工藤冬里
立てないのに立ち
誤用を歌う
公正のパイプが張り巡らされ
流れ込む塩水
アスファルトを突き破る茎
明日からは
祈れないことを祈る
#poetry #rock musician
朝まだき
朝つゆ冷たく
朝ぼらけ
朝潮が死んだ
そんな電車道
突っ張っても
寄り切っても
腰割れの
北の海では
比喩は溺れる
花と山が多すぎる
生きる重みをためすぎて
椿の髷が口に入る
チチカカの塩は、体に悪い
取れないので肉をつかむ
比較的痛い
もうやめにしたい
誰も言えない
塩塩のパー
手をついた
西陽は店の奥まで這入ってきていたが
ブラインドを下ろす者が居ない
#poetry #rock musician