ノコギリ草の白い花がゆれていた

 

 

smell においがする においを嗅ぐ

深夜

人口呼吸器のパイプがやぶれ
リーク警告音が鳴り響いた

警告音のさきに母の死が
あった

肺に酸素が送られない事態に
生と死をじっとみていた

母の人差し指がかすかに
左右にゆれていた

そのとき

母の匂いがした
母の匂いがした