小関千恵
「からだの節々に居るものたちがとても元気だ」 と
今朝 目覚める間に
詩をかいていた
つぎつぎに出てきていたのはとてもできたことばのようだったのに
からだを起こして記そうとすれば
最初に記したそのことば以外は思い出せなかった
半分眠る私の体内で
それらは活発だった
わたしがそれらになることはできず
だけど、
それらはわたしになることができる
わたしの体内を
出たり入ったり
蠢いたり静かにしたりしている
もっとほかに それらが何をしているのかは
まだわたしにもわからないことがたくさんある
わたしはそれらと仲良くいたいと思いながら
暮らしている
うまくやっていたいし
それはわたしだけに流れているものでもなく
きっといろんなところを行き来しているから、
わたしは大切にしている
書いていた詩は
そんなようなことだったか
そんな気はしなくもないけれど
何故かもう、微塵もわからなかった
だけれど
予め、
確かにわたしは詩をかいていた
(すっかり忘れていた8日の朝に)