青痣

 

クイーカ

 
 

耳鳴りに突きつけられた犇めく闇の 青痣
かの燭台にはシナプスの火花が 
絶えることなくくべられている
棒と思えば振りかざせるあれを
食らったつもりで死んじゃえる私の一つの認識で
終わらせた世界のベン図のとりうる有効射程は
眼球の裏側
に過ぎなかったのだ

終わらないグラデーションを揺蕩い
数限りない瓦礫の積み木に一縷のインスピレーションを掴んだ
そんな日々を慰撫する如く
内側に丸まりだした自我
破瓜せよと 喚く赤い理性も背いて
埋めたての瘡蓋を剥がして
新しくすることだけ

ああ 青くなるまで撫でてくれ!
赤く噴き出さないように そっと 
殺さないように殺ぎ続けてくれ ずっと
その 棚に並んだ石鹸のような笑みで

何番煎じの生活だろう
上京
狂騒
ハイドアンドシーク
白線の外を怖がる小学生に
いつの間にか同調していた

ランドセル     
        ≪ が 鳴く≫

干潟 どこ までも
幸せを噛みしめたなら奥歯に埋まったスイッチが押されて
滲みだした水位で簡単に溺れる
そんな予感が僕を
蟻みたいに僕に舟を編ませている

どこへも行かなくていいように
深く深く錨を下ろして
昼寝するだけの舟があったら

青くなるまで撫でてくれ
脆くも崩れ落ちないように そっと 
溺れないように泳がせてくれ ずっと

青くなるまで!
この星が蒼くなるまで
青くなるまで
見えない手の平は転がし続けるだろう

俺たちをだよ

出られない
出られなかったいくつもの雲たちが
涙となり土に消え
目玉を遂に抜けました

そんな寓話に託すべき夢を
視るために瞼を閉じる
瞼を見ている
犇めく闇の 青痣

26時
長針が徐に首を垂れる
祈りが 下りていく

断崖に沿い
吹き抜ける 文字という文字

その向こう
うらら靡く黒いシーツ

誘われるように
洗われるように
救われるように
沈み込んでみたとしたら

 

 

 

また旅だより 55

 

尾仲浩二

 
 

北との国境に近い町を歩いてきた。
道路を挟んで立ち並ぶ可愛いロボットは、有事の際に爆破して道路を塞ぐため。
街を流れる川の上流には大きなダムがあって、北が一気に放流すると街は水没するそうだ。
線路も道路も繋がってはいるけれど先へはいけない。
自動小銃を肩にした若い兵士に通行証を見せゲートを開けてもらう。
車で案内してくれた韓国の友人が彼らにスニッカーズを手渡すと嬉しそうに笑った。

2023年3月3日 韓国、江原道にて

 

 

 

 

川と駐車場

 

道 ケージ

 
 

登戸から
多摩川を左に見ながら
土手を下る
自転車の
いつもの帰り道

東名下を抜けると
それはある
ずらりと並ぶ車

川は小さく左に蛇行する
対岸の駒大グラウンドのサーチライトが
川面にまぶしい

「金の家」
ふざけた名前のマンションの駐車場である

見下ろすせいだろうか
すべて後ろ向きのせい
うすきみわるい
ずらりと並ぶ蓋は
虐殺のあとのよう

白い車
灰色、黒
白いのが多い

トランクには
骨壺が一つずつ
収まっている

駐車場って変だよね
学生に言ってみる
キョトンとしている

駐車場は本当はお墓なんだよ
いないのにある
そこにはいないものがある
いることを示すいないもの

白いエレベーター塔は
大きすぎるスツーパのよう

多摩川に
Nのように入るなら
ここと決めた蛇行地点ではある
冷たいのは嫌だから夏がよい

お墓に行く
こちらは緑ヶ丘霊園
多摩丘陵の端
桜並木が悲しい
そこにはいないものがある
咲いていないからというわけではない

そこから
多摩川を見る
あまり光っていない

Nは繋ぎとめて
自らを
流れないようにした

 

註 Nとは西部邁氏のこと。Wikipediaにその自裁の詳細がある。

 

 

 

改装工事

 

工藤冬里

 
 

あゝ居ちゃあいけないんだ
トイレのない新居で
折り畳みベッドを抽き出し
初心者も熟練者も同じ籤を引いて
透明な瓦もあるのだと
南しかない南を向く
無秩序の反対は秩序ではないから
折角の花がと言い捨てて
外壁はもういいから
加工魚の夫を従え
うたう
籤を使ってうたえ
トイレのない家で

スケルトンの魚が上ってきて
舌足らずの大陸の食材となる
贖罪とは無人店舗の加工品を避けること
ドブ浚いの大陸を南へ南へ
その泳ぎに要点なんてあったのか
災厄の家を組織する五分搗きの米が腹の砂丘の半分に減り
顔の見えない救援を発酵させる
春よ春よ春の夜よ
起きてからでは間に合わなかったそれらしいAIアンビエントの安否
赤い水を衣類が吸う
祈りのない法蓮草と牛蒡から離れて
ハツの焼け具合をつっ突く
分画のインド人は多い筈だ
藍隈の選択肢は書面にする

 

 

 

#poetry #rock musician

心の壁、裸の刻 (青姦スポット、ふたご座流星群の唄。)*

 

今井義行

 
 

Every …body……、
野生の、creature!!
自分で自分の肛門に、指先を挿入すれば
ウンチ、がまとわりつくのは、
自然なことさ……、

糸を引くくらいが
良い デスネ……、

人工衛星、ジャナクテ腎臓肛門、
オシッコ、モ!出チャウ!!

それを口に運び、
目を瞑り、味わう、なんて
幸福行為以外の
何物でもないと、
……………………………
Guys and Dolls、高笑い。

そんな僕らは、青姦スポットへ
行くと、良いぜ😂
【本質】だけで、生きられる。
When Men were Men, and Girls were Girls
……………………………
Un homme et une femme「男と女」と記せば
チョット、違うねと成り、

ヤリチンヤリマンと言い換えれば素敵
ヤリチンヤリマン無敵、
そんな連中…溢れる、
日本、東京都、
黄金公園のさなかで、
男「性」は、男根、
女「性」は、女陰、
懐かしさも
匂い立つような……感覚の中踏み込む。

Someone just commented that Yoko Ono should have given these girls vocal lessons. Say What? Yoko was a feral screecher whose “songs” were an everlasting embarrassment to her, and were produced only because she was John Lennon’s wife.

イマサラ、
小野洋子の騙る自由に、、腐ったgrapefruit
白石かずこ聖なる淫者ぶち込み
Wandering for the sun…………、
混ぜっカエシ、
この刻(トキ)、
ヒト泡、吹かせてやる。
2023,
何か新しいもの創るからJoinusじょいなす……!!

僕が嘗て「自由主義的で、良いなあ」って、
想っていたのは……
1990年代の渋谷……
一人で、彷徨い、マクッテたら、
強いguitarのカッティングに
【野宮真貴】さんというポップアイコン。
(1960年3月12日 ー)
Maki Nomiya……!!
popiconは、僕の目の前で……燦めいてた、

貝殻のeye shadow、lips,
変容自在な鬘(カツラ)、
徹底して造り込まれた明暗……

LondonーParisーLondonーParisー
LondonーParisー、🇬🇧 🇫🇷
yeah、yeah、yeah……🎶
何だったの? あの唄……は?!

渋谷でLondonーParisかい😂【ぶっ飛びー】ダッタネ😂
あの、スキャット……!!
LondonーParisーLondonーParisー
LondonーParisー、
yeah、yeah、yeah……

textile!
textile design日本に居ながら「馬鹿言ってんじゃないよ」って翻案した……!!

その、【野宮真貴】さん、
現在(2023年)も、燦めいてらっしゃる
と、伝え聴いたから、
僕は、黄金公園(?!😳)のライヴ……、
黄金現場へと 😂、行って、みたのさ。

その、夜は、ね……
ふたご座流星群、が見られる、
という奇跡の日、だった………。

黄金公園の【自由主義的広場】では、
自由主義的学問を修了してきた者達
を除いた、単なる青姦愛好家=【ヤリチンヤリマン】が、まだ青空の残る
夕刻から…スーッポン…スーッポン、
自由主義的性愛=【オフパコ】*に…
耽る光景が、
展開されていたという訳、だった…。

──自由、って、いやらしい、わ😉

中央に、特設ステージが在り、
Introductionの後……、
バトントワラーをしながらウサギスタイルの真貴さんが、
ムニュウ………って、
迫り上がってきたんだ!!
ウサギスタイルの真貴さん……、
股の切れ目から陰毛バサバサ…、
「さあ、かかっておいで」
と、うらごえで煽る、煽る……。

a,udienceの…群がる希望!
押し退けて………… 、😆😆

「はいっ!!」って、
一番最初に、手を挙げた
のは、僕だった、さ。
僕は、黄金公園の木陰から、
中央特設ステージへ
なだれ込み……、
「真貴ぃ、真貴ぃ、…」と、
高揚していた、よ!!

そして、誰にも命ぜられて居ないのに
ズボンを脱いで……、
下半身、丸出し◎に、なったのさ。
ブルンと、オチンチンが、出た。
「ぶらぼー」「ぶらぼー」……と、
僕のオチンチンをねっとり捉えたa,udienceが、
熱くなって、将棋倒しになった、

「将棋倒し」って、古臭い表現じゃないか?!
というところで、僕を含む
自由主義的観客は、うねりとなり、
訳も分からず、交配して……、
深夜まで…スーッポン…スーッポン、
自由主義的性愛=【オフパコ】*に…
耽る光景が、
展開されていたという訳、だった…。

──自由、って、いやらしい、ね😉
ねーーー、😵😆

心の壁を生きよう、裸の刻(トキ)を生きよう! (ここは、青姦スポット、ふたご座流星群の流れる場。真貴さんの唄は μ’s……。)

「ワタシのいもうと、“原田知世” ちゃんの40th Anniversary Special Concert “fruitful days”も、
よろしくお願いしますねーッ………!!」って、
真貴さんは、拡声器でannounceした。

LondonーParisーLondonーParisー
LondonーParisー、🇬🇧 🇫🇷
yeah、yeah、yeah……🎶

と、歓喜の、どよめきが沸き起こる……、
黄金公園…、特設ステージ…で。

そう…、知世ちゃんと言えば……、
永遠のアイドル顔に加え【食糞主義】の…、
噂の絶えない、
これもまた、僕たちのμ’s……サ!!

はは、彼女たちみたいに
強い自由主義者に、成りたい、モノダ……!!

😆😆 twist & shout!!

下半身、丸出し◎に、なって………、
ブルリ ブルリ 🥶と、オチンチン、出した、
僕は、「真貴さーーーん!!」と
叫びながら、ステージの上…転げ回った、
ソシテ 真貴さんの…手のひらに
熱い塊…を脱糞した。「ま…まあ、
美味しそーう🤤…………!!」って
真貴さんは、歓喜して…………、
僕から出た…黄金時代を頬バッタヨ!!

「ああっ、サーイコー!!😋」

良い、役どころを、すっかり……
舞台で…独り占めしてしまった、僕は……、
周りを取り囲むグルーピー、
Hells angelsの連中から羽交い締めに
され、ちゃって……、

ストンストン…!! 他愛なく去勢されて
しまった、のさ……!!
「ああっ、サーイコー!!😋、
それもまた、大いに、良きこと哉!!

……………………………
🌠雑食、万歳!!🌠
……………………………

死ぬ前に たった 一度だけで いい
思いっ切り 笑って みたい
陽の当たる 大通りを
口笛吹いて 歩いていく………………、

         (陽の当たる大通りより)

 
 

*ジョンレノンのアルバムタイトルを参考にした。
*オンラインで知り合ったもの同士でセックスすること。
・男女ともに遊び目的である
・周りの人にバレにくい
・恋愛経験が必要ない
・男性のライバルが少ない…などが、メリット。