無一物野郎の詩、乃至 無詩! 110 megu さんへ
さとう三千魚
みちばたに
いる
わたしも
いる
かたすみの
ちいさな
ピンクの
ヒメツルソバ
咲いてる
まるく
咲いている
***memo.
2024年11月23日(土)、
静岡一箱古本市の日に、水曜文庫での”無一物野郎の詩、乃至 無詩!” 第31回で作った110個めの即詩です。
タイトル ” 小さな ”
好きな花 ” ヒメツルソバ ”
#poetry #no poetry,no life
みちばたに
いる
わたしも
いる
かたすみの
ちいさな
ピンクの
ヒメツルソバ
咲いてる
まるく
咲いている
***memo.
2024年11月23日(土)、
静岡一箱古本市の日に、水曜文庫での”無一物野郎の詩、乃至 無詩!” 第31回で作った110個めの即詩です。
タイトル ” 小さな ”
好きな花 ” ヒメツルソバ ”
#poetry #no poetry,no life
れんげの花
摘んで
あなたと
生きたい
れんげを
味噌汁にいれて
あなたと
暮らしたい
あなたに
れんげの花を
あげたい
***memo.
2024年11月23日(土)、
静岡一箱古本市の日に、水曜文庫での”無一物野郎の詩、乃至 無詩!” 第31回で作った109個めの即詩です。
タイトル ” これから ”
好きな花 ” れんげ ”
#poetry #no poetry,no life
赤ちゃん集まってる
これがコミヤミヤ&こかずとんのお仲間たちかぁ
今日は市の3・4ヵ月目健診の日
受付済ませて3階の会場へ向かうエレベーターには
抱っこ紐からぷっくり手足がゆらゆら
ひょなっと首がくぅねくね
エレベーターの扉が開いたらそんなのがいっぱい
その中にコミヤミヤもこかずとんもいるんだけどね
まずは保健師さんが歯の衛生について説明
これから歯が生えてきます
ぼくもミヤミヤも他のお母さんお父さんも熱心に聞き入ったけど
赤ちゃんたちは関係ない
隣の男の子、あっち向いてこっち向いてふぅらふら
隣の女の子、ひぇんってちょい泣き
コミヤミヤは一心不乱に指しゃぶり
こかずとんはぼくの膝を蹴っては蹴って
動くわ動くわ
でもまだ歩けない
歩けないけど動けるというエネルギー
説明終わってそのエネルギーが広いスペースにぞろぞろ移動
オムツだけになって、バスタオルでくるんで、さあ健診
台の上に仰向けに寝かせて膝を押さえて移動版するするっ
こかずとん コミヤミヤ
お次は体重
体重計に仰向けに寝かせて針がふるふるぴーんと静止してあっというま
こかずとん コミヤミヤ
標準よりちょっと少ないけど問題は特にないか
仰向け仰向け
いつも仰向け
赤ちゃんたち、みんなこの姿勢で頑張ってる
ほら、ウチの前の子は
始まる前は足をもぞもぞ動かしてママの服の裾握って
だけど台の上に乗るとぴたっと静かになって静かに計られた
「台」ってのはすごい魔力があるんだね
それとみんな台から降りる時ゆるっと背伸びするんだね
頭囲計ってもらって初老の女の先生が診察
指を左右に動かすと
コミヤミヤのまんまるい目が不思議そうに追っかけた
耳の近くでぱんと手を叩くと
コミヤミヤの柔らか頬っぺがぴくっと引きつった
視覚OK、聴覚OK
こかずとんもOK、OKだ
だけど先生と向かい合った時ちょっと泣いちゃったな
「特に問題ありません、順調に育っていますよ」のお言葉
ありがとうございました、安心して頭を下げて
バスタオル剥いで服着せて
最後にお世話になった保健師さんと面談
コミヤミヤとこかずとん覚えててくれて
「どの赤ちゃんもそうですが双子ちゃん大きくなったんでびっくりです」
問診表見ながら質問してくれて
OK、OK、帰りましょう
健康センター出ると8月のあっつい空気がムウッ
「あっついねー、でも特に問題なくて良かったよねー」
抱っこ紐姿のミヤミヤとかずとん
ハンカチで汗を吹き拭き駐車場へ急ぐ
抱っこ紐の中のコミヤミヤとこかずとんは朝寝グーグー
そして
育休終了まであとひと月半
この暑さが和らぐ頃には楽しかったかずとん村も閉鎖か
ぼくの分まで頑張ってくれてる同僚たちのためにも
仕事には早く復帰したいって思ってるんだけど
寂しいね
健診で問題なくって
かずとんがいつもいなければならないこともなくなって
遂にかずとん村も閉鎖
寂しいね
あっつい、あっつい、ムウッ、ムウッ
憂愁の時を歩く
抱っこ紐姿のかずとんパパだ
青い履歴書が
空にある
どこにも
うまれなかったと書いてある
雨だから欠勤
夜になってもやってこない
わたしはそういう労働者になりたい
「孤独ってわけね」
休むことなく
光をはこぶ
あのばかもの
(ときには茜色に)
今日もまた
死んだので空は広がっています
昨日は
伊豆稲取の詩野さん* に
会いに
いってきた
片道134kmをクルマで走った
沼津から
天城峠を越えて
うねうねと山道を走った
詩野さんは稲取の丘の上のガソリンスタンドを改装している
無骨な棟梁さんが壁をぶち抜いて窓を作ったのだという
そこから
海が見えた
” bookend “という人が集える場所を作ろうとしている
ひとは何故つどうのか
ひとは何故生きるのか
ひとは何故死ぬのか
詩野さんの笑顔をみた
少女のようだった
しあわせなんだなと思えた
わたしも
いつか
いなくなるが
会えてよかった
* 詩野さんは、子鹿社の社長、詩野さんのことです.
#poetry #no poetry,no life
クルマで
きた
275km
クルマできた
かつて更埴市といった
千曲にやってきた
根石さんと
蕎麦を食べた
きのこ鍋でビールを飲んだ
福寿の温泉にはいる
二本の脚を伸ばす
首まで湯に浸かる
詩は”結果”なのかなあ
湯舟で
根石さん*はいう
“仮定”でしょ
“結果”だとしたら
酷すぎる
湯舟でわたしいう
根石さんの問いには”仮定”があり”過程”がある
深夜に
根石さんとコンビニまで歩く
根石さんはおむすびを買う
わたしは赤いリンゴを買う
* 根石さんは、詩人の根石吉久さんのことです.
#poetry #no poetry,no life
河南を与える
ひとつ豫州は松山の
二人に子供はいなかった
今では六ヶ月
匂いさえダメだった
二日酔いから推察するしかない
トランスの子らに約束
譲歩せよ
丁髷の額が白い陶器、鷺の白
夫はminer、アメジストを掘り
より貴重でさえあるものとして出てくる
金属団地の移民に天からパンがシラスの白
自分の国民を憎むようにと教えたベレア人会
調和の取れた色彩
農薬塗れの幸福塗れのな
澱粉主体の完全食のな
紛い物と被った法とな
師匠の汚れのな
布を巻いた水鉄砲におんなじ薬剤
転校したら教科書が替わっていて
特攻を待っていたら別の神の風が吹いて
引換券を飛ばした
岩肌に柔らかい部分があると又聞きした宮司
上からの光で瞼と頬骨が白い
声に合わせて身体を密着させる蜈蚣ニンゲン
調和などしていないが種は一致している
目を覚ませ!何故?
脳の指示に応えていないヒトであり続ける
棒状のがしっとした四角い柱が見える
ロ・ルハマとロ・アミがよさこいを踊っている
達しなかった夢が反歌として現れる
要約できない人生は反歌として経験される
#poetry #rock musician