わたしは
バーナンキ議長は
量的緩和政策の継続を告げた
阿部総理は福島第一原発の汚染水問題について
特別措置法の検討を指示した
相馬市漁協は汚染水問題で
消費者の動向をみて対応を検討するとした
気象庁は台風18号で
竜巻が10個発生したと発表した
わたしは
バーナンキ議長は
量的緩和政策の継続を告げた
阿部総理は福島第一原発の汚染水問題について
特別措置法の検討を指示した
相馬市漁協は汚染水問題で
消費者の動向をみて対応を検討するとした
気象庁は台風18号で
竜巻が10個発生したと発表した
夕方に
サラダをいただきました
それから
神田で知人と飲みました
ビールを飲んで
燗酒も何本かを飲みました
魚のあら煮が美味しかった
深夜に
荒井くんから電話がありました
わたしの最近の叙情性を批判されました
途中で眠ってしまいました
大風のあとに
姉の庭の桔梗の花の匂いを嗅いでいた
名前のない
名付けられない
ものは
焦点のあわない夢の場所にあった
桔梗の花を嗅いでいた
桔梗の花を嗅いでいた
大風のあとに
暗い階段をおりていった
階下の桔梗の青い花の匂いを嗅いでいた
カタチ
質
典型とは
遠いところにそれはあるだろう
すべての者たちの
忘れられた夢のなかでみた夢のなかに
それはあるだろう
カタチ
質
典型から逃れるもの
名前のない
名付けられないもの
姉の庭の桔梗の花の匂いを嗅いでいた
匂いのない花を
ブラームスもいた
星々のした
粉砕されたものを継ぐ
粉砕され死んだものたちのなかに
いのちがある
星々のしたいのちを継ぐ
星々のした死んだものたちのいのちを継ぐ
そこにいた
晩年のブラームスもそこにいただろう
星々のしたにいただろう
深夜バスで北へむかう
北とは
ないふるさとである
一切のカルマを棄却し深夜バスは北へむかう
ないふるさとへむかう
ふるさとの母は語らない
ふるさとの母は観ない
ただ聴いている
ただ聴いている
母はひかりの声をきいている
母はひかりの声をきいている
あなたにも
消えたしっぽはありますか
そのしろく
まるいお尻のしたに
消えたしっぽはありますか
小動物だった
ころに
風がすぎるのをみていた
このはが
揺れるのをみていた
こわいとき
脚のあいだにまるまっていた
しっぽを振って
草原をはしった
薄暗い
葡萄屋の片隅で紙片を渡された
そのヒトは
小さな手帳にコトバを書いて渡した
薄い口から厚い口へと
水は温むという内容だった
そのヒトが
渡したのは意味ではなくコトバだった
手帳の紙片を破り
渡されたのはそのヒトの存在だった
こどものころ
先生たちが嫌いだった
でもいつか
先生に見えない先生にあった
先生は詩をかいた
その詩は詩とおもえなかった
先生は最近キャーとかいた
先生は年老いてウォーと叫んだ
その叫びは流されていった
ヒトたちのコトバにならない声だろう
手紙はとどいただろうか
手紙は
ふたり
わらっていた
ぼたるさんと
加藤さんががわらっていた
清水さんの句会でふたりの写真をとった
わたしがいないのはわたしが撮影していたからだった
手紙はとどいただろうか
手紙はとどいただろうか