さとう三千魚
朝
川沿いを
河口へ
走る
ナメクジがいた
カタツムリがいた
アスファルトの歩道にいた
歩いた跡は
銀色に光っていた
河口には
ノラがいる
風に吹かれてる
・・・
** この詩は、
2024年6月21日 金曜日に、書肆「猫に縁側」にて開催された「やさしい詩のつどい」第6回で、参加された皆さんと一緒にさとうが即興で書いた詩です。
#poetry #no poetry,no life
朝
川沿いを
河口へ
走る
ナメクジがいた
カタツムリがいた
アスファルトの歩道にいた
歩いた跡は
銀色に光っていた
河口には
ノラがいる
風に吹かれてる
・・・
** この詩は、
2024年6月21日 金曜日に、書肆「猫に縁側」にて開催された「やさしい詩のつどい」第6回で、参加された皆さんと一緒にさとうが即興で書いた詩です。
#poetry #no poetry,no life
2024年3月
お父さん、ボク、あさって床屋さん行きます!
行こうね。
―小林散髪屋にて。
コウちゃん、起きてくださいな。どうして寝ちゃったんだろうね。
お父さん、吉高由里子、2回泣いてたよ。
ああ、2回泣いてたねえ。
脳腫瘍、オデキでしょう?
そうだね。脳のオデキだね。
お母さん、アルファベットのIは、数字の1みたいだよ。
似てるね。
お母さん、ナラヌはイケナイのことでしょう?
そうですよ。
「コウさん、お仕事してください」って言われたよ。
誰に?
シバノさんだお。
いつ?
むかし。
コウ君、シバノさんて、男? 女?
おんなだよ。
シバノさん、まだいらっしゃるの?
もうやめたよ。
そうなんだ。
2024年4月
ボク、オクラ好きですよ。
お母さんも。あしたオクラ食べようか?
「ようこそ」って、なに?
よくきてくれました、よ。
コウ君、アイちゃんが来るんだって。
ぼく、ウレシイですお。会いたいですお。
お父さん、ぼく平成16年「金八先生」みましたお。
へえー、そうなんだ。
お母さん、タイムアップって、なに?
時間だよ、ということよ。
お父さん、起きてください。
いま何時?
7時だお。
分かりましたあ。
下に降りてください。
はい、はい。
お父さん、大好きですお。
コウ君、ふきのとう舎で、なんかやったね。なにしたの?
分かりませんお。分かりませんお。
お母さん、記憶って、なに?
覚えていることよ。コウ君、なんでも覚えているね。
海の幸って、なあに?
海でとれるいいもののことよ。お魚とか。
モノレール、ジエットコースターみたいですよ。
そうですか。
そうですよ。
お父さん、黒柳徹子と石原さとみの番組撮ってくれた?
撮りましたよ。帰ってきたら一緒に観ようね。
―「虎に翼」をみながら妻が、
かっこいい!わたしもあんな生き方したかったなあ。
今朝も
遅く起きた
河口に
行けなかった
近所の小川沿いを走った
ゆっくり
走った
ゆっくり走らないと
風が
見えない
ときどき
立ち止まる
佇む
揺れるのを見てた
ノコギリソウの
白い花の
揺れていた
ヤブガラシの花の
光っていた
以前
働いていたころに
新宿の甲州街道でヤブガラシの花と会った
傍らにいた
揺れてた
光ってた
今日
カサハラさんと
午後から車の荷台を平らにする約束をしていた
詩を
書かなかった
#poetry #no poetry,no life