工藤冬里
家族を創ろうと思って造ったのに死に別れるのはなぜか
テザリングのために俺たちは斜めに向き合い
英数字を読み上げた
晴れやかなものを犠牲にして
銃のように空洞はすぐに腐敗して
見分けが付かなくなる
どんな武器も役に立たない
光の残影が赤い線となっている
詩を終わらせようとしてこの店に来た
昔の学校のようだ
#poetry #rock musician
俺は腹に何かを詰め込んで彷徨っているゆうれいにすぎない
見上げる一様にうすあかい夜空に月は見えず
単発の大喜利で歩を進めているだけだ
祈ればいいんだという声が聞こえ
未来の俺は祈っているが
それは遠い過去のようだ
分断がそこまで来ていて
本は最強決定戦のみとなった
嘘くさいだろ、嘘くさいだろ、という横風を受けながら
踵に集中している
シオン
とうとうふたりだけになってしまった
きみどりと茶色だから古生代ぽいのだろう
その木からシオンに線を引いて
心臓を経由させると
いくつかの電波は情を点滅させる
黄みどりと緑と茶の混じった全体は日没に向けて暗くなってゆく
親子の情を基本に据えた世界が今日も暮れようとしている
従順によって今では可能になった
シオン霞ヶ関で働いている
グローバリズムに植え付けた願望?
暮れていった 暮れていった
日本が最初に暮れていった
#poetry #rock musician
昔読んだフランシス・ジャムの回復期という詩に含まれていたひかりが、人類史とは6000年の風邪にすぎないというたのしさだったと気付く
なんでもそうだけど、詩が良かったんじゃなくてロック史に引っ掛かるから良かったてことだ
芸術が弾圧されて基盤を失うのも言ってみれば「にがい光」(小林嵯峨)だ
自作の拷問機械で
「彼さん」では伝わらない
バリアの外れた痛み
単語も車の色も効果を為さない
リストアップされた人さん
雨さん人さん
終わりではないと思い込んでいる人さん
磨かれた穀粒
びちゃびちゃ品川駅
鯖色の雨の中、ト音がマヨネーズのチューブのように横たわっている
雨さん人さん
#poetry #rock musician
異次元エフェクターも毀れて剥き出しの心配を配線する
半田付けされた銀杏葉を写体として
その黄色を非車体として流す
現実界仕様だな
病疾を美容室と聞き間違えてはや6年
覚えずウラの家に至る
ウラニホン
ウラニホン
ウランに惚れるのと
コバルトも掘れる能登
よ! 半導体に敝れた女は能登へ行くのよ!
現在、過去、未来
私たちはあり得たかもしれない未来を生きているだけだ
https://video.twimg.com/ext_tw_video/1766454952183144448/pu/vid/avc1/18×12/17xUX6I-Yyxmfh79.mp4?tag=12
過去は脳内にしかないし現在は瞬間的に過去になっていくから未来しかないわけだが、例えばどんなに寒くても風呂場の前で服を脱ぐだろ?だから大事なのは湯の温度とその保証だ。ビデだけあって湯の出ないホテルなんて沢山あった。脱げなくなったらおしまいだ。
未来のライオンが過去を並べ替える
現在は言質を取ることしか出来ない
髪型はお任せで
出来ることをする
花の見かけの無力を観察する
やられたことを思い起こす
そうでなければ4月に羽が生えるだけだ
#poetry #rock musician
茎があり花があった
国旗のような花
見たことがある
動画になったブロードウェイ・ブギウギだ
%で報告だと
549万人のうち210数人だから2万6千人に1人、
助けは野獣ではなく別の国から行く
菓子は食べない
正しいところに逃げる
何がいけなかったのだろう
それぞれの魅力的な特性を併せ持っていたが
男女に分けた
どちらの特質も詰まった卵のようだ
持っているぜ
持っているわ
顔を覆え
限界を弁えるほうの慎み(humilityではなくてmodesty)
控え目だけではない蛍光緑
リズムの良いフォークのヒット曲のように
森恒夫のように怯えて
曲がった地層ごと重機は持ち上げた
葉脈の赤いアルト
マットな鉄の爆弾
読み書きできるようになる
思い付きで話さないと腰が痛い
鷹の飛ぶ青白い空
柄が見たことある
白いケチャップ状に溺れている
値切り方を教える
筆ペンの声
筆圧の変化は劇的だ
塩で消毒
勝手に映画を観ている
#poetry #rock musician
愛が気体に似ているのに対して
希望は生き物に似ている
そうこう不適切しているうちに
低い山はさらに低くなって
高い山は低い山よりさらに高く感ぜられた
荒唐無稽の希望が
釣銭無しの24時間無人スイーツ
長引けば長引くほど深まる
喜びましょう
アンチナタリズム?
でもhope in で既に「〇〇を待つ」という意味が含まれています
名詞と動詞は螺旋状に絡み合っています
希望がないと待たない
待たないと希望はない
自覚がないとぼやける
希望に希望を塗る
その生き物は強くなっていくだけ
自分は助けることはできないが
100万年でも待つ価値がある、と思わせる
体内60%水分
忍耐の自覚
自覚がないとぼやける
体内60%水分を24時間無人スイーツで無い釣銭に照らし合わせて
病院を抜け出した生き物
#poetry #rock musician