今井義行
母と子の間には”絆 ”というものがあって━━━
つる草のように全方位に伸びている
くっきりと健やかに伸びているものもあれば
うねうね・・・と伸びているものもある
どういう絡み方をするにつれ良し悪しの問題ではなく
ねじれ具合のようすがどんな形状──オブジェになっているか
「ごみは可燃物と不燃物を必ず分別して 下記の曜日の朝に出してください」 ”絆 ”を引きはがして
決済が下るとき なにかが華かは分からない
どちらがより相手を咲かせようとしたか
●◆▼★Σ§ΗΦ「●◆」「●§」「●α」」「●Σ」・・・
けれど いつも頭に●がついて見守られている
図鑑によるとわたしは「放蕩息子」の相なのだそうだ
母親にとって 子どもはいつまでもあのときの子ども
勝手に物件を契約して 狭い場所で詩を書こうとする
わたしを「放蕩息子」として否定したがっているかのように
好きかってしているから仕方ないけれどね
おかあさん・・・あなたは全知全能でないことも
「こんなはずでは」とも既に判って知っているのでしょう?
それでも 放蕩息子は「●◆」「●§」「●α」」「●Σ」・・・
いつも頭に●がついて見守られている
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図鑑によるとわたしは「放蕩息子」の相なのだそう
どんな放蕩かといえば「静かで狭い場所で詩作三昧すること」
これは 損か得かのスケールでは測れるものではないな