広瀬 勉
#photograph #photographer #concrete block wall
かっとくる夏の盛り
かずとん村もかっと様変わり
見守り用の大人ベッドを
ミヤミヤと一緒にかっと2階へ
寝室で赤ちゃん用ベッド2台をかっと組み立て
大人ベッドを両脇からかっと挟む
こうしておけば夜中どちらの様子も見張れるんだ
それから1階のお昼寝マットの周りを
運動量多くなるこの先見越して
ベビーサークルでかっと囲う
昼夜の区別がはっきりついてきたからね
昼は1階、夜は2階
いやー、暑い暑い
かっと作業終了お疲れ様
初めての2階
抱っこで昇る初めての階段一歩一歩に
興味津々首くるくる
さあ、ここが新しい寝るところだよ
左のベッドにコミヤミヤ
右のベッドにこかずとん
床に置いたランプに照らされて
ぼんやり歪む天井と壁に
興味深々首くるくる
そのうちだんだん2人の瞼が
重くなって、くるくるくる
コミヤミヤが左からすぅーっすぃーっ
こかずとんが右からはぁーっひぃーっ
冷房入れてもまだあっつい空気を掻き乱す
コミヤミヤとこかずとんの熱い息が
左から右から挟んでくる
かっとくる
疲れてるのに目が冴えちゃうな
両側から息
眠ってる間に途切れちゃうんじゃないかって
心配で心配でたまらなかった頃もあったけど
これだけ強く熱く挟んでくるなら
もう安心か
よし、ぼくも負けずにいっちょ息吹いてみるか
ふぉーうっ、ふぁおーうっ
おお、我ながら
かっとくる
夏の盛り
春なのに仕事をしない恥晒しの子供はまず立ち上がらなければならなかった
白茶けてきたのは白髪だからだ
アニメの犬のように
守り切ることのできないゲームのように
浅かった椅子を坐り直して
言葉が人を永遠に助けることができるならば
趣味だけでは豊かになれず
生を存えさせることができない
醤油差しのように坐っていた
体の中に銀があり
137.5度の渦巻に粒子ごと呑み込まれる

アルミの塵取りが光って
失透空色のアレイを片手で持ち上げ
投げ捨てても投げ捨てても
日の出日の入りが重なり
牡丹色系列の重荷は海底に
見えない力なのでそれはセオリーではなく経験
#poetry #rock musician
ひとと
ひとが
いる
縁側にいる
台所で
鈴の音がきこえる
ひとが
いる
息をしている
白い髭が伸びている
いのちを
分けている
・・・
** この詩は、
2025年4月25日 金曜日に、書肆「猫に縁側」にて開催された「やさしい詩のつどい」第16回で、参加された皆さんと一緒にさとうが即興で書いた詩です。
#poetry #no poetry,no life